2019/10/02 のログ
ご案内:「無名遺跡」にタマモさんが現れました。
■タマモ > ここは無名遺跡、九頭龍山脈に存在する、それらの一つ。
がごん、岩の敷き詰められた床、その内の一ヶ所が迫り上がり、横へと転がる。
そこに、ぽっかりと人一人が軽く抜けれそうな穴が出来上がった。
もぞもぞと、その穴から、這い出てくる人影。
べたん、べたん、と床に手を付き、よいせ、と一気に体を抜いた。
同時に、ぽんっ、と現れた狐火が、周囲を照らす。
「ふぅ…どこに落ちたかと思えば、こんな場所に通じておったんじゃのぅ」
這い出して来た人影は、一人の少女。
深い溜息を一つ吐けば、ぽんぽんと、着物や肌に付いた汚れを叩く。
………なぜ、こんな現れ方をしたかって?
説明すれば長く…は、ならないか。
いつもの散歩を山道で、街道をそれたら穴に落ちた。
出るのは簡単だが、少女はそのまま落ちていった。
落ちた先は、人の手の加えられた、洞窟のような場所。
進んでみたら行き止まりで、動きそうな岩っぽい天井を押したら動いた、以上。
散歩から一転、遺跡探索、となったのだろうか?
まぁ、少女にとっては、大した変わりはないだろうが。
■タマモ > 軽く考え込む少女、狐火に照らされた周囲をもう一度見渡す。
「ふむ、目標変更も悪くは無いが…
はてさて、ここに何かあるか、と言うのも…むむむ…」
ざっと見た感じ、誰かが通った様子はない。
未探索の遺跡、ではあるだろう。
だからと言って、呟いた通り、何かあるのかと問われれば、答えは難しいところだ。
ぐーっと伸びをし、体を右に曲げ、左に曲げと、軽く体を動かし解す。
「まぁ、何もせんのもあれじゃ、動くとするか」
そう、何もないからと、何もしない訳にはいかない。
気を取り直すと、まず、今立っている通路を、どちらに向かうかの選択だ。
前を見て、後ろを見て、前を見て…うん、変わらない通路である。
■タマモ > 結局、少女は適当に歩き出す。
考えたところで、どうせ結果なんて、前以って分からない。
ならば、いつものように行き当たりばったりだ。
一度決めれば、後は早い。
少女は、そのまま、奥へと姿を消していった。
その後は、どうなるのか…それは、少女しか?知らない。
ご案内:「無名遺跡」からタマモさんが去りました。