2019/06/18 のログ
ご案内:「無名遺跡」にルルーサさんが現れました。
ルルーサ > 「……く、そっ……」

吐き捨てるようにつぶやきながら、お腹を押さえて吐息を漏らす。
ついぞ先ほど、調子に乗って遺跡を踏破しようとして、現れたゴーレムに思い切り倒されかけたところ。
突いても薙いでも全く効く気配を見せないゴーレムは、彼女の苦手な類。
それでも、木や鉄ならば切断してしまえば動きは止まるのだが、……どうにも、泥は苦手だった。

「い、っつ…………」

泥であっても、そのパワーは強烈そのもの。
殴られ、吹き飛ばされ、叩きつけられ。
ぼろぼろになりながら、一目散に逃げ出して。……あまりにも屈辱であった。

ルルーサ > 黒髪ポニーテールの槍使いは、今宵は完全な負け戦。
ところどころ破れたスーツで、折れた槍を引きずりながらの撤退戦となる。

「…………ふー……っ、ふーっ……」

呼吸を落ち着けて、必死に冷静さを取り戻さんと、目を閉じる。
くやしさで気が狂いそうだが、それに流されたら本当に死ぬ。
敵わぬならば、と逃げることを決断した自分を褒めるように、必死に落ち着きを取り戻そうと試みる。

「…………よ、し。」

くやしさが晴れたわけではない。
でも、この状況。敵に見つかったらおおよそ良い予感は全く、しない。
文字通り命がけで、こっそりと逃げ帰らねばならない。

ルルーサ > しこたまぶっ飛ばされたが、それでも身体の痛みはさほどでもない。
おそらく、後に残るような怪我は無かったのだろう。彼女の治癒魔法でも十分出血を止めるに至って。

「ふん………まだまだ、戦えるわよね。」

折れた槍の先をぐっと握りしめる。もはやショートソードくらいの長さしかないが、それでも短槍として扱えばなんとかなるだろう。
雑魚一匹程度なら、何とかしのげるかもしれない。

上手くしのいで、しのいで、脱出さえすればこっちのものだ。

隠密はあまり得意ではないが、それでもそんなことを言ってはいられない。
こっそり足音を消し、気配を消し、するすると壁際を歩く。

ご案内:「無名遺跡」にジュンさんが現れました。
ジュン > 「んーこっちの方か?んー…」
かつかつと遺跡の中に足音が響く

「なんか戦闘の音がしてたし誰かいるんだろうか、怪我とかしてなきゃいいけど」
足音の主は黒い外套を纏った青年で片手にはランタンで道を照らし
もう片手では羊皮紙、どうやら地図らしいを持って進む
どうやら探索中戦闘の音を聞きつけてそれが気になったらしい

「まあただの気のせいならいいんだが…なんかあったらあとで気分も悪いしな…」
そんなことを呟きながらこつんこつんと足音が
気配を消した貴女の元へと無防備に近づいてくる

ルルーサ > 「………」

息を殺す。この遺跡で出会うのは、人に化けた相手である場合も多い。
だからこそ、息を殺して、口をつぐんで、気配を消して。

そう簡単に助けを求める精神性であれば、まあ。
その。

一人でこんなところに来ないのである。
クッソ意地っ張りであった。

ジュン > 「ふー…む」
歩けども特に人影も見えてこない

「おーい、誰かいるかー?」
痺れを切らして虚空に向かって声をかけてみる
ただそんなことをすれば声につられて魔物が寄ってくるかもしれないのに
ただの阿呆かそれともそれでも問題ない実力でもあるのか…
それはともかくとして足音はあなたへ更に近づいてくる
一歩、二歩…そしてついにはランタンの明かりが視認できるほどに近づいてくる

ルルーサ > ………どちらにしろ、それだけの力を持っているなら当然、こちらから助ける必要もない。

つい先日、ダンジョンで人に助けられて、とんでもない目に遭った………ぼんやりとした記憶しかない女は、当然のようにやりすごそうとする。
この女は性格はそこまでよろしくない。

むしろ、声を上げて怪物を呼んでくれるのなら、丁度いいとまで思う。
なので、静かに口をつぐんだまま、物陰にしゃがみ込む。

ジュン > ついにランタンが貴女の隠れている物陰を照らす

「ふぅむ」
そこで青年もぴたりと足を止める
灯りが当たっているわけではない見つけたわけではなさそうだが

「……確かにこの辺で気配があるんだけどなぁ、やっぱり気のせいだったかな?」
首を傾げながら辺りを見渡す
そんなとき青年の前の道の方から物音が聞こえる
やはり先程の声に反応した何かが近づいてきたのだろう

「あーやっば…まあ誰もいないみたいだし逃げて…おくか」
そう判断し青年も気配を消してゆーっくりと来た道を戻ろうとして行く

ルルーサ > ………………じ、っと動かずに、ただ黙って耐える。
とはいえ、ここに怪物を呼び寄せて去るだけの迷惑行為に、ちっ、と舌打ちをして。

「バカ、大きな声を出したら来るに決まってるでしょうに。」

吐き捨てながら、横を通り抜けて歩き出す。
一緒に歩く、というよりも、先を行こうとして。

黒髪の女は少し休んで回復はしているからか、スーツ以外では重傷とは思えぬだろう。

ジュン > 「うわっびっくりした」
急に現れ横を通り抜ける菅に驚きの声を上げる

「おとと、悪かったな…というか、いたなら返事というか何か返してくれればありがたがったんだが」
先を行こうとする姿をランタンの明かりを当て確認し

「というかあんただなさっきの戦闘音の主は、結構派手にやったんじゃないか?」
などなど次々に声をかけながらも後を付けていく

ルルーサ > 「こんなところで出会う人をいちいち信用してるの?」

いう言葉はいちいち辛辣なもの。
彼女はそういう性格の女である。だからこそ、今も一人で旅を続けているのだけれど。
明かりを当てられながらも、気にした素振りも無く早足で歩き続け。

「……ま、派手にはやったわね。
 長い槍が短くなったわ。」

なんて、折れた槍を見せて肩を竦めて。ふー、っと溜息を一つ。
道に迷っているわけではないのが救いと言えば救い。

ジュン > 「さぁね、まあ本当に迷ったやつとかだったら大変だし」
大袈裟に肩を竦めながら地図を確認しつつ歩く

「あらま、何とやりあったんだか、槍だけに
…こほん、それで怪我とかは、見た限り歩くには問題なさそうだが」
自分で言った駄洒落を咳で誤魔化しながら尋ねる
その間にも視線は前を歩く女、地図そして後方と忙しなく動いている
どうやら先程の気配はそこまで近づいてきてはいないようだ

ルルーサ > 「ここに来て迷ったなら自分のせいでしょ。
 まあ、自分でなんとかできる力があるならいいんじゃない。
 あいにく、私はそうじゃないから。」

変わらず気にしないまま、視線を左右にゆっくりと動かして。

「気にしなくてもいいわ。 走るには問題ないもの。
 …そうね、何か出てきたら代わりに引き受けてくれるなら助かるかもね?」

なんて、ふん、と少し鼻で笑って。
つんけんとした女ではある。

ジュン > 「まあそれはそうだけどなー」
暢気に答える

「あらそう、酷い様だったら運んでやっても良かったが残念だ
まあ引き受けるのはいい、そういうのに出会う前にさっさと出たいところだが」
再び後ろを確認するどうやら気配はどんどん遠ざかっていく
このままであれば問題なく出口にたどり着けるだろう

ルルーサ > 「それを頼んでるなら最初っから声をかけてるわよ。
 そうね、いざとなったら引き受けてもらいましょ。
 それでなくても、さっさと歩きなさいな。」

言いながら、何も起こらないのならば、無事に出口までたどり着けるか。
ふー、っと安心したかのように吐息をついて。

ジュン > 「はいはいっと」
急かされれば、速度を速め
そのまま二人とも無事出口へとたどり着き隣に並ぶ

「ふぃー…まあここまで来れば一安心だろ」
一息入れながらちらりと女の方を見る
先程まではほぼ後ろ姿であったので今度はその姿をしっかりと見る

「ほーよく見りゃ結構な美人じゃないか」
品定めするようにじーっとその姿を見ていく

ルルーサ > 「はい、どーも、ありがと」
褒められても、それで素直で喜ぶようなタマではない。
むしろ、ジト目で見ながらやれやれ、と首を横に振って。

「ま、確かに一安心ね。
 とりあえず帰って槍を直さないといけないわね。」

ふー、っと溜息をつく。
槍がはっきりと折れてしまえば、少し渋い表情を浮かべて。

ジュン > 「素直な感想だがな体も良い体してるし、傷で少し台無しだが
まあそういうので喜ぶタイプじゃないってのはわかった」
今までの短いやり取りながら理解した

「で、帰るか、何なら送って行こうか、どうせだし
…なに、遺跡は出たとはいえ帰りに野盗にでも襲われても面倒だろ武器もそんな様子じゃな」
など言い訳にも近いながらも一応は理にかなったことを言い

ルルーサ > 「送っていく、は必要ないわ。 街まで同じ道のりなら、一緒に街まで行くことに断る理由もないわね。
 ただ、出会ったばかりの女性に、良い身体とか言っといて信頼されるなんて思わないでよね。」

傷で台無しとまで言われれば、流石にムッとする。
男にいい女だと評価されるために冒険者をしているとでも思っているのだろうか。
男性に対しては常にキツい女。ジト目は変わることも無く。

ジュン > 「こいつは失礼、結構素直に感想を漏らしちまうもんで」
失礼といいつつも大袈裟に肩を竦めて

「とまあそういうことなら一緒に行こうかね、なんも起きやしないだろうけど」
ジト目にも気にすることなく町へと歩き出す

ルルーサ > 「はいはい、大変失礼だったわ。
 ま、それでこんな場所で喧嘩するほど子供ではないけどね。」

軽く言葉を吐きながら、相手の行動を待たずに歩きだす。
何も起きなければいいけど、なんてぼやきながら、破れたスーツからこぼれる肌色を手で隠しつつ。

ジュン > 「そいつはありがたいこった」
そのまま街への道を歩くその途中

「あぁ、そうだ、すっかり忘れてた俺はジュン、まあよろしく」
折角あったのにしないのもなといった感じで急に自己紹介を始めた

ルルーサ > 「………ルルーサ、いわゆる槍使いよ。」
急に始まった自己紹介に、胡散臭い顔をしながらも素直に自分も名乗り。
とはいえ、握手などはしない。

目の前を歩きながら、視線をちらりとやるだけ。
槍の女はダメージをひた隠しつつ……とはいえ、この場所ではもう危険ではないのだけれど。

ジュン > 「ルルーサねよろしく」
名前を聞くと満足そうに頷く
本当にそれだけが目的だったのだろう
自己紹介が終われば再び街へと歩き出す
なにも問題がなければそのまま無事に街まで送り届けるだろう

ご案内:「無名遺跡」からルルーサさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からジュンさんが去りました。