2019/06/21 のログ
ジナイア > 慎重に、もう片方の脚をも回廊との境を超えて、洞窟の中へと引き入れた。
中は、長身の女からしても窮屈とは感じないほどの広さが感じられる。
黒く、落ち込んでいく行く先。
耳を澄ませれば……僅か、水音のようなものが耳朶に捉えられる。

「……さて」

闇の中、ランタンの僅かな光を照り返す翠色が細められる。
ぼんやりと明るい回廊から、岩と砂を噛む音がゆっくり、遠ざかって行く…

ご案内:「無名遺跡」からジナイアさんが去りました。