2018/02/12 のログ
ご案内:「無名遺跡」にリンさんが現れました。
■リン > ちょこちょこと遺跡迷宮の廊下の端っこを歩く小さな鼠……に扮した小人のリン。
先日咎めを受けたばかりだが特に懲りた様子はなく、あちこちを探索して回る。
このあたりは淫猥なトラップがいくつか残っていたはずだから、
そこを巡回することも兼ねる。
「こんなことをしていると迷宮のモンスターになった気分だなぁ」
見目の良い冒険者を見つけたら実害は薄いが悪趣味な罠に突き落としたりしているので
実質的にはそう変わりないのかもしれない。
■リン > ふと遺跡の壁に目を向けると、少量の乾いた血がこびりついている。
そう古いものではない。
ここを訪れた冒険者が罠にかかったか魔物と戦ったかで散らした血だろう。
「……」
なんのつもりか、それに近づいて鼠の頭を外して舌を這わせてみる。
……もちろんまずい。鉄と埃の味しかしない。
「やっぱあの人の血が特殊だったってだけか……」
先日ある女性に血を飲まされておかしくなってしまったことを思い返す。
自分自身の体質や嗜好が変化したわけではない、ということに安堵した。
■リン > どうやら依存にはならなかったようだけど、
誰か特定個人の体液を摂取しないといけない身体になっていたら……
と思うと、恐ろしくもあり、どきどきもする。
もし自分の飼い主にそう仕込まれてしまったら、と思うと。
本当に無力な自分は脱出できなくなってしまうだろう。
そんなことを考えるとどういうわけか無性にうずいてきて、
座り込んで毛皮の上から自分の肌をいじってしまう。
■リン > 我に返ると、再び二足で立ち上がって歩を進め、
遺跡の闇の中へと消えていく……
ご案内:「無名遺跡」からリンさんが去りました。