2019/09/16 のログ
ご案内:「無名遺跡」にノールさんが現れました。
ノール > その部屋は無機質な白い、四角い空間だった
柱が均等な距離で配置され、対面にある二つのドアを結ぶ線上の柱だけ除かれ空間がある

「………?」

その中央に一般的にはノールと呼ばれる獣人が立っていた
片手にはその身には不釣合いな美しい曲刀を下げ、茫洋とした風情で立ち尽くす
獣人的には前後が不覚である。何がしかの弾みでこの遺跡に来たところはなんとなく覚えている
その後、誰かから何か言われ、取引をした気がする
ここに居ると、腹も空かないし疲れることもない。退屈、ということを感じることもない
今、こうやって立っているのも何かどうでもよい感じで、時間が曖昧なのだ
時折、何故ここに居るのか、を自分に問う疑問が浮かぶのだが、不自由が無いから
まあ、良いか、とそのままだ

ここは、侵入者を試す為のトラップルームの一つだった
魔法や術の類を封じる仕掛けがあり、任意に配置したモンスターを強化するシステムがある
いかにも、な部屋構え、最初から見えているモンスターなどがそれをさりげなく示している

ノール > 静かに、その部屋は来訪者を待ち続ける

「????」

獣人は疑問に思うが、その本能を来訪者が来るまで抑制され”確保”され続ける
システムが維持される限り、来訪者が訪れぬ限りどれだけの時間が経過しようとも

ご案内:「無名遺跡」からノールさんが去りました。