2018/06/11 のログ
■影時 > 「――よし」
水筒と袋を仕舞い、口元を覆面で覆い直す。
膝立ちの姿勢で右手で足元に揺れ、瞼を閉じては意識を飛ばす。呼吸と共に練った気を石を通じ、床材に波及させてゆく。
氣を応用した探知だ。淀みなく流れるならば特に異物はないが、逆にあれば流れの乱れが生じる。
特にそのようなものはなく、感じられない。問題はないと思うが、気を付けて進むべきだろう。
左腰に釣った縄束を確かめ、立ち上がろう。もう少し先まで進んでみて、目ぼしいものの有無を確かめて買えればいい。
そう決めて、前に進む――。
ご案内:「無名遺跡」から影時さんが去りました。