2018/07/27 のログ
ご案内:「無名遺跡」にギィギさんが現れました。
ギィギ > ――…無名遺跡

はるか昔より存在していると言われている遺跡であり迷宮。
今宵はその迷宮の中でも比較的浅く冒険者以外も立ち入るような階層が悲劇の舞台となる。

無名遺跡の入り口から這入りこんで徒歩でもそんなに時間の掛からない階層、遺跡とは名ばかりの天然の岩が壁となり天井となり床となる洞窟のような階層である。

外とは隔絶されている為かそれとも近くに溶岩の流れる階層があるのか、じめじめと蒸し暑く訪れるものの体力をじりじりと奪い判断力を鈍らせる階層なのだが、その分希少な苔や植物が手に入るのだが……今宵はそんな植物がない、全く無い。

誰かが天然石の壁を削り根こそぎ苔を削り取ったのか、それとも暑さの所為で絶滅したかそれは定かでないのだが、よくよく調べれば他の生物すら見かけず、気配も感じれないだろう。

原因は今宵の惨劇の原因でもあるのだが、その異変の主は肥大化したギィギなるスライムの亜種である。

かの粘液状生命体は何が原因で肥大化したか解らぬが、少数のPTが広がって歩けるほどの通路一杯に身体を広げており、さながら天然の壁となってずりずりずりと何か削るような音を響かせながら通路を這い進んでいるのだ、それが壁から生える苔を喰らい、小動物やモンスターはそれに怯えて別の階層に逃げている、と言うのが現状である。

魔法の灯りもなく、否、その光源すら喰らい進むスライムの亜種のギィギの亜種、暗闇と言う条件ともともとの身体の透明さが相まって、余程注意深く周囲を警戒しないとそれが直ぐ傍に居ても気がつかないだろう、それも今宵のギィギは特に貪欲らしく、苔が密集している場所に身体の一部を伸ばしてコケを毟り食らったりもしている……それより何より粘液体ではなく、ゼリーやそれ以上に硬い寒天状に固形化しており、食らったものを咀嚼する音さも奏でていて、その食いっぷりは見た目から想像できる以上である。

不幸にもこの階層に立ち入ってしまう冒険者かそれともこのモンスターの噂を聞いて調査に来た人以外の何かが現れるかどうかは不幸に天秤が傾くか幸運に傾くか、である、その天秤こそギィギのものか訪れるもののものかわからない、が……。

ご案内:「無名遺跡」に紅月さんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」にガヤネイさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」からガヤネイさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」から紅月さんが去りました。