2017/09/18 のログ
ご案内:「無名遺跡」にリリシアさんが現れました。
■リリシア > (―ーとある無名遺跡に強力な魔物が現れた。強力でこそあるもののその魔物の素材は非常に有効な触媒となる。腕に自信のある者は討伐されたし。 ・・・そんな依頼がギルドに舞い込んだ。報酬の払いもよく、更に討伐対象はあまり見ない名前。そして・・・強力、ともあればぜひとも腕試しをしてみたい所である。その顔と腕がどれほどのものか・・・少女は刀を片手に遺跡の奥地へと挑んだ)
―ーふふ、あは、あははは!!
(そして、その奥地にて賞金首とされた魔物と対面した。見た目としては牛の頭に強靭な肉体を持つ・・・いわゆるミノタウロス、と呼ばれるタイプの魔物のようだ。しかしながら一般的な個体よりも、角が大きく、その身体も大きく、握る武器も立派に見える。他にも色々と差異があるらしいけれど・・・まぁ、そんなことは知ったことではない。今!ここで!私と彼が出会ったことこそ大事である。何故か興奮しているのか、鼻息荒くこちらに向かってくる牛頭の魔物。 戦意十分。腕試しの相手としては上等!思わず、笑みすら溢れた。
―ーそして、彼と剣を交え始めてどれほど時間が経っただろうか。一撃、まともに受ければこちらの命すら危うい。けれども逆に言えば当たらなければどうということはない。相手の大ぶりな攻撃を避け、いなし、時には魔術を交え幻惑しながらもそのミノタウロスとの戦いを続け・・・こちらも致命的な一撃こそ受けなかったものの、傷を負いながらも膝は折らず、戦闘を続けていた。 そして、こちらもあちらも息荒く、肩で呼吸するようになった頃・・・遂にミノタウロスの体力が尽きたのか、突進の最中に相手がバランスを崩して)
―ーとった・・・!
(その隙を見逃す程甘い少女でもない。地面を蹴り、敵に肉薄し・・・その心臓を突き貫き、遂にそのミノタウロスを撃破して。)
ふふ、ふふふ・・・心踊る、時間だったわ・・・!
(そして、少女も限界だったのか。目から光を失ったミノタウロスが絶命したのを確認した後、壁により掛かるようにして座り込む。ミノタウロスの素材を剥ぐのは後でも出来る。けれど、今は何より休みたかった。もう、立っていることさえも辛かったから。
―ーそして、この瞬間、このエリアを支配していたミノタウロスは消えた。そうして、そのミノタウロスを討伐したのは手負いの女。漁夫の利を狙っていた者、そして、自分こそがこのエリアを支配しようと野望を抱く獣、そして、負けた方を食い物とするべく潜んでいた者・・・etc そんな脅威は未だこのエリアから消えた訳ではないだろう。 互いの隙をつくべく、牙を、爪を研いでいた者達にとっては傷を負い、弱った少女は絶好の獲物にすら見えるだろうか。)