2017/09/11 のログ
ご案内:「無名遺跡」にタマモさんが現れました。
タマモ > 「ふふ…今日は、久々に当たり日じゃろうか?」

遺跡の中を灯す狐火と共に、通路に少女が姿を現わした。
一度足を止め、ぽんぽん、と汚れを払うように着物を叩く。

今居る場所は、まぁ、それなりに入り込んだところだろうか?
最近はこうして遺跡に入っても、特にこれといった楽しみも無いままに終わってしまっていた。
しかし、今日のこの遺跡は違った。
少しでも気を緩めれば、何かしらの罠に掛かっていたのかもしれない、そんなスリルを味合わせてくれている。
普通に考えれば、何事も無く、何か見付かれば万々歳。
だが、この少女はそんなものは求めていないのだ。

タマモ > 何本もの枝分かれした通路、それが方向感覚も狂わせる。
実際にこうして歩いている位置も、正確にはどうだか分かっていないのだ。
入ってから結構歩いている、だから、それなりに入り込んでいると思っていた。
もしかしたら、まだ入り口付近なのかもしれない。
もしかしたら、思いの外に奥の奥まで来ているのかもしれない。
その辺りは、少女は大して気にしてはいなかった。

「しかし、お宝の一つもまだ見付からぬか…ケチ臭い遺跡じゃのぅ?
せめて、楽しみようのあるいべんとでも出してはくれぬのじゃろうか?」

遺跡にケチも何もないだろうが、ぼそりと呟く。
歩みを再開して通路を抜ければ、どこかの部屋に通じているっぽい扉が見えてきた。
扉の前まで来れば、ぴたりとまた足を止め、まじまじと扉を見詰める。

「さて、次の扉じゃな。さてはて、これには何があるのか…」

くすりと笑うと、両手がすっと扉へと添えられ…すぱーんっ、と容赦なく開け広げた。
罠があろうがなかろうが、知ったこっちゃ無いと言った感じに。

ご案内:「無名遺跡」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 九尾が向かった扉の先、その部屋の右の壁。なにやらどがん、と音がした。重い石となにかが当たったような音――その後に響いたのは、轟音だった。九尾の目の前を右から左へ、どぐらがしゃぁ!とけたたましい音をたてて吹き飛ぶ瓦礫。右側の壁には大人が二人は通れそうな穴が開いてる。もうもうと埃が立ち上る中、小さな影一つ

「うーし、やっぱり部屋があったぞ―!」

まだ幼い中性的な子供の声。元気いっぱい活発、と言った感じの声だ。
腕をぐるんぐるんまわしてるのは、栗色の髪をした小さな天使。
人懐っこそうな表情で、周囲を見渡し―――先客の方を向くと

「あーーーーー!!!!」

びし!と指差してとたたたたっと駆け出す。向かうは九尾の狐の元。表情はこれ以上無いくらい嬉しそう。ニコッとした笑顔で、迷わずタマモの胸へとぴょーんと飛び込むようにジャンプする

「たまもおねーちゃんだーーー!!」

タマモ > 扉は開いた、だが、ここには何も罠は仕掛けられていなかったようだ。
まぁ、そういう事もある…そう思い、狐火を先に誘導させて部屋の中へ。
…と、ぴくん、と少女の耳が揺れた。
それは少女に備わっている驚異的な勘、それが、何かくるのだと伝えていた。…のだが…

「…うん?…お、おおおぉっ!?」

まぁ、一応は警戒はしておこう、その程度。
辺りをぐるっと見回したところで、それは起こった。
少女から見て右側か、壁が破壊され、壁が瓦礫となって弾け飛ぶ。
その無駄な勢いの良さに、びくーっ!?と耳や尻尾をおっ立てるも、こちらへと飛んでくる破片はひらりと避ける。
うん、分かってて良かった。

と、その原因を生み出した相手が、そこに開いた穴から現れる。
ん?おや?何やら見覚えが…そう思っていた少女に対し、先制は入って来た相手…少年だった。
会った事はある、だから覚えもある、ただ思い出すのが少々遅い。
だが、どうやら少年はそんな間も無く思い出していたようだ?

「お、おぉ…おばんじゃのぅ…?」

嬉しそうに近付く少年に、ひらりと挨拶と共に手を振った。
少年は…自分の名前をあっさりと思い出した。
対して自分は、少し間が開いている…まぁ、うん、あれだ、名前の思い出し中である。

シャルティア > ひらりと手を振った相手の懐に飛び込んで、おもむろにぎゅーっと抱きつく。ふんわりとした羽毛のような感覚が伝わるだろうか。あとは太陽のような匂い。元気ハツラツ、といった顔を100点満点の笑顔で、久方ぶりに邂逅した犬と飼い主のような雰囲気でぴょんぴょん飛び跳ねる。翼も仔犬のしっぽみたいにっぱたぱた揺れて

「たまもおねーちゃんだたまもおねーちゃんだたまもおねーちゃんだーーー!!おひさしぶり!ねえね、シャルの事忘れてない?元気だった?あのねあのねあのね…!」

もう興奮しすぎて何を喋ったら良いのかわからないような雰囲気でまくし立てる。とにかく嬉しそう、なのはわかるだろうがそれ以外の具体的な話はないのである。とにかく、再会できて嬉しいのだ

「ねえね、おねーちゃんはどうしてここいるの? ボクはたからさがしと、魔族さんさがしてる!!」

えっへん、と無駄に胸を貼って誇らしげにそう言って

タマモ > 手を振っていたところに、少年は飛び込んできた。
何とか抱き留めながら、ぽんぽんと頭を撫でてやる。
子供と言うのは、こう元気であるのも良いものだ、そんな事を考えて。

「う、うむ、そんなに何度も呼ばずとも聞こえておるぞ?
………大丈夫じゃ、忘れてはおらん。
えーっと…しーちゃん?ほれ、慌てずに落ち着いて、一つ一つちゃんと伝えるが良い」

いやいや、うん、分かったから、そんな感じな対応か。
頭を撫でたまま、少年からの問いに、一瞬目を逸らした。
が、少年から名前の断片を聞けたおかげで、呼び方は思い出した。
とりあえず、捲くし立てられても、聞き取るのが辛い。
どうどう、と落ち着かせるように両手をこう、少年を押さえるような動きで翳す。

「妾か?妾はあれじゃ、暇潰しじゃな。
しーちゃんは…なるほどのぅ、宝探しはともかく、相変わらずのようじゃ」

ふふんっ、と少年に対抗するかのように、胸を張って答える。
少年の言葉に対し、前にもたしかそんな事を聞いた…と思い出し、ふむ、と頷きながら言葉を返す。

シャルティア > ぽむぽむと撫でられる頭。暖かくて心地よい手の感覚に子猫か小狐のように目を細める。うれしいな、うれしいな、と言ったように撫でる手に頭をすり寄せてから、撫でるその手をそっと取る

「えへへー、嬉しいな、良かったな。今日ここに来て凄いラッキーだ♪」

手を取って、そっと自分の頬に当てる。温かい手にほんとに気持ちよさそうに幸せそうな顔をする。大事そうに、大事そうに両手でタマモの手を包んで。

「んとね、いっぱいいっぱい、大好きなヒトが増えたからね、遺跡のお宝をプレゼントしてあげるの!きれーな宝石とか、腕輪とかねっくれすとか!きれーきれーに磨いて喜んでもらうんだ!」

と、ほんとに嬉しそう。色んな出会いがあって、大好きなヒトがいっぱいできた。その中に勿論、タマモも含まれてる。だから――

「そうだ!これ!」

と、革袋から何かを取り出す。出したのは大きな黒真珠の散りばめられたかんざしである。両手につつんでいた手に、そっとのせて

「あげる!たまもおねーちゃんは綺麗だからきっと似合うよ!」

と、にこーっと微笑む。とてもとても嬉しそうな笑顔。喜んでくれる、いや、あげることがうれしいかのような笑顔。勿論、喜んでくれれば嬉しさは倍増するものではあるが

「暇つぶしなの?じゃあ、シャルとお話しよー。たまもおねーちゃんがいるからきょうはおしごとおやすみする♪」

えへへ♪と笑う。ぺたぺたと着物を触りながら、キョロキョロ。近くにあった大きく、平坦な切石へと引っ張る。

「ここでお話しよ!」

タマモ > まぁ、己とて子供であった時代はある。
撫でられる気持ちの良さは、なかなかに良いものであったと記憶していた。
だから、と言うのもあるからか頭を撫でていると、その手が少年に取られる。

「その喜びようは悪くはないが、ちと舞い上がり過ぎではないか?
妾と会えた事が、そこまでらっきーとなるものなのかのぅ?
まぁ…しーちゃんがそれで良いと言うならば、良いのじゃが…」

何と言うか、よく会えただけでこうも幸せそうに出来るものなのか…ある意味、感心させられる。
あれか、これが純心と言うもの…だっけか?何か違う気がするが、まぁ良いか。

「ほほぅ…それは良い事じゃ。
好きな相手が増える事、その相手に贈り物をする事、決して悪くはないじゃろう」

うんうんと、少年の言葉に頷き答える。
と、何かに気付いたように何かを取り出す少年。
それを良く見れば、なかなかに綺麗な簪であった。
むしろ、よく見付けられたものだと少々感心した。
それが贈り物だと手に乗せられれば、もちろん、ありがたく頂いておく。

「………しーちゃんは良く分かっておるのぅ…うむ、妾は綺麗か、そうかそうか…」

どうしてもこう、出会う者からは綺麗よりも可愛いの方が聞かされる言葉が多い状況。
こういった言葉を掛けてくれる相手は、貴重である。

とはいえ、今の流すように伸ばした状態の髪では差す事が難しい。
また髪を結わえる機会があった時に、この簪は使わせて貰おうと、袖の中へとしまい込んだ。
お礼代わりに、頭をもう一撫でしておいて。

「ふむ、お仕事か…頑張っておるんじゃのぅ?
ふふ…妾が居るからお休みか、良いぞ?相手くらいにはなってやろう」

触れる着物が引かれ、切石の元へと案内された。
軽く切石を見詰めてみる、ほどよく座り易い感じのようだ。
誘う少年に、くすりと笑う。

シャルティア > 人懐っこい、というかヒトが大好きな少年にとって「自分に優しくしてくれた相手」はみんな大好き。もちろん、エッチで気持ちいいことをしてくれた相手もだいすきである。スキンシップを心から楽しむように手を包んで。

「んー?だって嬉しいんだもん、たまもおねーちゃんのこと大好きだから♪」

恥ずかしげもなく、そう言ってのける。大好きなヒトには大好き、怖い人にはこわい、何も隠さない真っ直ぐさである。
かんざしを渡して、ちょっと満足そうに頷いてるのを見ると、えへへ♪とやはり嬉しそうに笑うのだ。

「うん、とってもキレイだし、その着物姿もよく似合っててボク大好き♪」

はやく、はやくと急かすように引っ張って、切石の上へと。さながら石でできたベッド。でもちょっと硬いので

「んー…あ、これだ」

指をクルンっとまわすと、現れるのは大きな絨毯。4畳半ぐらいはあるだろうか、手を乗せれば手が埋もれるぐらいにふかふかである。その絨毯は不思議なことにふわふわと宙に浮いていて

「これね、そらとぶじゅーたんだって。でも、寝心地が良いからここでよくお昼寝するの♪」

切石の上に絨毯をしく。まるでキングサイズのベッドのようである

「えへへ、ここでおしゃべりしよう。」

と、先に乗って手招きする。内股に座ってる辺り、女の子っぽい感じもする、言わば男の娘であるが、無邪気にタマモを誘う辺りは、色気よりも遊び!と言った感じ、インスタントのふかふかベッドに誘いながらにこーっと笑って

「んとねー、いっぱい新しいお友達とか、大好きなヒトができたの。
セインおねーちゃんとか、しょーかんのおねーさんたちとか、いっぱいいっぱい♪」

シャルティア > 『継続中断いたします』
ご案内:「無名遺跡」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からタマモさんが去りました。