2018/07/20 のログ
ご案内:「無名遺跡」にミケ・ファムトさんが現れました。
ミケ・ファムト > トラップ部屋のせいで先輩たちと離れてしまった。

「あたた… 先輩たち大丈夫かな…?」
そんな呟きを漏らしながら周囲を見渡す少年。
床は所々剥げた石畳。
壁や天井はごつごつとした岩肌で覆われ、そこにうっすら光を帯びるヒカリゴケが室内をうっすらと照らしている。
転移先がモンスターハウスでなかったのはせめてもの救い。

ここは遺跡の低階層出てくる魔物もまだ少年一人で何とかなるぐらいなのもではあったが、少年はまだ自分が中改装に飛ばされたことに気づいていない。

「とりあえず…怪我はなし…。装備も…そのまま…」
一度立ちあがり体を動かし、リュックの中を検めて一息。

ランタンを取り出し、少年は壁に歩み寄り、ナイフでヒカリゴケをそぎ落としランタンの中に。

あんまり明るいとモンスターが寄ってきそうだし…。
そう小さくつぶやいたところでリュックから地図を引き出し…。
「ここどこだろ…少し歩かないと場所も分からないや…」
と、小さくため息をついた。

ミケ・ファムト > ランタンを腰のベルトに下げ…

「本当はその場から動かないのが鉄則だけど…自分の居場所も分からないとね…。」

と、小さくつぶやく少年自分を鼓舞する様に鋼の片手槍を握る手に力を籠め、カイトシールドを持つ腕をかるく上げる。

「がんばろー おー」

と、一人で呼びかけ、一人で応じる。
すこし。否、だいぶ寂しい感じがするが、其れで少し空元気が出てくる。

空元気も元気のうち。困ったときこそ笑え。
なるようになる。そんな言葉を口に出さずに魔法の様に唱え、前を見据え足を一歩踏み出す。

ミケ・ファムト > …自分のいたフロアは頭に入っているが、今いる場所は頭に入っていない。

「これはもしかしてもしかしてだけど…」

自身がいる廊下を見まわし、自分以外の気配がなければリュックの肩紐から片側の腕を抜きごそごそ。

地図を取り出し、めくる。めくる。

「やっぱり下層じゃない」

中層か上層か…。
地図をしまい代わりに、炭の棒と、安紙を取り出し簡単な地図を描き始める。
まだ、候補がたくさんある為、地図を少し書き上げてから考える事として。お腹のポケットにそれを折りたたみねじ込んでからリュックを担ぎなおし槍を握り再び歩きはじめる。

少年の緊張と警戒度を最大にして。
足音を消す様にすり足気味でゆっくりと足を進める。
耳と目に意識を集中する。

ミケ・ファムト > 自分の歩幅と、最初の部屋を中心として、地図を描きながら少年は迷宮の中足を進める。

道の向こう曲がった先からモンスターの吐息と足音が聞こえる。
少年は腰のランタンを塞ぎ、明かりを閉じる。

まだ気付かれていない。
少年はポケットの中から毒の瓶を取り出し、先端に垂らす。

カイトシールドで胴体を覆う様に構え、盾の下から片手槍を握り先端をモンスターの方へと向け足を広げる。
そして、モンスターは少年の匂いに気づいたのか、その場で足を止め威嚇をする様に一吼え。

広くはない廊下、びりびりと体を震わせるそれに少年は固唾を飲み込む。

もうすぐ、来る。