2017/10/11 のログ
ご案内:「無名遺跡」にアントリオンさんが現れました。
■アントリオン > 既に残骸といっていいほどに荒れ果てた遺跡郡の中、溢れた地下水よってできた小さな池から僅かに遺跡が顔を出したその場所に女はただ存在する。
下半身を水に沈めたまま空を眺めるだけで、一見すれば絵になるような光景だが少女の肌は血色が悪く、瞳もどこか虚ろで光は乏しい。
その場所に不似合いな女は悲しげな歌声を奏で始め、遺跡と相まって幻想的というよりも気味が悪いと感じるだろうか
■アントリオン > 「オイデ…おいで…ミンナ…」
遺跡に響く歌声だけが響いていたかと思うと女が身を沈めている周りの水面からは苔や泥に塗れた骸骨が立ち上がり、その瞳には青白い炎のような明かりが揺らいでいるか。
人骨や魔物の骨、複数の骨格が立ち上がり、カタカタとコネを馴らすと女は立ち上がり、たっぷりと水を吸った衣服を肌にまとわり付かせながらその場でクルクルと踊り始め、死者に囲まれているというのにその顔には妖しげに微笑んでいて
■アントリオン > 歌声と共に女は踊り狂い恍惚の顔を浮かばせながら動きを止めると立ち上がった亡者が一斉に崩れ落ち、その場に残ったのは無数の青白い光のみ。
長い白い髪は水を吸って重いはずなのにまるで意思を持っているかのようにうねり始め、その青白い光を包むようにすると次々に長い髪の中へと引きずり込んでゆこうとして。
捕食でもするかのように次々に飲み込んでゆき、女の顔は快楽に酔いしれるように妖しく笑みを浮かべているか
■アントリオン > パキリと不意に背後から響く乾いた音、枯れ枝を踏み折ったのは不運にも女が亡者を喰らった光景を目にしてしまった冒険者のような出で立ちの男。先ほどまでのゆっくりとした動きではなく即座に音に反応するように振り向いた女の瞳は赤く見開かれていて。
その光景に恐怖して固まる男の傍の水面からグロテクスな触手が男の足首に絡みつき、気づくだけの余裕があれば女の髪から伸びているのがわかるか。
地面に爪を立てて助けを叫ぶ男を深みに引き摺りこんでゆき、水面下まで引きずり込むと水飛沫を派手に散らせながら抵抗する男の傍へと移動し、自らも水の中へと体を沈めてゆく
■アントリオン > 暫く水飛沫と男の手足の一部だけが水面から顔を出し、次に水面から上半身を見せたのは男ではなく一糸纏わぬ女。
衣服を身に着けず豊かな両胸を揺らしながらゆったりと上下に体を揺らすも、その下の水飛沫はバタつく両足と空を掴もうとする両腕により激しいものへと変ってゆき、女はそんな抵抗も意に介さないという様子で体を上下させてゆく
「ハッ、あはッ、はぁ…美味しイ…もっとチョウダイ、イノチ…」
次第に逆転するように腰の動きは激しくなり、水飛沫が弱いものへとなってゆくと次第に暴れていた動きは痙攣へとなり、そして男は手足まで水の中へと沈んでゆき沈黙
■アントリオン > 物言わぬようになった男を眼下に立ち上がると両足の付け根からは白濁した男の精が滴り落ち、全身に満ちる生命力に笑い声を漏らしているとどこからか飛来する矢が胸を貫き、続いて撃たれた矢が2本、3本と突き刺さりそのまま女は背後に倒れこんでしまう。男の仲間がまだいたようで、生死を確認に来ると男の屍しか残っておらず、女は霧散して消えた後で
ご案内:「無名遺跡」からアントリオンさんが去りました。