2018/04/11 のログ
ご案内:「無名遺跡」にリリシアさんが現れました。
■リリシア > (行方不明となった娘を探し出して欲しい・・・。そんな御願いを受けたのは数日前の事。聞き込みなどの成果として、薬師でもあった少女はこの遺跡に素材を集めに来た・・・それを突き止めた。どうにも資金に困っていたようで、傭兵も雇わず単独で向かったそうである。ちょっと入り口のところで薬草を取ってくるだけだから、心配しないで・・・そう言い残し行方知れずになったのが約2週間前。どうか行方を探し出して欲しい。そして生きていたならば・・・連れて帰ってきて欲しい。悲壮な両親の願いを受けて少女はここに来ていた。
そして、少女が足を止めたのは遺跡をある程度進んだ場所。決して、入り口・・・なんて場所ではない。おそらく・・・魔物か何かに追われてしまったのだろう。 彼女のモノ、と思わしき道具が道中に落ちていてそれを辿ってきたのだけれど最後の痕跡はこの部屋の前に落ちていた。で、あるならば・・・この部屋に何かありそうなものだけれど。 そっと警戒しながらその部屋を歩き、床を刀の鞘でとんとんと叩きながら罠がないのを確認しながら調査をして。 そして、その部屋のとある場所へ足を踏み入れた瞬間。 ――足元が、抜けた。)
・・・え?
(そんな間抜けな声と共に、少女の身体は空に投げ出され宙を舞い、下へ落ちる。奇しくも、探し人の少女と同じ場所を踏み抜き、同じ運命をたどることと鳴った。 ぃ、やぁぁぁぁぁ・・・! という悲鳴が遺跡にこだましながらも少女は落ちる、落ちる、落ちていく。 油断大敵、ミイラ取りがミイラ。さて、少女の運命はどうなるか。これでも身のこなしには自身のある冒険者である。着地に失敗し、その命の灯火を失うことはないだろうが・・・この先がどうなっているのかは少女の知るところではなく。探し人たる少女も、どうなっているかはわからない。エルフの少女と探し人の少女。同じ罠を踏み抜き、同じように落下した二人の少女の運命は、何処へ。)