2017/06/25 のログ
ご案内:「無名遺跡」にウィルバーさんが現れました。
■ウィルバー > 無名遺跡と呼ばれているエリアには無数の遺跡があり、その中には失われた文明の遺物等と言われている物が残って居たり、居なかったりするらしい。
そんな物を発掘できれば、未完成のまま放置しているうちのゴーレムも完成するかもしれない。
また、良い物が見つからなくても適当な冒険者や傭兵辺りが現れたら、それを相手にからかうのも一興だ。
…とまあ、そのようなことを考えた僕は遺跡の中の一つを歩いている。
ここはかつての王か何かを埋葬する施設だったようで、床に転がっていた鎧が急にガシャガシャと動き出して、
侵入者である僕を殺しに来たりする。
「いやあ、久しぶりにこういうことするけど、疲れるねえ。」
アレ以外でこんなに派手に体を使うのは随分と久しぶりだ。
僕は額に汗を浮かべ、両手に電撃を漲らせつつ、遺跡を降りていく。
■ウィルバー > 人の姿は見つからないが、使えそうなパーツを見つけたので持ち帰ることに。
ご案内:「無名遺跡」からウィルバーさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にタマモさんが現れました。
■タマモ > ふらりふらりと少女は歩く、自然の多く残る遺跡の中を。
その後ろには、点々と魔物の転がっている姿が見えている。
どうやら、今進んでいる道には無駄に敵意を持つ魔物達が屯しているらしい。
出口…そう、多分、出口を目指しているのだが…それはいまだに見えていない。
それを邪魔する相手には、容赦はする必要もないだろう。
ある相手は一撃に葬り、ある相手は嬲り、ある相手は弄ぶ。
そうしていく相手というのは、実は魔物も含まれていたが、それ以外の存在も含まれていた。
なのに、少女はそれに気付いていない。
ただ、目に映る相手を、その時の気紛れに相手していく。
■タマモ > 「それにしても…」
歩みを進めながら、手を翳すように上げ、それを見る。
ここまで進んできた上で、何度か魔物を相手した。
尻尾は自在に操れているのは、記憶に残っている通りで変化は無い。
だが、能力を使うに関して、思うように力が出ていない。
それは己自身で抑制したものなのに、それを忘れているのだ。
当然、その解除方法も記憶から抜けている。
それでも…元々の力が強い、ここまで進むのに何の問題にもなっていない。
本来からかなり弱体化とは言っても、強いものは強いのだ。
だが、本人としてはそれで満足がいっておらず、である。
そうしていれば、進む通路の前に新たな気配を感じる。
次はどう相手をしてやろう…?
叩き潰そうか?じわじわと詰ってやろうか?徹底的に嬲ってやろうか?
血の赤と染まる瞳を真っ直ぐに向け、見える場所にまで進んでいくだろう。
■タマモ > ふむ…歩みをある程度進めたところで、少女は翳していた手を下ろし、頷く。
その瞳に映ったのは、ぞろぞろと何匹もの姿が見える小柄な魔物達だ。
なぜか、見覚えはあるが…見た目だけで、他はほぼ覚えていないらしい。
手に手に獲物を持ちながら、こちらにやっと気付いたか、各々威嚇か声を張り上げる。
「………ごちゃごちゃとうるさいものじゃ、そんな数、いちいち相手も面倒じゃろう。
じゃからな、お主等は…」
ふぅ、と溜息をつき、一度瞳を閉じる。
そして、ゆっくりとその瞳を開き直せば…
『妾に目もくれず、勝手に殺し合うが良い』
力ある言葉が、辺りへと響き渡った。
まるでそれを合図にしたように、こちらへと向けていた魔物達の敵意が、殺意に代わり共に連れあっていただろう同じ種へと向けられる。
そして、言葉の通りに殺し合いが始まる。
少女はくすくすと笑いながら、その横を通り抜けていく。
一匹、また一匹と倒れる中、それを後にして。
『そして、残った一匹は自害をするじゃろう』
もう一度、そこに付けたして力ある言葉を掛ける。
それを残した後は、もう興味も失せたかさっさと先へと進んでいった。
■タマモ > 雑魚程度、効きは弱まってはいるが、言霊で十分だ。
強い意志の力があれば、どうやら抵抗されてしまう程にまで落ち込んでいるのは、来る途中で経験していた。
現段階での経験を重ね、相手を選び、可能ならば最低限の力で対応する。
まぁ、これも戦いにおける業の一つだ。
ちなみに、言霊を抵抗してみせたのは、人間の冒険者であったが…その判断は付いていない様子だ。
思うがままに行動を起こす魔物は、そのほとんどは抵抗出来ないだろう。
だが、自制や自戒を強く持つ、そんな自我の強い存在には抵抗されてしまう。
要するに、魔法の抵抗云々なんてものは関係ない。
そんな心持を多く持つ人間やミレー族という存在には微妙だが、欲望傾く魔物や魔族などには強い、そんな感じか。
もっとも…言霊を抵抗したところで、待っているのは強力な力を持つ九本の尻尾だが。
さて、そんな事はどうでも良いか。
そこから更に先に進んでいるも、その先にあるのは出口か?それとも、他の存在か?
■タマモ > 進めど進めど、出口が無い。
それは、今の状況ではある意味幸いなのかもしれない。
何度も通路を抜けるも、そこには広い空間があるだけで、目的の出口は見付からずで。
正直、すでに方向感覚は無くなっていた。
上に傾いたり、下に傾いたり、そんな道が続いていたのだ、当然かもしれない。
もしかしたら、別の遺跡に繋がっている…そんな事もあるだろう。
よく分からないが、そんな考えが頭に浮かぶ。
まぁ…ここまで来た道も、ほとんど覚えていない。
下手をしたら、ここから二度と出られないかもしれないと、そんな考えもあった。
心配は…そんなもの、する相手が居ただろうか?
どうしても、何かを思い出すのに、すんなりといけたり、阻害されたりと訳が分からない。
理由は分からないが、難しい考えはするだけ無駄かもしれないか。
そんな考えに到りつつも、ただただ足は先に進むだけだった。