2018/06/29 のログ
ご案内:「無名遺跡」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 「(アテがねぇとは言え…こんなところまた一人で来たくはなかったけどな…)」
無名遺跡。はるか昔から存在する古代の遺跡。
魔物も多く、トラップも豊富…だが、古代の財宝やらマジックアイテムが眠るとも言われている。
もうどれくらい潜っただろうか。五階分?六階分?とにかく、それくらい階段を下った気はする。
十分な備えをして挑んだが、帰りの分も考慮しなければならないし
襲ってくる魔物やトラップの対処で疲労も溜まっていく。
なぜこんなところにいるか。
もちろん古代の財宝…特にマジックアイテム目当てである。
病を治す秘宝、永遠を生きるための秘宝…もしくは、来るべき永い刻を瞬時に飛び越えることのできる秘宝…
どれも恐るべきものだとは思うが、殆どが自分のためのものではない。
病に苦しむ愛しいもの。永遠を生き何かを待ち続け…去りゆく時間に虚無感を抱く少女。
今の時代の普通な魔術やらではかなわぬものでも、遺跡の奥になら…と淡い期待を抱いてはいたが…
■ブレイド > なにしろ誰も攻略したことのない迷宮。
最奥までの地図もなく、あったとしても次の日には中身がまるまる入れ替わっていてもおかしくない。
まるで生きている遺跡。
だからこそまだ見ぬ神秘が眠っている可能性があるのだが…
「(今回の探索は十階くらいまでにしよう…あと、五階…ってとこか)」
食料や水にはまだ目算で二十階分の余裕はあるし、休憩も挟めば体力的猶予もある。
だが、何が起こるかわからないこの遺跡。
帰りのぶんも考えれば余裕があるうちに一旦引き返したほうがいい。
■ブレイド > そんな浅い階層に、そんなすごそうなマジックアイテムやら何やらがあるとは到底思ってはいない。
だが、淡い期待をこめてでも、動くべきであると少年は思った。
時間をかければそりゃいつか自分も強くなって、もっと深くに潜れるかもしれない。
だが、大規模な戦争が起きそうな今、第5師団の客分である自分がいつ戦場に駆り出されることか…。
そうなれば、次戻ったときに生きてる保証などどこにもない。
だから今、この遺跡に挑んだ…が…
「(食料とか水の補給ができりゃもっといけるんだがな…アテがねぇ…)」
そんな都合のいいものがあるわけでもない。
魔物の肉でも食えばすこしはマシなのだろうが…
流石に人型のゴブリンやらなんやらを食う気にはならない。
ギリギリリザードマンならいけるかと思ったが、人間に近い知性を持っているものを食べる…
と思うと抵抗があった。たまに湧き水などがあったりするので水はなんとかなったりすることがあるが
それもどこにあることやら…。不確かなものはアテにできない。
■ブレイド > などと思考を巡らせて少し広めの部屋に一歩踏み込む。
無論罠がないか入念にチェック………し忘れて!
五階。約半分。疲労と慣れによる気の緩み。
一歩踏み込んだだけ…とは言うものの、すぐに脚を引き戻して罠チェック…
というわけにはいかなかった。
「……!(なんか踏んだ!?)」
ボタン?スイッチ?とにかく、罠らしき何か?
足元に違和感。少し沈み込むのを感じた。
今は何も起きていないが、足を上げた途端、何が起こるかわからない。
しくった。苦々しい表情で恐る恐る周囲を見る。
幸い、まだ魔物の気配はない。だが、あくまでまだ。
この罠が魔物の寝床につながる警報装置のスイッチだったとしたら、手をこまねいているうちに
あっという間に襲われておしまい…。
地雷であれば足を上げた途端に爆発しておしまい…。
ひとまず、踏み込んだまま罠を調べる必要がある。
「(おちつけ…おちついて…冷静になれ。現状ではまだ何も起こっていない。
おそらくは足を上げるまでは何も起こらない。警報は…近くで聞こえないならまだもう少し時間はある…)」
自らを落ち着かせつつ、ゆっくりと前傾姿勢に。
■ブレイド > 調べるためには体を部屋に入れなければならない。
罠を踏んで冷静さを欠いたか、背に腹は変えられずというだけか。
しゃがむように足元の罠を調べようとすれば全身が部屋にはいる。
それと同時に背後の入り口が閉じてしまうではないか
「まずっ!?」
高度な罠。すでに罠は発動していたのだ。
だが、二重スイッチ…ボタンを踏んで完全に部屋に入る。
確実に罠にはめるための構造。
しまった。
そう思ったときにはすでに手遅れ。心理を逆手に取られた時点で罠を避けることはできなかった。
がくんと、部屋が揺れると床が…崩れる?いや、落ちる?一瞬の浮遊感とともに
高速で床が落ちていく。自分をのせたまま。落とし穴どころか落とし床…しかも部屋全体の床が。
なんて大掛かりな!
浮遊感を感じるほどの速度、高度、床と一緒に落ちているとはいえ、このままでは死ぬのは確実…
「あっ…くそっ!くそったれっ!!」
ご案内:「無名遺跡」にミナさんが現れました。
■ブレイド > 速い、速い。このまま叩きつけられれば……
と、死を覚悟しそうになった刹那。
徐々に速度が緩む、部屋全体が降下したというか…ただの落下ではないのか?
速度が緩んでも暫く降下はつづき、そしてついにはゆっくりと停止する。
何だこれは。落とし床…ですら無いのか?
死ななかったのは良かった。一息ついて足を上げる。
「しかし…」
落ちて生き残ったが、今度は扉がない。
つまり、生け捕り状態。
先程の床を踏んでも、床が浮上したりはしない。
高さは……かなりの高度を降りてきたようで登ることも現状不可能に見える。
「まずいな…」
■ミナ >
無名遺跡。魔導機械などが眠る、宝の山。トラップ地獄のダンジョン。
危険を承知で、いい装備を買うためにやってきた。
高価なものは見つかっていないが、攻略自体の調子は良く、既に五階層へと降りてきた。
目の前の閉じている扉を開け、先に進もうとする。
「―っあっぶな!?なにこれ奈落トラップ!?」
あるはずの床がなく、ギリギリのところで踏みとどまり、思わず声を上げた、
…その声は奈落の底にも届くだろう。
■ブレイド > 「ん?」
上の部屋の扉があいたのか?
床は浮上してないし、上の階層の灯りは見えたまま…
そして誰かの声が聞こえた。反響で判別はつかないが、人間の言葉であることは間違いなさそう。
「だれかいるのか!?」
上に向かって叫んで見る。
聞こえてくれればいいが…いや、助けてくれそうな人物であればいいが。
■ミナ >
「…あれ?声?」
下からの叫び声はばっちり届き、思わずそう呟く。
落ちないようにして下に目を凝らすと、一番底に何か動くものがあるのが見えた。
「だいじょーぶー!?」
下から聞こえた声に向かって全力で叫ぶ。
と同時にリュックサックからどこまでも伸びるという魔法具のロープを取り出す。
■ブレイド > 「ああ、悪いが少しどじっちまって…助けてくれるとありがてー!」
情けない話だが、こんなところで飢えて死ぬよりはマシだ。
おそらく女性のものだと思われる声に向かって返事をする。
ひらりひらりと手を振って。
「手段がないなら別にかまわなくていいからな!」
一応言っておく。こちらの無事を確認してくる程度には良識のある人物。
ならば無理はさせられない。一応助けてもらえればラッキーくらいの考えだ。
■ミナ >
「待ってて!丁度いいのあるから!」
持っててよかったと思いながら、魔法具のロープを奈落に向けて落とす。
10メートルほどだったそれは、シュルシュルとどこまでも伸びていき、やがて奈落の底まで届くだろう。
長いロープは冒険の必需品!という謳い文句に誘われて怪しい露店で買ってから、一度も出番が無かったが、備えあれば何とやら、だ。
使用者の魔力を消費して伸びていくので、厳密には無限ではないが、短くするのも自分の意志でできるので、制御はしやすい…はずだ。初使用だからよくわからないが。
■ブレイド > 「ああ、わりぃな!」
ちょうどいいものがあるという彼女の言葉を信じ
暫し待つ。
すると上からするするとロープが垂れてきた。
「え?」
なんだこれ。いや、どれだけ深い穴だと思ってるんだ?
こんなクソ長いロープを常に携帯しているのだろうか?なんのために?
謎は尽きないが、今はこれに頼るほかはない……が…
「……もってくれよ?両腕…」
上を見上げてつぶやく。装備一式と体一つ…この高さを登りきれるだろうか。
登りきれなかったとしても…彼女を恨むのはお門違いもいいところだろう。
恨むならば自分の非力さだ。
「えーと、登っても大丈夫か!?」
向こうの準備の確認。降りてきたからと慌てて飛びついたら、彼女がこちらに引かれて真っ逆さまなんてこともありうる。
確認は大事だ。
■ミナ >
「えーっと、届いたー?
それ、なんか魔力で伸びるロープらしいから!
身体に巻き付けてくれたら短くして引き上げるよー!」
そう言いながら、柱を探してそこに硬く硬く結びつける。
■ブレイド > 「お、おう、そういうもんなのか…」
マジックアイテム。なるほどな。
これだけ長いロープを携帯している謎が解けた。
そういうことならば、腰と肩を通して身体にロープを巻き付ける。
固定の確認も済んで
「こっちは大丈夫だ!あげてくれ!!」
■ミナ >
「よーし、上げるよー!!」
三度目の柱の結び目の確認を終えて、ロープに手を当てる。
すると、シュルシュルとロープ全体の長さが縮まっていく。
速度は分速20メートルぐらいだろうか、そこそこの速さで上がっていくだろう。
「行けそうー?」
下を覗き込み、徐々に上がっていく姿を見ている。
■ブレイド > 「うおっ…!?」
結構な速度で体が引っ張られる。
落ちていく床の感覚もだが、自分の力が加わらない状態での急上昇、急下降という経験はないので
なんだか不思議な感覚だ。
腹だけに巻きつけていたら、結構やばかったかもしれない。
「おう、大丈夫だ!ありがとよ!っと、あぶねーから穴からはなれろよ」
徐々に近づいてくる声。
シルエットもなんとなくはっきりしてきた。
やはり女性冒険者のようだ。このままの勢いでぶつかっては危険なので注意を促しつつ。
■ミナ >
姿を確認しつつ、徐々に速度を落としていく。
最後は安全な速度で一番上までたどり着くことができるだろう。
「ふぅ…大丈夫だった?
にしても、なんでこんなところに奈落が…?」
昇ってきた少年に声を掛けて、奈落を見て首を傾げる。
上に居たのはショートヘアーな茶髪で赤目の少女だった。
■ブレイド > 「ん、っしょ…っと…いや、助かった。
誰もこなかったらそこで餓死するとこだったぜ」
穴から出ることができれば、まずは人影にお礼。
穴の中から見たとおり女性冒険者。茶髪、赤目…歳は若く見える。
とりあえず、体に巻き付けたロープを解いて頭を下げる。
「あー、ちょっとトラップ踏んじまってな。
降下フロア…?っつか、エレベーター…とかいうのか?
一方通行のそれっぽくてな…つか、落ちなくてよかったな。
オレは床で降りてったけど、普通に落ちてたら間違いなく死んでる高さだ」
■ミナ >
「それは確かに…っと、私はミナ。まあ冒険者よ。今日はダンジョン探索に来たけど…まあ、収穫はナシね~…
…あなたは?フード被ってるけど…」
ロープを解きながら―柱の方を固く結びすぎて苦労しながら―自己紹介をする。
ダンジョン内で出会った冒険者同士、相手には優しく…が彼女の方針らしい。
そして、フードを被っている相手にも名前と素性を尋ねる。
■ブレイド > 「ミナか。オレはブレイドだ。同じく冒険者をしてる。
目的もまぁ変わんねぇ。ダンジョン探索…マジックアイテム探しってとこだな。
収穫の方も同じく。ここまで何もなしだ。拾ったもんって言ったら、自分の命くらいなもんさ
ほんと、ありがとな」
気さくに話しかける少女に対して改めて自己紹介と礼を。
「ワリーがちょっとフードは外せねぇ。不義理かもしれねぇが勘弁してくれ。
えーと、んでも命を救ってもらったんだ。なんかほしいもんとかねーか?
礼くらいはするぜ?マジックアイテムとかいいもんはねーけどさ」
彼女の気さくさと同じように、こちらも普段どおりに話す。
口は悪く聞こえるかもしれないが。
■ミナ >
「ふーん…?…まあ、いっか。大体察しはつくけど…」
心当たりはあるので、これ以上追及しなくてもいいだろう。
そして、腰に手を当てて、考える素振りを見せる。
「欲しいものかぁ~、ん~何だろ、すぐには思いつかないなぁ…。
…とりあえず、先に行こうにも奈落が邪魔だし、私は引き返すけど…君は?」
そう言いながら、ロープを3メートルほどに短くして、リュックサックにしまいながら言う。
■ブレイド > 「…ま、察されちまうか。いいけどよ」
頭を隠す理由がある人間なんてそうはいない。
外せないとまで言ってしまえば何らかの事情がある場合。
魔族だったりミレーだったり…耳やら何やらに特徴のあるタイプ。
ここまで一人でこれる冒険者なら、それくらいの洞察力はあるだろう。
「ま、そうだな。別の道を探しつつ…かな。
流石に空が飛べるわけでもねぇし、ひとまずは引き返すけどよ」
まだ荷物に余裕はある。余裕があるうちに引き返したいというのもあるが
ありすぎるうちにとんぼ返りが流石に悔しいので、できるだけあがくつもりだ。
■ミナ >
「いや…ここまで別の道は無かったように思うんだけど…?
あと、私は引き返すって言ったけど、厳密には街に戻ろっかなーって…。
君にお礼してもらおうにもここじゃ何もできないし?」
リュックサックを背負い、帰る気満々でそう言う。
■ブレイド > 「………ま、そうか……」
少し渋い表情。
それほどこの遺跡に求めるなにかがあるのかと匂わせる程度には。
実際何も得ることなく帰るのは惜しい。
とくに、とある少女のためにと探している秘宝。
探しきって見つからないならまだしも、途中で帰るとなると悔しい。
「しかたねぇか…んじゃとりあえず戻ろうぜ?入り口までさ」
■ミナ > 「おっけー。じゃあ私先行くよー」
そう言いながら、上層へと続く階段を上り始める。
「まあ、私も収穫なしはちょーっと残念だけどね~
人の命拾えただけよかったかなー?」
■ブレイド > 「ま、ほんと助かった」
肩を落として少女の後をついて歩く。
残念ではあるが、少女に礼をしないわけにもいかない。
一旦帰るのも仕方がない…
が、生き物のように形を変えるこの遺跡…
無事に帰れるだろうか?
帰れるのならばそれに越したことはない。
「帰り道で考えておいてくれよ?
その、オレから何もらうかっつーか、礼の内容をさ」
■ミナ >
「そーだね…うーん…
お金…もあれだしなぁ…」
歩きながら、考え込んでいる様子。
「ん~、君の連絡先教えてもらって、何か後で依頼とかに付き合ってもらう…とかもいい―あれ?」
不意に、階段の途中で立ち止まる。
「道…変わってない?」
目の前には分かれ道。こんな道の覚えは無かった。
■ブレイド > 「連絡先?そんなんでいいのか?
いや、金がかからねーならこっちも助かるけどよ…」
依頼に無償で付き合うくらいだろうか。
まぁ、労働が命の礼になるのならば安いものだが……
突然立ち止まる彼女の背中にぶつかる
「んおっ…!?なん……」
彼女の言葉に顔を上げれば、やはりかと渋い表情。
「道、変わっちまったか…さて、どうするかな…」
■ミナ >
「んーと…どっち行けばいいと思う?」
道は左右に分かれている。どちらも先はあまり見えない。
「ここは初めて来たけど、道が変わるなんて知らなかったなぁ…。
下調べでもしておけばよかったかな…」
そう言いながら、ため息をついた。
■ブレイド > 「ちょっとへんっつーか…遺跡自体がタチのわりぃ迷路みてーなもんだ。
下調べしたから対策できるかって言えばそうでもねぇよ。
まぁ、知ってりゃ動揺も少なくてすむくらいなもんだ」
右の道、左の道。どちらに言ったとしても何があるかはわからない。
実質どちらにいっても同じだろう。
注意するにはこしたことはないが、どっちに罠があってどっちが正解かなんてのは
今この場ではわからない。
「とりあえず進もうぜ。変わっちまったってならオレにも正解はわかんねーし
とりあえず右…ってかんじでよ」
■ミナ >
「おっけー…右ね。ま、何があっても恨まないよー」
再び先頭で歩き出す。
10分ほど歩き続けると…行き止まり、だが小部屋が一つある。
扉は無く、ぱっと見トラップのようなものもない。
ただ部屋の中央に小さな箱が置かれている。
「宝箱?見るからに怪しいけど…」
■ブレイド > 「そうしてくれると助かる」
再び彼女の後について。
結構長い一本道でたどり着いた小部屋に…箱?
「宝…かどうかはわかんねーが…慎重に調べてみるか
怪しいけど、何もしねぇっていう手はねーし」
周囲に罠がないかを確認しつつ箱に歩み寄る。
落とし穴、毒針…まぁ、扉がないし、何かが閉じたり降りてきたりするような仕掛けも見当たらなかったので
ガス系の罠はないだろうが…。
「箱の方、見てみるか?」
■ミナ >
「…ま、収穫かもしれないし、開けますかぁ…」
彼の後を追って部屋に入る。
箱に手をかける。鍵はかかってなさそうだ
そして、蓋を上に引き上げる… [1d3→3=3]
■ミナ > 「―やばっ!!」
咄嗟に手を引っ込める。
しかし、手に針が一本刺さってしまい。
「痛ぅ…!」
■ブレイド > 「ちょっとま……」
まだ調べていない。
いきなり開けるのは危険だ…と、止めようとした矢先。
どうやら毒針の罠のようだ。
何かが刺さったような反応だが、ただの針の罠とかでは罠としてあまり意味はない。
十中八九毒が塗られているはずだ。
「っそ、大丈夫か?
中身は…いや、それよりもまず怪我だな。
解毒薬…もってるか?」
■ミナ >
「やっちゃ…った…」
毒針を何とか無事な左手で抜く。
傷口から血が流れている。
「お、応急処置の道具は…あるけど、解毒薬は…どうだったかな…」
無事な左手でリュックの中身を漁る。応急手当の道具は出てきた。
しかし、それらしきものは消毒液ぐらいしか見当たらない、
止血はできるが、解毒は難しそうだ。顔色が少し悪くなっている。
■ブレイド > 「ちっ……手首、抑えとけ。
オレもちょっと調べてみるけど……」
解毒薬は常備していたはずだ。
確か瓶にはいったやつが…
「……」
割れている。降下フロアでの衝撃のせいか
引き上げられた際の勢いでか。
ともかく、これでは…解毒はできない。
■ミナ >
「わ、分かった…!」
右手首をぎゅっと抑え、毒がこれ以上回らないようにする。
しかし…このままでは解毒できない、大事に至る可能性もあるだろう…。
「と、ところでさ…。何かの間違いで宝箱に解毒薬入ってたりしないかな…?」
気を紛らわそうと、そんな冗談を口にする。
■ブレイド > 「そんな都合のいいことあるわけねーだろ。
何の嫌がらせだよ……んー…」
彼女を放っておいて罠を解除して箱を開けることもできるが
解毒薬がはいっている可能性が高い…とは言えない。
何の毒かはわからない…粘膜摂取で効果があるもの…を毒針に塗るともあまり思えない。
ならば…
「あんまいい手じゃねぇが、毒を出すか」
ダガーを取り出して、その先端をランタンの火で炙って消毒する。
口で吸い出せればそればいいのだが…
■ミナ >
「…えっと、何を…してるの?」
息を乱しながら、彼の様子をじっと見ている。
これ以上自分から何かアクションは起こせなさそうだ。
「な…何か方法あるなら…それに任せるよ…。それがお礼ってことで…」
■ブレイド > 「消毒。ダガーでちょっと指先の傷を広げてから
オレがアンタの手に入った毒を吸い出す。
消毒はちゃんとしろよ?オレの口だって綺麗ってわけじゃねーんだ」
野良療法にも程があるが、現状それが精一杯なのだからしかたない。
全部吸い出すことは不可能だろうがやらないよりはマシだ。
下手すれば自分も毒でやられてしまう可能性もある。
共倒れはゴメンではあるが、恩人を放置するのはもっと嫌だ。
「ま、ダメでも即死ってことはねぇだろ。
そんときは、宝箱の中身に期待しようぜ?
痛んでもちっと我慢しろよ?」
抵抗されても時間が惜しい。彼女に手首を押さえさせたままで手を取り
熱を払ったダガーで傷口を少し切る。
そしてその傷口に唇を付けて、血を吸い上げる。
■ミナ >
「う…ううう!」
咄嗟に布を取り出し、口に含み、舌を噛まないようにする。
痛みには慣れてない。が、それでも何とか布を食いしばって耐える。
痛みで思わず足が暴れ地面にガンガンと叩きつける。
■ブレイド > 「んっ……んぅ…」
彼女の血を吸い上げれば黒ずんた血を吐き出す。
それを何度か繰り返しつつも、彼女の様子を見る。
「もうちょっと我慢しろ。足まで痛めたらこの後がしんどいぞ。
暴れるくらいならオレにしがみついとけ。はむ…」
といいつつもう一度。