2019/09/29 のログ
ご案内:「無名遺跡」にラファルさんが現れました。
ラファル > 「でででで、でんででん♪
  でででで、でんででん♪」

 無名遺跡のある一か所に、そんなのんきな鼻歌が響き渡る。
 ぺたりぺたぺたと、石畳を歩き進むは金髪の幼女で、その体には、服と言うものがなかった。
 一応、ベルトで胸を隠し、ズボンをはいているけれど、それだけの格好で、半裸と言って良いだろう格好である。
 腰には赤い柄拵の短刀を佩いて背中には茶色のカバン。

 とてとてと、遺跡の内部を一人鼻歌歌いながら歩いているのだ。
 中の魔物や人間に、此処にいますよ、と宣伝して歩いてるかのようもみえる。

ラファル > 「でーでっででっでーでっででっ。
 でーでっででっ、でーでっででっ。
 んふふふふんふふん、ふふふふふんふふん。」

 幼女は鼻歌を歌いながら、石造りの遺跡の内部をするすると、進んでいく。
 トラップが無いわけではない、少女の歩みの先にトラップのトリガーがないだけなのである。
 何気なく歩いているように見えてその実幼女の動きは、的確にトラップを避けて、通路を進んでいるのだ。
 何もないのを歩くがごとく進んでいた所、幼女の足がようやく止まる。
 其処は、一直線に長い通路であり、床が不自然にきれいな場所である。
 金の竜眼を持つ少女はきょろりと、壁の様子、床の様子、天井の様子を確認するように視線を動かす。

「んー………天井では、無いね。
 これは、落とし穴、かな。」

 ふむふむ、と幼女は小さく呟く、天井に血の跡が有るか、壁に有るか、それらを確認するように視線を向けていた。
 不自然にきれいな床、そして、壁にたくさんの傷跡。
 おそらく、綺麗な床がぱかっと開いて落ちるタイプの罠であろう。
 壁の傷は、武器とかを壁に叩き付けて耐えようとしたとも見える。

 このまま進むとおちちゃうねー、と笑う幼女。
 さて。どうすすもうか、と。
 引き返す選択肢は、幼女にはなかった。