2019/03/01 のログ
ご案内:「無名遺跡」に魔晶蟲さんが現れました。
■魔晶蟲 > それは「魔導機械」を模して生み出され、「魔導機械」と戦う為に生み出され、「魔導機械」を越えるモノとして生み出された生きた兵装である。
その兵装の名は魔晶蟲(ましょうちゅう)。
いまや近づくものを無差別に襲い、望もうが望むまいがその犠牲者を装着者として造り替え、「魔導機械」を同族を人を魔族を滅ぼす為の尖兵へと変える災いの種、絶望を運ぶ羽虫。
今宵目覚めてしまったのは兵装の中では下位で有り、汎用性高く、進化という力を宿した兵装であるキャタピラータイプの魔晶蟲で、その身体は迷宮を照らす光苔の僅かな光をも弾いてヌラリと輝く金属の甲殻に包まれ、蠢くと甲殻同士が擦れあい耳障りな音を迷宮の通路に響かせ奏でる。
そして何より闇にぼぅと浮かぶは焔の如く赤い鬼火の如き輝きを見せる魔晶蟲の単眼である。
金きり音に似た音、闇に浮かんでは残光を残して移ろう赤い輝き、未だ冒険になれぬ冒険者が力を試す為に冒険をする階層を一匹で蠢いていた。
力ある者が見ればそれは生きた兵装を手に入れるチャンスであり、力なきものには強敵以外の何物でもない、だが通常は人に装着された状態で幽鬼の如く彷徨う姿はどちらの眼にも珍しいものに映るに違いないだろう。