2018/01/01 のログ
ご案内:「無名遺跡」にガリアさんが現れました。
ガリア > (マグメールに点在する名もなき遺跡
其の殆どが、何時造られたのかも判らない由来不明の物ばかりだが
中には、学術的にも歴史的にも価値が在るのではと噂されるものも在る。
其の中のひとつが、今回己が派遣された場所でも在る――地下何階層にも連なる、廃墟。
研究を進めるうちに、其処は何らかの戦いに備えた一種の要塞なのでは、と言う仮説を立てた学者が居り
其の仮説にしたがって、本格的な調査を行おう――なんて、数人から為る先遣隊が送られたのが、1週間前の事だ。)

…………連絡無しで、帰還もしネェ。 ……さて、流石に餓えちゃ居ないだろうが…。

(――己が駆り出された理由は、当初の目的である調査なんかでは無い。
行方不明と為った先遣隊の救助、或いは其の死亡確認だ。
因みに学者連中と貴族から為る研究チームの想定では、生存の可能性は低いらしい。
本来なら騎士団の実力者が出向いて然るべき問題だが…魔族との戦いも続く中で
こんな所に派遣する人員の余裕なんて無い、と言う事なのだろう。
無所属であり、こういう時の便利屋でも在る己が派遣されるのは、大抵そんな事情からだ

さて、其れは其れとして、既に何階か階層は下りた
そもそも、何処まで続くのかすら判って居ないこの遺跡で
さて、此処から先、何が出るやら)。

ガリア > (浅い階層を通って来た所感としては、基礎の出来ている冒険者ならば問題は無いだろう。
ただ、流石にこの辺りまで来れば、其れなりに性質の悪いトラップ類も散見されるようになって来た
強いて言うならば、熟練者推奨、と言った辺りだろうか、実際手付かずの遺跡である事には変わり無い
一攫千金を求めてトレジャーハンターの類が訪れている可能性もありえる
加えて、そう言った人間達を糧にする魔物の類も、十分にあり得るのだが。)

―――……しかし、道中の印が見当たらないってェのは如何言う事だろうなァ…。
……消されてんのか、其れとも甘く見てて残してないのか…、……ったく、此れだから貴族の息の掛かった連中は。

(――元々派遣された先遣隊は、ほとんどが貴族連中の私兵だ。
其れだけならば、目論見が甘かったとして放置出来なくもないのだが
其処に数人、騎士の新兵達を強引に投入してくれたから性質が悪い
下っ端だろうがなんだろうが騎士が居る時点で、此れは間違い無く騎士団案件なのだ。)

………っと…、……っは…成る程、仕事はしたかよ。
……だが…、……さて、上には如何報告したもんかね。

(其の時、ふと、通路の奥に見えた物。
大きな魔獣――俗に、迷宮を護る物、何て異名を取る事も在る巨大な蜘蛛の姿。
けれど、既に其の身体から生の気配は無く――そして、其の前方には
一塊と為って、折り重なるように倒れ臥した先遣隊の姿が在った。

――恐らく、相打ち。 討伐は叶ったが、須らくこの場で皆息絶えたのだろう
やれやれ、と、小さく溜息を零しては、其の躯の内の二つ
己と同じ、王国の紋章を肩の布飾りに刻んだ者の傍へと座り込み
其の飾りを、そっと外した)。

ガリア > …………新兵にしちゃ、良い根性だったぜ。 ……ただ…戻って来なかったから、大減点だ。

(――彼ら全員を地上へと戻す事は出来ない。
己に出来る事は、彼らが間違い無く其処に眠っているという事実を持ち帰る事。
飾り布を腰の皮袋へと締まっては、其の場にて感慨に浸る事も無く、くるりと踵を返す。
蜘蛛が通路に挟まっている以上、これ以上先には進めないだろう
来た道を戻り、真っ直ぐ地上を目指すのが、恐らく、己の取るべき道だ。)

――――………。

(ただ、僅かばかりの逡巡を見せた後で。
元来た道ではなく、また別の方向へ繫がる通路へと歩みを進めては
まだ、もう少しだけ先へ、己が向かえる場所まで
彼らの「仕事」を、少しでも大きなモノにしようと、した)。

ご案内:「無名遺跡」にエミリオンさんが現れました。
エミリオン > (少し潜った階層に少女がたっていた。少女といっても、見た目は少し小柄の女性。半透明の羽を揺らして寂しそうに倒れた兵士たちを見ていた)

「…死んじゃったんだ。かわいそう」

(なにも知らないけれど、彼らが死んだのはわかる。少女の羽がひらりと舞う。風にのせられて辺りから花が咲き乱れ、兵士たちを弔うだろう。そんな姿を男は見つけるかもしれない)

ガリア > (更に下へと進む、階段を折り、彼らが到達出来なかった更に下へと。
其の途中、今度目にしたのは、恐らくは先遣隊とは違う躯と――少女。
この遺跡の中で出会うには、余りにも違和感の在る其の風貌
躯を見下ろしている其の光景だけを見れば、彼女こそが襲ったのではと疑念を持たれても可笑しくは無い、が。)

……こんな所で、何してんだ?

(――それは、純粋な疑念だ。
兵士でさえ、冒険者でさえ、こうして死を迎える無慈悲な場所に
何故、居るのか、と。)

……御前がやった訳じゃァ、ないよなァ?

(――先に、其れだけは聞いて置こう。
危険な気配は感じ取れない、が、其れでも
出会った場所が、場所なのだから)。

エミリオン > (少女が断つ場所。まるでそこだけ自然を切り取ったように、草花が咲いており。これがして、そちらに振り向いて)

「花を咲かせていたの。私の里では弔いに亡骸と共に種を植えるけど、人間は花を手向けるって聞いたの。だから」

(何をしているかの質問にはそう答えて。どうやって此処に来たかまでは口にすることなく)

「…私が着たときにはもう死んでいたよ。」

(ふと視線は、物言わぬ死体へと移っており)

ガリア > ――――目的は半分判った、けどそうじゃネェ。
何で「此処」なんだ? でもって、如何やって此処まで来た。

(――不思議な光景だった、少なくとも彼女が人間では無い事は確か。
其の周囲に咲き乱れる草花は、彼女を祝福するかのよう。
けれど、違う。 己が聞きたいのはそうではない。
歩みを止め、其れから、少女を真っ直ぐに見据えながら。)

……そうかい、なら、大方冒険者の真似事か、他の何某かで調査に来たんだろうよ。
―――……まだ、この奥には用事が在るのか?

(己は、彼らの存在は聞き及んでいない。
先遣隊、と説明された上の階の者達以前に
若しかしたら既に別の隊が派遣されていたのかも知れない
だとしたら…連中に追及すべき事案が、ひとつ増える事となる。
少しだけ、逡巡するように、其の足元の躯を見詰めては
ふと、少女に向けて、問いかけよう――花を咲かせるという其の目的は、終わったのかと)。

エミリオン > 何故?なぜかと…聞かれても困る。宛があってきた訳じゃないから。たまたま、此処に来て、この人たちを見つけた。それだけ

(さ迷い歩いてこれる場所でもないのだが、それでも来てしまったのだと。視線が男に向けられて)

「…あると言えばあるし、ないと言えば無い。この奥に大きな魔力が流れてるから、居心地はいいけど」

(さしずめこの場所は、人成らざるものすみかだったのか、はたまたたまたまそうなったのか。しかしそういう場所に限って古代の遺産やらが眠っていたりする。はたまた、怪物か)

「私は答えたよ、次はお兄さんの番。なにしに来たの?」

ガリア > ……人が死ぬ様な場所に居る、俺も其れなりに罠は抜けた。
そんな場所に突然立ってるんだ、聞きたくなるのは当然って奴だぜ。

(それも、間違い無く人間では無いという点を覗けば、見目武器も持たぬ幼い少女の姿なのだから。
もし、己の知らぬ、安全な進入経路があったのだとしたら、其れは調査に値するし
ただ、此処に来てしまったと言う「結果」だけが残ると言うのなら
己がそう言った相手を目の前にしていると言う事に為る。

……少女の居る場所から更に奥、通路の先へと一度視線を向けた。
其の先に魔力が眠っていると言うのなら、其れは寧ろ己としては明確な「脅威」だ。)

……先に来た奴が戻らなかった、だから、生きてるのか死んでるのか、探しに来たのさ。
……生憎、俺が来た時にはとっくに死んじまってたけどな。

エミリオン > うん、罠がいっぱいだった。でも全部分かりやすくて潜るの簡単だった」

(にへらと、それこそ子供のように笑うのだから場違いにもほどがある。男がこの奥にあるものを脅威ととったとしても、少女にとってはそれは知らぬことで)

「そっか。残念だね。此処には生きた人間の気配はもうしないから。……私はもう行くね。元気が出たし」

(ふわりと少女が浮き上がる。なにもないのに風が吹き、舞い上がった花に姿を覆われるとそのまま少女の姿は消えていき。後に残るは、奇妙に咲いた草花だけだった)

ご案内:「無名遺跡」からエミリオンさんが去りました。
ガリア > ――――………そうかい。

(そう、言われてしまうと。 ――いや、決して彼女に悪気が在る訳ではないだろう。
だが、そんな場所で、命を落とした彼らが此処に居るのだ。
――不意に舞い上がる花弁、嵐の様に一瞬視界が塞がれ、そして
次の刹那には、其の姿は消えていた。)

―――……誰も生きてない、か。

(――其の言葉が本当だと言うならば、己が此処に留まる理由も最早無い。
この先に、明確な何かが在ると判った以上、次に来る時は相応の戦力と対策を用意すべきだ
其れを報告するのが己の役目だと考えれば、進むのは下策。

――踵を返す、今度は、元来た道を真っ直ぐに戻る為に

報告は――きっと、早い方が良い――)

ご案内:「無名遺跡」からガリアさんが去りました。