2018/07/29 のログ
■ギィギ > 犠牲者が訪れなければ狭い通路に薄く広く広がり罠を張っていたスライムの亜種は食事にありつけない、食事にありつけなければ別の場所へ移動するだけ、ばくんっと薄く広く広がった身体を収縮させて厚みをつけると、狭い通路を蓋するように閉じてから、その奥に設置した人を釣る為のえさであった宝石を取り込みなおし、ずりーずり……と何処かへ這い消えるのだった。
ご案内:「無名遺跡」からギィギさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にタマモさんが現れました。
■タマモ > そろそろ、久し振りに活動を再開した方が良い。
自然地帯に存在する、己の住処としていた領域…そこへと久々に戻れば、そんな事を考えさせられた。
気紛れに覗いた、その領域内にある小さな洞窟。
以前、色々と巡っていた時に集めたお宝の数々が、その広がった空間に放置されていたのだ。
しかし、王都内で式に滞在させる邸宅を買い取り、そこで住まう為の準備、色々としていたのは覚えているのだが…
気が付けば、その洞窟内のお宝は半分くらい無くなっていた。
あちらの方は、もうこちらが手を貸さずとも、十分に現状を保持出来る状態は作り上げられている。
もう、ここから取り出す必要は無いものの…こうも減っては、気にならない訳もない。
………まぁ、そんな訳で、気晴らしも兼ねて、遺跡の一つにやって来ていた。
すっかりと、精神的に落ち着いている…なんて、都合の良い状態にはなってない。
それでも、何もしていないのは落ち着かない、と言うのもあったが。
「ふむ…遊び相手も居らん、平和な遺跡じゃな…
この様子だと、あれか…遊び相手どころか、何も無い、何て事にもなりそうじゃのぅ」
それなりに、深い場所には来ていると思う。
頭上に浮かぶ、狐火の灯りで先の通路を照らしながら、のんびりと歩んでいた。
■タマモ > しかし、そこまで荒されている様子は見られない。
時折、見付けた扉を開けてみるも、大層な物も無さそうだ。
もしかして…そもそも、お宝なんて物が無いような場所なのだろうか?
確かに、お宝が無ければ番人なんて要らないし、入って何も無ければ荒らすも何も無いだろう。
少女は軽く考える、先に進むべきか、戻るべきか。
誰かは入って来ていたが、単に見逃したとか、今の自分と同じような事を考え、戻った…なんて可能性もあるだろう。
「むむむ…まぁ、妾は妾の勘を信じるのみじゃな、うむ」
と、結局は諦めない方向で行く事にした。
そう、己の勘はきっと何か先にあると感じている。
………無かったら?…その時はその時である、刹那主義万歳。