2019/08/29 のログ
ご案内:「無名遺跡」にノールさんが現れました。
ノール > 小綺麗な石室。中央に、また小綺麗な宝箱。うっすらと燐光が放たれている
暗闇から見れば明るいが、少しでも明かりがあれば気づくまい
四方に扉の無い入り口があり、通路は暗闇へ伸びている

「…………」

獣人はその剣を拾ってから、妙に頭が冴えてならない
普段の自分では思いもつかない場所で獲物を狩ろうとしている
何時もの自分ならあの宝箱を開けてしまっているだろう
だが、よく考えればあの箱に入っているものの殆どは自分には役に立たないものばかりなのだ
人間は、アレに執着する
なら、あれを囮にして不意打ちをすればよい。何故今まで気付かなかったのか
静かに興奮しながら、獣人はその部屋を見下ろせる隠し通路に身を潜めていた