2018/11/23 のログ
ディア > 少女の秘力走長い剣から繰り出される大槌は重く防御事砕き潰していく。
技も技術も拙いゴリゴリの力押。
大槌が振るわれる度に響く肉の潰れた音や、遺跡の床を叩く音、ゴブリンやコボルト達の悲鳴が響き渡る。

「やっ…!?  いたーい…」

空ぶって石畳を打ってしまえば手が一瞬痺れる。
その大きな隙に乗じ、幼女の柔肉に牙を突き立て、血を啜り食らう事を夢見て、コボルト達は一斉に少女へと躍りかかってくる。

ディア > 「負けないよー!」
少女はそう叫ぶや否や大槌を後ろに引き、腰を搾る様に捻り力をためる。
そして、大槌の円弧にコボルト達が入れば、腰に貯めた力をはじけさせるようにひねる。
ブゥゥゥゥンと、風を槌で押しのけながらコボルトの脇腹を砕き、今度はそのコボルトの体を巻き込む様に飛びかかってきたコボルトの横っ腹に叩きつける。
徐々に増えていく質量にかかわらず大槌の動きは速度を緩めることなく飛びかかってきたコボルト全てを巻き込み壁へと発射していくのであった。

台風の中心にいた少女はゴブリンたちの潰れた肉片や返り血で白い肌を染めながら満足気な笑顔を浮かべるのであった。

ディア > 「んーーいっぱいやっつけた♪ えっと、こういうときは… えいえいおー?」

凄惨な現場の中で少女は楽しそうにくすくすと笑い。
大槌を頭上にあげて勝鬨のような物をを上げるのであった。

「で、この後はー、冒険者さんだとなにやるんだっけ?」

んむむと悩みながら周囲をきょろきょろ。

「思いだした! 剥ぎ取り!」

思いついたと嬉しそうにその場ではしゃぎ、鎚を払う様にくるんっとバトンの様に回し、鎚に絡みついていた血肉を払い飛ばすと背中に大槌を背負い、かわりに腰からナイフを取り出す。

「えっと、とーばつしょーめー? には右の耳だったっけ…」
ポケットの中から将来冒険者になるのと受付の人に話したら貰えたハンドブックを眺め。
正解であったようで満足げな笑みを浮かべる。
そして、ついでにゴブリンやコボルトの買取部位を眺めて…。

「コボルトの牙? 特に尖ったのと魔石? 胸のあたり。 ゴブリンは特に無し? まぁ…いっか。
剥ぎ取るぞー♪ 耳おいてけー。 牙おいてけー。」

少女は軽い足取りでつぶれた肉から溢れる血だまりを踏みしめながらコボルトやらゴブリンから剥ぎ取りを開始する。
荒々しく拙い手で取りだしていけば、経験がなければ吐き気を催すほどの血の匂いに満ちた凄惨な元モンスターハウスになっていく。

ディア > そして、少女は突如あくびを一つ。
眠そうに瞼をこすると、今にも落ちそうになりながらふるふると首を振って。

「おうちかーえるー」
小さくつぶやくと元モンスターハウスからとことこ小さな足を動かしながら迷宮から帰っていった。

ご案内:「◆無名遺跡(イベント開催中)」からディアさんが去りました。