2018/07/21 のログ
ミケ・ファムト > 廊下から姿を現したのは狼型のモンスター。
少年が武器を構えていればモンスターも警戒をし、睨み合う格好になる。

視線を外せば襲われるのは明白。
遺跡に入る前にモンスターの種類を頭に叩き込んでいたおかげで相手が分かる。
狼よりも体も力も大きく、基本的には単独行動。

少年は内心ほっとしながらも目は前に耳は前後の音を注意深く意識を向ける。

モンスターと見つめあったまま、じり、じりとすり足で少年は近づき始める。
倒さなければ、安心も安全も無い。
背を向けて逃げたところで自身の脚では追いつかれるのは明らかで…。

ミケ・ファムト > 狼が最大の武器である口を大きく広げ躍りかかってくる。
石畳の床を爪がひっかく音と共に風を切る音。
少年と狼の生存をかけた雄たけびが木霊す。

「うぉぉぉぉりゃぁぁぁぁ!!」

カイトシールドで狼の横面を叩くと同時に腰を回し槍を突き出し胸の下を突く。

手に伝わるのは盾が固く重いものにぶつかる手ごたえと、刃が肉を貫く感触。

狼の鋭い牙が反射の動きで少年につきたてられそうになるが、狼の横っ面を叩いた事により脇に反れ、狼の体がぶつかってくる。

槍を手放す事は出来ず、少年は突き飛ばされる形になり1m程飛ばされ尻もちをついたが、咄嗟の動きで少年は擦れたお尻の痛みを感じながら立ち上がる。

ミケ・ファムト > 槍に流した毒のおかげで、狼は息も絶え絶えになる。
別にこの狼を食べるつもりもない為、毒が全身に回るまで少年は油断なく見つめる。

弱弱しいながらもまだあきらめることのない狼が最後の攻撃を繰り出して来れば、少年はカイトシールドの面を上にむけながら狼の体の下にすべり込ませカチあげると同時に打ち上げ、無防備な腹を槍で切り上げ、そのまま追い打ちをかける様に狼の心臓のあたりに槍を突き立てる。

「これで! 終わりだ!!」

ズブリと、槍の先端が狼の胸を貫き血を送る心臓の動きを止めた。

ミケ・ファムト > そして、少年はモンスターから売れる素材をはぎ取り、遺跡の探索を進めていくのであった
ご案内:「無名遺跡」からミケ・ファムトさんが去りました。