2018/04/12 のログ
■リリシア > ――ぁぁぁぁ・・・!
(そんな上の階から響く悲鳴が落ちてきたのはとある名もない遺跡の地下。魔術的な灯の影響か、不思議と明るい地下である。なんとか着地して致命的なダメージを受けることは避けたものの、それでも結構な高さを滑り落ちてきた気がする。上へ上がるのは・・・なかなか骨だろう。自分が落ちてきた天井を見上げるも、無慈悲にぱたん、とその穴が閉じていくのが見える。 ・・・もとより、あの罠はここに生贄を落す為の罠、通路・・・そんなものにさえ見える。と、なれば、この先に待ち受けるものは・・・ロクなものではないだろうし、助けるべき少女もロクな目には遭ってないかもしれない。生憎と、レンジャーのようにはいかないものの、警戒を怠らず、まずは出口・・・もしくは依頼対象の娘を探し出すべきだろう。落ちた先にはやはり彼女のものと思わしき手帳が落ちていた。ここに来ているのは間違いない、と思うのだが・・・。刀に手をかけつつ、少女は進む。この先に、何が待ち構えているのか。それはわからないけれど・・・進まなければこのままここで、野垂れ死んでしまうだけなのだから。
・・・ただ、最悪の結果、というのは想像しておいた方がいいだろう。探索の結果を持ち帰ることが出来ず、彼女と仲良くここで魔物、ないし遺跡に食われるか、それとも・・・苗床にされてしまうか。 最近、ここいらではそういう魔物が増えている、と聞く。彼女がそういう状態に陥っていることも・・・覚悟、しておかなければならないだろう。)
ご案内:「無名遺跡」にジュンさんが現れました。
■ジュン > 「ん、今のは…また誰か罠にでも掛ったかな?」
遺跡の中、既に青年が一人探索中であったようで
響いた悲鳴も届く距離にいたようでその声に気が付いて
「近そうではあるか…ま行ってみるか帰りもこれがあるしなんとかなるだろ」
と手元の地図の様な羊皮紙を手に声が聞こえてきた方へと歩き出していく
■リリシア > (貴方が上の階からこちらに来るのならば。その悲鳴が聞こえただろう部屋に向かえばそこに残るのは何の変哲もないただの遺跡の一室。ただ、少女が手に持っていた依頼書・・・目標の少女について書かれた紙のみがはらり、とその場に残っているのが見えるだろう。 もし、彼が地下の奥深く。少女が落ちた先にて探索をしていたのならば。その足音が聞こえてくれば少女の警戒心は上昇していく。かちり、といつでも刀を抜刀する準備を整えて、曲がり角にて息を潜めて獲物が近づいてくるのを待つだろう。 その足音の主がこちらに近づいてくるルートをシュミレートして、何の対策もなしにこちらに近づいてきたならば、彼の首があるだろう場所に剣閃が閃くだろう。 こちらは探索者にして冒険者。こんな罠で落ちた先に人がいる、とは考えもせず。探し人にしてはやけに足音が整っているし、それでもないと断じて・・・相手を、人形の魔物、と想定し近づいてくるのを待つか。)
■ジュン > 「此処を曲がって…こっちか…」
地下の方彼女の落ちた方向へゆっくりとと進んでいく
そして彼も一応は冒険者
この地下遺跡、罠も相当数仕掛けられていることを理解しているため
警戒自体は怠らないものの流石に自分が探しに行った人物が武器を構えているとは予期もせずといった具合に
一歩、また一歩と歩みを進める
そして貴女の潜む曲がり角をクリアニングを交えつつ差し迫っていき
■リリシア > ――ここ!
(息を潜め、意識を研ぎ澄まし、近づいてくる足音に意識を集中させ、手はいつでも刀を抜き放てる体勢へ。彼が曲がり角を抜け、こつ、と少女から視認できる位置へ足を見せたなら、その刀を瞬間、閃いた。
鞘から目にも映らぬ速度で抜き放たれ、その刀身は寸分たがわず貴方の首筋へ。剣聖、と呼ばれるような域には至らずとも、その技術は達人の領域には充分足を踏み入れたエルフの剣士の抜刀、居合である。予想もしてないならなおさら。見切るのも困難な一撃だと思われるが果たして彼の命運は、いかに)
■ジュン > 「―――は?」
一瞬であった
角を曲がったと思えば剣閃
目にも映らぬ一撃、それに気付いたかはともかく
なんとか体を動かせたのは長年の経験か
片腕を犠牲にし身を捩じらせなんとか後ろに倒れ込み
「痛っ!ストップ!ちょっと、ちょっと待って」
と何とか説得を試みようとする
■リリシア > ――ちっ。
(思わず舌打ちをひとつ。一撃で仕留められなかった。ならば、そのまま足を運び、身体を捻り、続く第二撃でその命を断つまで。ダン!と音を立てて踏み込みながら切り払い、大上段から袈裟斬りを浴びせようとして。)
・・・人?
(ようやく、ここで相手が魔物ではなく、人であることに気がついたようであった。生憎と少女も極限状態である。邂逅一番剣を抜いてしまったのもその警戒心から生まれるものであった。相手が人で、敵意がない、とわかったのなれば、剣を引き ごめんね、と年頃の少女らしい顔を見せるだろう 申し訳なさそうに、両手を合わせて精一杯の謝罪を見せて。 そして・・・彼に敵意なく、少女の脱出と行方不明の少女の救出。それを手伝ってくれるならば、少女は彼と共に征くだろう。 しかし、そうでないのならば、軽く彼とお話した後にまた少女は分かれるだろう。そのどちらになるのかは、貴方の思い次第であるが・・・さて。
ただひとつ、確かであったことは――後日、無事に少女は情報と、結果を持ち帰った、ということか。)
ご案内:「無名遺跡」からリリシアさんが去りました。
■ジュン > 「まっ、まっ…ふぅ…」
剣が引かれるのを見ればほっと一息
その後自分が探索していたことと声を聞いてやってきたことを説明し
彼女の事情を聞けばよろこんで手伝うことを伝えた
その後は腕の傷も少し深かったようだが命には別状もなく
無事少女とダンジョンを抜けたことであろう
ご案内:「無名遺跡」からジュンさんが去りました。