2017/09/29 のログ
ご案内:「無名遺跡」にフローディアさんが現れました。
フローディア > (狩猟、及び採取。ついでに珍しいものが得られれば儲けもの。そんな目的を持って少女は遺跡に足を踏み入れた。ミレー、という立場の都合上、パーティを組んだとしても分前を減らされる事が多く、そうでなくとも女、というだけでめんどくさいゴタゴタに巻き込まれることも多かった。その為か、少女は一人での探索・狩猟を好んでいた。今日もいつも通りに単独で遺跡に潜る。 ――ここまでは、いつもどおりであった。
けれど、その道中でいつも通りでないことがあった。転移罠、と呼ばれるトラップに引っかかってしまったのだ。その罠の先に放り出されたのは見知らぬエリア。戻ろうにもやはりそれは片道通行であって、どこか別のルートから戻るしかなさそうだ。とぼとぼと脱出口を探して少女は探索を始めた。

――そして、それから数十分が過ぎた頃、少女は肌を赤く染め、多汗を流し、はー、はー、と熱っぽい吐息を吐くようになっていた。何も、このエリアが妙に熱い、という訳ではない。 ・・・淫気が、充満しているのだ。最初は特に意識しなかったものの、目を凝らしてみれば空気すら桃色に見える程の濃厚な淫気である。そんなものに長時間浸されていればその身体は当然、発情・興奮を覚えだす。衣服はぺったりと汗で身体のラインを強調するように張り付き、身体からは雄を誘うような雌の匂いを発し、思考は時折、交尾したい、なんていう欲望が頭を過る。
ここに生息する魔物もその淫気に浸されているのか、こちらを害そう、という意識よりも、母胎として、群れの雌として、押し倒し、種を植え付ける・・・そんな欲望に突き動かされているような印象を受ける。今のところ、そんな魔物に襲われても上手いこと回避し、逆に刈り取る事に成功しているが・・・これもいつまで持つか。)

長居、なんてしていられない・・・。

(いつか、頭が交尾したい、なんていう色欲で染まる前に、ここから脱出しなければ・・・。熱に浮かされた意識のまま、少女はひたすらに脱出口を求めて歩く。平常よりも集中力は低下しているのは自分でも自覚できている。ここに生息する魔物ないし、新たなにこの場所に飛ばされた冒険者・・・それともそれ以外の何者か。彼らにとって、発情した様子で汗をかき、匂いを振りまきながら歩く雌の白狼は格好の獲物であるだろう。彼らの毒牙にかかる前に、早く・・・早く・・・。)