2019/08/14 のログ
■エミリー > 理性が限りなく消え去ったアンデッド達は救済を求めながらも
少女に襲い掛かっているのだがそれを気にしても居ない
その様子には乾いた笑いしか出てこない、あぁきっとアンデッド達に驚異の欠片も感じていないのだろう、と
「うん、怖い…何でこんな所に聖気に溢れてる天使みたいな人が居るのか分かんないから…
私はエミリー。分かってると思うけど人間じゃないよ。」
ゴーさんはあくまで構えているのみ
相手から攻撃、若しくは浄化を仕掛けてこない限りは動かない
そもそも敵意や殺意なんてものを発することは無い
ゴーレムみたい、と言うのが一番近いか
「ここって何かの聖地だった?さっきまで全然気づかなかったんだけど…?」
少しだけ顔を覗かせながら尋ねる
聖地を汚したアンデッド、等と言われたらどうしようかと考えながら
■ラフェル > 余程の力を持ったアンデットでなければ、見習いとは言え、少女の天使としての力が、その脅威を削ぐ。
それは救済を与える為には、どうしても必要である為に、少女としては仕方なく持っている力だ。
その力が効力を発し、救済を求めると同時に、アンデットとしての衝動で襲い掛かってこようとも、近付けれど害を与えるに至らない。
少女から何もしないのは、相手が考えているように驚異を感じている訳ではなく、それを理解し、救いたいと考えているからで。
「ここから救いを求める声が聞こえたから、救えれるものならばと考えてやって来ました、ただそれだけです。
ここの方達の声までは聞こえなかった…それは、きっとまだ私の未熟さがあるからでしょう」
瞳を伏せて、周囲に群がるアンデット達を見詰めながら、声のトーンを落として言葉を紡ぐ。
そして、伏せていた瞳を上げれば、改めて目の前の相手を見遣り、言葉をこう続ける。
「ええ、分かっています。ここの方達と少し違うようですが…」
ただ、違いを分かっているとは言っても、会話が通じるか通じないか、今分かっているのはその程度だが。
そんな相手を隠す黒い甲冑には、危険性は感じられないので、そこまでの意識はしていない。
「いえ、そういったものはありません。
先程もお伝えした通りに、救いを求める声が聞こえたから来ただけですので」
同じ回答で済むような問いにも、面倒がらず、同じ回答でしっかりと答える。
なかなか顔を出してくれないのは、まだ怯えているからなのだと分かっているから、仕方無い事だろうと思っていて。
そうされても、悪い顔一つ浮かべる事はしていなかった。
■エミリー > 「救いの声…誰か攻略に来たのかな。」
先程彼女が光にしていた者達、救いを求める声と言うのは彼等の事だろう
そうはおもうが…今の言葉を聞くと少し気になる
「天使が降臨した、なんて生きているときも聞いた事ないよ?
それに…ここより王都とかの方が助けてほしがってる人は多いんじゃないの…?」
会話が通じるのなら、少しでも彼女…天使のことを知っておきたい
天使と遭遇なんて聖職者からすれば奇跡だろうが自分からすれば天災と同じ
条件が有るのならそれだけでも把握しなくては
「でも、話してくれるなら…ちょっとあれかな。」
剣を向けたままアンデッドが囲んでいるのは流石にどうかと警戒を緩める
ゴーさんは剣を収めアンデッド達も2人から距離を取る
間にゴーさんを挟んでいるのは変わらないが先程よりも歩み寄ってみたり
■ラフェル > 「はい、先程の部屋まで来ていた冒険者の方々ですね。
ここは貴方が作った場所なのですか?
…あ、決してそれを責めるつもりはないんです。
理由はどうあれ、そこを守る者、探る者の居るのがこうした場所なのでしょうから」
彼女の問いに答えながら、後の呟きに疑問を投げ掛ける。
ただ、聞き方に誤解を生まないように、その理由や理解も添えて。
それを責めるようでは、こうした場所や、そうした仕事は成り立たないからと、聞いていた。
自分としては、それでこうした悲しい事が起こるのは、少し嫌だけど。
「あ、あの、私は天使は天使ですが、見習いなんです。
だから、今は修行中の身でして…
私の手の届く範囲で、この世の流れに影響を強く与えない範囲で、救済を行っているんです」
彼女の問いに、出来る限りは答える、そのすべては伝えれないが。
言っている事はもっともだけど、王都のような目立ち過ぎる場所で行えば、それこそ大事になる。
それこそ、それが原因でいざこざさえ起こりそうになるだろう。
そうしたものを避ける為に、あえてこうしているのだと。
彼女が何を目的で、そんな問いを向けているかは分からないが、偽りを含まず答えた。
そうした遣り取りをしていれば、彼女は黒い甲冑の構えを解かせ、囲むアンデット達に距離を置かせる。
そんな動きを見れば、少し嬉しそうに微笑むのだった。
■エミリー > 「作っては無いよ。勝手に寝床に使ってただけ。」
態々遺跡を改造してまで冒険者を殺したいなんて思っていない
ただ、場所柄そういう輩がよく来るのだ
襲われない限りこちらから手出しもしないし守るなんて思ってもいなかった
「天使の…見習い?」
見習いに修行、天使はそんな事もしているのかと驚く
別に天使らしくないなんて言うつもりはないが天使も人もあまり変わらないのかと罰当たりな事を思ったり
「修行して一人前?の天使になるってことは…元々人間だったりするの?
そもそも天使ってどう増えるの?」
召喚の条件等は特になく今回は偶々だった
となるとかなり安心できる、世界の流れとやらを意識しているなら大掛かりな事は始まらない筈だ
好奇心からまた質問、ゴーさんの隣に場所が変わった
■ラフェル > 「そうでしたか、それでしたら、むしろ被害を被ったのは貴方と言う事となるのでしょう。
彼等も、それを知っていればあんな事にはならなかったはずなのに…残念です」
空いた場所を寝床していたのだ、考えにそう答えが出るものだろう。
だから余計に、こんな事態に巻き込まれた彼等に対し、悲しみを感じてしまうもので。
状況を理解すれば、どちらも責める事の出来るものではなかった、その点だけは安堵する。
「はい、素質はあるのだと伺ってはいるのですが、私自身に色々と問題もあるみたいで…」
聞かれれば、答えられる事は答える。
そうしながらも、少し困ったような表情は浮かべていた。
理由はある、だが、それをどうすれば良いのか自分ではまだ分かってないからで。
彼女がそれを聞いてどう思うかは、少女は気にしないだろう。
考え方は自分も彼女も違うのだから、思い掛けない事とか、考えてしまうのは当然だと思っている。
「いえ、どう生み出されているかまでは、さすがに分からないんです。
私自身も、気が付けばこうした存在として生み出されていたのですから。
すいません、ちゃんとした答えが出せなくて」
生み出されているのか、創り出されているのか、その場面に遭遇する事がないのだ。
彼女からの質問に答え切れず、申し訳なく思っているのか、小さく頭を下げる。
縮む距離には、少し嬉しく感じるかもしれないが。
■エミリー > 「別に被害ってほどじゃ…実害はなかったしね?」
巻き込まれに行った身としてはそう言うしかない
この状況で彼女を責める様な愉快な考えはしていない
「へぇ…天使ってそういう感じなんだ。」
となると、居るのかもしれない
彼女達のさらにその上に…神と呼べる存在
彼女たちを生み出した存在が
「かなり面白い話だね…ねぇ、もっとお話聞かせて?
ここより過ごしやすい部屋も有るからさ。」
彼女の話は色々と興味深い
出来る事ならもう少し多く話を聞きたい
これ以上近づくと焼かれてしまうかな、と少し離れたところまで近づいた
■ラフェル > 「でも、もし彼等が部屋を抜けていたら、貴方達と対峙する事となったはずです。
そうなれば、何も無かったでは済まなくなるでしょう。
それに、彼等が戻って来ないことで、ここに何かあると思い立たせる事ともなるかもしれません。
結局はこの場所で不要な争いが起こり、無駄な犠牲が出るかもしれないでしょう?
そうなった時に、やって来る方達だけではない、貴方達にも何かあるかもしれない。
考え過ぎかもしれませんけれど、つい考えてしまいますね」
彼女はそう言ってくれるが、少女は不必要に先まで考え悩んでしまう。
この状況を知ってしまったから起こる不安、その相手は、やって来る者達だけでなく、ここを寝床とする彼女でもあった。
そこまで言ってから、落ち着かせるかのように、一度大きく深呼吸をするのであった。
「はい、いつかは私もちゃんとした天使となり、皆さんの為、我等が主の為、私は私に与えられる役目を全うするのです」
落ち着き、笑顔を戻しながら、片手を胸元に当ててそう伝える。
それこそが、自分の目標だと。
「ええっと、そんなに面白い話でしたか?
そう思って頂けているのなら、話した甲斐もあると言うものです。
…あ、少しお待ち下さい」
言葉を交わしながら、更に近付いて来る彼女を一度制止した。
周囲の様子から見て、彼女もアンデットの類なのは理解している。
近付き過ぎれば、自分の力が彼女に少し悪影響を与えるだろう。
瞳を閉じ、意識を集中させ、彼女と、その隣の黒い甲冑に対しての影響を緩和させた。
「…はい、これで大丈夫です。
近付き過ぎてしまうと、その…貴方達の力に影響が出てしまいまうものがありまして。
貴方達だけに対しての限定ですが、弱めておきました、もう大丈夫です」
そう伝えるも、感知能力等があれば、少女から感じる力はそのままだ。
だが実際には、限定を掛けた二人に限っては触れても何ら影響が起こらないと分かるだろう。
■エミリー > 「考えすぎじゃないかなぁ。
何でもかんでも考え過ぎたら疲れちゃうよ?」
考えなさすぎと以前言われた事があるが彼女は自分と真逆
考えなくてもいい可能性に思考を巡らせている
天使だから平気なのかもしれないが自分だったら頭がパンクしてしまう
「皆の…偉いね、流石天使ちゃん。」
自分には無理だ、呆れと尊敬の混じった思いが浮かぶ
彼女には我欲が感じられない
人形や歯車の様にも思える言動は余計に彼女が天使と言う存在であると証明している
「力どころか身体が消えちゃうかもだからね…じゃぁ……」
指先でチョンと少女の手に触れてみる
痛みや焼ける様な感覚もない、言葉通り影響は殆どないのだろう
危険な確認方だがこれで安全なのは確実だ
「これならそんなに広くない部屋でもよさそうかなぁ。
それじゃ、案内するから着いて来て。」
他の探索者が来たりする前に落ち着ける場所へと移動しておきたい
天使とアンデッドの集団、誰かに見られて妙な噂がたっても困るのだ
■ラフェル > 「ええ、よく言われます。
でも、そこまでしないと、私なんかでは誰も救えないのです」
そうであるのだと、はっきりと言葉に現わす。
救っても、救っても、それでも、知らないところで救えない者が居る。
十分だと言われても、納得し切れない。
自分に自信を持ち切れない、それが少女が見習いであり続ける理由の一つ。
「それは、天使として当然の事なのだと教えられていますから。
偉いかどうかは…どうなのでしょうね?」
彼女が思う通りだと確信出来るだろう、教えと言うそんな言葉。
浮かべる表情には、少女は少し困ったような顔をするのだ。
「いえ、私の力は相手を消し去るような力ではありません。
出来るとしても、それは相手の力だけでしょう。
だからご安心下さい」
指先で自分に触れ、確かめる彼女を見詰めながら、にっこりと笑む。
この点で言えば、彼女の方が悪く考え過ぎているのだ。
「はい、分かりました、お願いしますね」
誘いの言葉に、小さく頷いて応える。
これもまた、彼女と違い少女は変に考えてなかった。
悪い噂が立つとすれば、自分の事であるだろうに、だ。
案内があれば、少女は素直に彼女へと付いて来るだろう。
ご案内:「無名遺跡」からエミリーさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からラフェルさんが去りました。