2018/05/09 のログ
ご案内:「無名遺跡」にタマモさんが現れました。
タマモ > 山中の散歩のつもりが、雨に降られ洞窟っぽいところに入ったのが…どれだけ前だろうか?
そんな場所に入ってしまえば、奥に行くのは礼儀である…違う?まぁ、気にしない。
いつも通りの適当な流れで、気が付けば、そこに繋がっていたのだろう遺跡の中を彷徨っていた。
正直、どこにある遺跡なのかが分からない。
案外どこからでも入れそうな場所かもしれない。
実は、あの洞窟からしか繋がってない手付かずの場所かもしれない。
ともあれ…

「よし、迷ったのじゃ」

よし、じゃない。
こんな感じで、少女は今、どこかの遺跡に居るらしい。

タマモ > 「むむむ…しかし、何もない場所じゃのぅ。
暇潰しの魔物やら、男子やら、女子やら、都合よく転がっておらんものじゃろうか?」

はふん、溜息を付きながら、ぼやく。
そもそも、転がってるようなものじゃない、と言う突っ込みは無しである。
振り返って素直に戻る事はしない。
少女には、ただ前進あるのみなのだ。

分かれ道があれば、手にした唐傘を立てて倒し、行く道を適当に決める。
扉があれば遠慮なく開き、罠があれば好奇心で発動させる。
なのに何事もなく進んでいるのは、日頃の行いである………
もう一度言おう、日頃の行いである。

まぁ、ある意味、何事もない方が平和なのかもしれない。
こうして暇をしている時のこの少女、その前に出て来るのは…何をされるか分からないのだ。

ご案内:「無名遺跡」に紅月さんが現れました。
紅月 > ーーーすぴー…すー……すぴょっ。

ある遺跡の一室、そこに男子が転がっていた。
…そう、転がっていた。

男の横には大太刀、周囲には結界。
…とは言えそれは『害意のある者は入れない』というごく簡単なもの。
ただし、ダンジョン内での休息にはこの程度でも充分に効果を発揮してくれていた。

すやすやと、実に気持ち良さそうにおねんね中である。

紅月 > 「……ん、あぁ…ちぃと寝すぎたな…」

遺跡に潜って早二日目、そろそろ疲労も溜まってきたなと結界を張ったのが数時間前。
面倒だからと岩の上にゴロ寝たのが悪かったのか、なんだかあちこちビキビキする。
一伸び、一欠伸…のんきな男は軽く身体を動かすと、そろそろ帰るかと部屋を出たのだ、が。

「…んお?
おおっ、何だ何だ、狐か?
随分気持ち良さそうに寝てやがんなぁ…」

ころりと丸くなりすやすやと寝息を立てる、妖狐…だろうか。
なんにせよ、こんなところで乙女が休むのはとてもじゃないがお勧めできない…いつ魔物に襲われるかわかったモンじゃない。

「…む、ぅ…しゃあねぇなぁ……」

はぁ、と溜め息ひとつ。

どうせ帰るだけなんだから、少女ひとり増えたところで大して変わらない。
やや困ったような笑みをこぼし、虚空に手を差し出す…と、揺らぎの中から女物の着物を取り出した。
それは今丁度着ている着流しと同じ柄の、女版…紅月お気に入りの一級品だ。

紅月は着物を毛布代わりに狐の少女を包み…姫抱きをすると、遺跡の出口まで運ぶ。
そうして頑強な守護結界と透明化の術式を結び、そこに寝かせた…帯を枕がわりにしておけば多少マシに眠れるだろう。

「あんまり一人で危ない所、入っちゃダメだぞ…?
…って、他人様の事言えんわなぁ」

くくっと愉快げな笑みをこぼし、一度少女の頭をそっと撫でると…静かに其処を離れた。

ご案内:「無名遺跡」から紅月さんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からタマモさんが去りました。