2018/09/03 のログ
■タマモ > 『あぁ、言い忘れていた事がありました、ご主人様。
面白いものは、頭部と胸部に輝く鉱石が弱点です』
不意に、少女の頭に響く声に、ぴくん、と反応して耳が揺れる。
ここの情報を教えた、己の式の声だ。
「………お主、膠着状態になるまで眺めて楽しんでおったな?」
じと目で、どこかへと視線を一度向ける少女。
ふぅ、ともう一度だけ溜息を付けば、魔導機兵へと向き直る。
「して、これは何なのじゃ?…と問うて、答えるお主ではないか。
やれやれ…仕方ないのぅ…」
少女の目がすっと細められ、片手が突き出すように向けられる。
それが、何かを掴むような動きから…ぐっ、と握り込む。
途端、ぱきんっ…!と澄んだ音が幾重も響き渡り…魔導機兵が動きを止めた。
ご案内:「◆無名遺跡(イベント開催中)」にアルマさんが現れました。
■タマモ > 「ふふんっ、つい見た目に吃驚して逃げ惑うてしもうたが…
実際にこうして対面すれば、そう驚くものでもなかったのぅ?
さて、せっかくじゃ、これも持ち帰って…」
と、そんな言葉を呟きながら、動きの止まった魔導機兵達へと近付く少女。
…なのだが、じわり、と感じる違和感に似た感覚に、首を傾げる。
『………あ、ご主人様。倒すと自壊しますので、持ち帰ったりしても無駄ですよ?』
「なん…じゃと…!?」
持ち帰り、また資金に…そんな考えをあっさりと打ち砕かれ、少女は愕然とした。
■アルマ > 「……なにやってるのかしら、あれ……?」
機能停止した複数の魔導兵器の前で何やら1人騒ぐ少女の姿をそこからやや離れた場所から怪訝な視線を送りながら呟いた。
大量に現れた人型兵器の調査、破壊
未曾有の事態故に破格の報酬が提示されている依頼に魔女は真っ先に食い付いた。
最低限の情報を揃えて王都から乗合馬車に飛び乗り、ダイラスでアイテムを揃えて我先にと遺跡へと飛び込んだはいいものの、
そこで目にした物が件の兵器相手に1人騒ぎ立てる少女の姿となれば流石に困惑を隠すことができなかった。
「事件の関係者って訳じゃなさそうよね…でも、これはねぇ…」
魔石を破壊され自壊寸前の兵器を前に自ら飛び出すか数瞬悩んだ結果、女は遺跡の壁に身体を寄せ、取りあえず事態を見守る事を選択きて
■タマモ > 「むむむ…確かに、暇じゃから何か無いかと言うたのは妾じゃ。
しかし、これは無いじゃろう!?
無駄な労力だけを労し、何も得られぬのは………?
ふむ、まぁ良いか…」
言葉を掛ける相手は聞いてか聞かずか、それでも言わずにはいられない少女なのだが…
その言葉が、途中で止まる。
ぱしん、と広げていた扇子を閉じると…ふっ、と姿が消えた。
何者かが近くに居る、それは敏感な感覚と臭覚で少女は感じ取っていた。
とは言え、正確な位置までは分からない。
それならば、誘き寄せれば良いのだと、興味も削がれ、その場から離れたふりを装ったのだ。
実際には、少女はその場に突っ立ったままだ。
その姿を周囲の風景に隠し、その相手の動きを探るように。
■アルマ > 「……ッ!消え――!?」
警戒していた少女の姿が突然消えた事に思わず身毎壁から飛び出し叫ぶ。
別段注視を怠っていた訳でもないのに、何処にどうやって姿をくらましたのかが理解出来ない。
女の脳内で困惑は更に大きいものとなるが、直後今度は突如表情を強張らせた。
少女が消えた場所の周囲の魔導兵器の残骸。既に自壊の呪が発動していると思われるそれは今にも爆発せんと小さく脈動し嫌な音を立てていて
「まずっ……!!」
慌てて自らを囲うように防御の術式を展開し、衝撃に備えた姿勢をとって
■タマモ > 自壊…そう言っていた。なるほど、つまりは自爆か。
そんな事を考えている反面、何者かの声が耳に届けば、姿は消したまま相手を見遣る。
どうやら、こちらの姿は見えていたらしいか…その反応に、見えずとも、くすりと笑う。
さて、感じる違和感が、そろそろ何かあると己へと伝えてくる。
その正体は、間違いなく、先程の機械人形達の自爆だろう。
飛び出した相手…人間の女らしい、その相手へと近付いた。
こんな場所に来ているのだ、それなりの力はあると思われる。
その証拠に、己と同じ何かを感じ取っているのか、表情を歪ませていた。
ならば、この自壊を防ぐ手立てとて持っているはず。
…そう思い、女のすぐ側へと移動を終え、足を止める。
上手い事すれば、この女子が何とかしてくれるだろう。
出来そうでなければ、また結界でも張れば良い、そんな算段だ。
■アルマ > 両腕で顔を守るような防御の構えと共に半径1m程の障壁が己を囲むように形成され、その数瞬後に連鎖するような破裂音が響きわたる。
動力源たる魔石を破壊されている故、一基一基が内蔵しているエネルギーはそれ程脅威ではないが狭い遺跡内で複数体同時に爆発するとなれば話は別だ。
まず障壁を根こそぎ持っていくかのような衝撃が先走り、巻き上げられた土砂や岩が半球の表面に降り注ぐ。
「…ちょっと、そこにいるなら手伝いの1つはしたらどうかしら?」
姿勢はそのままに地面に踏ん張ってそれら(耐える最中、眉を微かに潜めて声を張り上げる。
障壁の補強、修復のために魔力を送る際に感知した魔力の流れの違和感。この状況でそういった物があるのであれば原因はおそらく1つだろうと判断であって。
■タマモ > どれ程のものとなるのか、まぁ、少々の期待と共にその時を待つ。
待つも何も、その直後に連鎖爆発が起こったのだが。
それを見れば、おぉ…と感嘆の声を、心の中で漏らす。
爆発だけでない、それを防ぐ女の力を目の当たりにしているのも含めて、である。
なるほど、なかなかの力のようだ。
「ふふ…別に、妾はこの場から跳べば、それだけで逃げ切れる。
いちいち、こんなものを防ぐ必要もないのじゃが…?
それでも手を貸せと言うならば、少しばかり楽しませて貰おうかのぅ」
己の存在、確信はないだろうが、それに気付いた点はなかなかだ。
だから、少女がこれの対応をしようとするなら、さっさとこの場から本当に去れば良いだけ。
防ぐ事も可能だが、無駄に力を使う事となるのだと、教えた上で…
踏ん張る女の背後から、ぴたり、と身を寄せる。
そのまま、両手が無造作に女の胸へと伸ばされ、その感触を確かめるように、柔らかに指を食い込ませるように鷲掴む。
それが妨害となるか分からないが、なってないならば、そのまま感触を愉しむだけだ。
もし妨害となっているならば、少々疲れるが周囲を包むように力を張って、その分の衝撃を和らげようと。
■アルマ > ひたり、背中に感じた気配が無造作に自らの胸へ手を伸ばした時、女はまず一度深く息を吐いた。
困惑、呆れ、怒り…雑然と脳みそへ詰め込まれる感情により思考と防御を停止させない為かろうじて働いた自らの理性に感謝しながら後ろに視界を向ける事なく再び防御を固め
「…それじゃあ後で漏らしたくなかったら今すぐ手を離して今のうちに消える事をオススメするわ」
既に爆発そのものは収束し飛散しているのは周囲の岩や土砂がメインになってきていふ。この程度であればわざわざ半球方の大規模障壁など貼る必要もないのだろう。
故にわざわざ貼った術式への集中を妨害しようとセクハラ紛いの試みをしている少女に対する苛立ちは着実に高まっており、ちょっとでも爆破の余波が収まればこのまま反転して少女へ襲いかかろうか、という考えも頭を巡り始める
■タマモ > 「ふむ…ふむ…やはり、大きさは大事じゃな。
しかし、大きさだけがすべてではない…なかなかに難しいものじゃ」
うんうんと、己の言葉に頷く少女。
別に大した理由は無い、ぱっと見ですでに己よりもその大きさを誇る膨らみが気になっていたのだ。
…が、理由の半分であった。
もう半分?隠れて様子見をしてた相手に対する、悪戯である。
「おやおや、怖いのぅ…何を漏らしてしまうのか、気になるところじゃ。
…と言うか、あの機械人形に襲われておった妾を前に、こそこそしておらねば…まず言葉を交わしておったところじゃがな?」
なので、その点は隠さずあっさりと言葉にする。
大きさと感触を残す手は、そろそろ大丈夫だろう、と感じれば離れていった。
もちろん、そのタイミングは爆発が収まった頃合に合わせてだが。
■アルマ > 「生憎、1人でギャーギャー騒いでる不審者をわざわざ話し掛ける甲斐性は持ち合わせてないわよ?」
魔導兵器についての知識を持ち合わせてないと確信した今はともかく、あの時点で兵器らを前にして何やら騒ぎながら会話をしていたようにも見える少女事件の関係者として疑いの目を向けるのは仕方ないことだろうと言葉を続けた。
そういったやり取りを遂げている間にも間にやがて土砂もパラパラと小石が落ちてくる程度となり遺跡を反響して震わせていた爆発の振動も収まって
「っと、爆発はもう終わりかしらね。じゃ、まだいるってことはそういう事でいいのよね?」
障壁の解除と乳房から共に手を離した少女。そのもの股間部を容赦なく蹴り上げようと振り向きながら強く踏み込む。
■タマモ > 「ほほぅ…妾が必死に逃げ回ってた時から、見ておった訳じゃな?
まぁ、己の身が一番なのは、誰でも同じか…今更じゃったのぅ」
叫んでいた言葉は、独り言にも聞こえない事もないものだろう。
実際には、女の考えていた通りに、他の者と会話していた訳だが。
だが、例えそうであっても、膠着状態になるまで逃げ回っていたのも事実だ。
こう、そんな言葉の遣り取りをしながら、女へとじと目を向ける。
「ふむ…ともあれ、なかなかの見物じゃったし、心地良い感触じゃった。
しかし、面倒じゃのぅ…今回はお互いに非があったとして、水に流さんか?
お主が本当に、妾とやり合いたいと言うならば、別じゃが…」
もっとも、女の行動に関しては、形だけでも障壁で返していると言えよう。
そう考えると、悪戯だけした己は何も返してないと言えるか。
…だから、振り向きながらの蹴り上げを狙う踏み込みに、今はまだ何の動きも見せていない。
もし、その蹴り上げを本当に行うならば、その瞬間に姿が揺れて消えてゆくだろう。
側に居たままの形で、ならば反撃をしてやろうと女を襲うつもりで。
それを止めるか、寸止めを狙っているか…そうしているならば、そのままで終わるが。
■アルマ > 「んー、別に水に流してもいいけど……こう妙に尊大なが余裕無くなる姿をまた見たいって願望、分かってくれないかしらっ!」
少女の言葉に一瞬だけ考える素振りは見せたものの、結局強く踏み込んだ右足を軸に左の蹴り上げが鋭く放たれ――空を切った。
「ほらね、これだから……!この手の輩はっ」
先の姿くらましいいこちらに対して相当な余裕を持って反応を行っているのは痛いほど理解出来る。
しかしこの手の人物になぁなぁな対応を許せば今後顔を合わせる度にこちらがなぁなぁで損することになるのは経験則で理解している。
故に蹴り上げ後も攻撃的な構えを崩すことなく、少女がどこから来るか警戒を強めて。
■タマモ > 「いやいや、分かるぞ?
妾とて、その手の思考が無い訳でもないからのぅ?」
くすくすと笑いながらも、その言葉に答える。
偉そうな相手を堕とす事も、その逆も、それらによる悦楽を知っているのだから。
と、己の言葉に対する女の言葉と、行動に…ふぅ、とわざとらしい大きな溜息が聞こえる。
「では、本気でやり合う…で良いのじゃな?
今の妾は、いつものような加減は利かん、どうなるか分からんが…」
あくまでも、少女はこの場から遠く離れはしない。
その姿は、再び女の背後に現れて…
………としたのは、同じく幻覚だ。
それに反応し、攻撃をしたのならば、その幻影に重ねた数本の尻尾に絡め取られるだろう。
その攻撃をした箇所に合わせ、更に別の尻尾が、それとまったく同じ場所に一撃を叩き込もうとするが、さてはて。
■アルマ > 「また後ろかしら、ワンパターンね――ツッ!?」
空に霧散するように消えた少女の気配が再度自らの背後に集まるのを察知し、今度は蹴り出した足を戻す反動を利用し、振りからないまま少女の鳩尾へ肘打ちを放とうとした、はずだった。
肘が触れたのは少女の柔らかい腹、ではなく滑らかで柔らかな毛の塊。それらはこちらの攻撃に対応するかのように身体の表面を這い身体を拘束する。
しかもそれだけではない、余った尻尾のいくつかが束ねられ、拘束によりがら空きになった女の腹部へめり込むように一撃が加えられる。
「あ………がぁ、……ひぃ、ぐうぇぇ!!」
柔らかな拘束に包まれたまま苦悶をあげた女の体は大きく仰け反って
ご案内:「◆無名遺跡(イベント開催中)」からアルマさんが去りました。
ご案内:「◆無名遺跡(イベント開催中)」からタマモさんが去りました。