2017/06/09 のログ
■シャルティア > 珍しく、幾つかの宝物を手に入れて嬉しそうに、ニコニコする。
妄想するのは、喜んでくれるあの人の顔やこの人の顔。とりあえず喜んでもらえたら幸せなのだ。頭をなでてくれるかな、褒めてくれるかなーなんて想像しながら、嬉しそうに翼がピコピコと揺れる。まるで犬の尻尾のよう。
「さて、どうしようかなぁ…まだお宝ありそうな気配だけど」
むーんと、遺跡の奥を見る。まだ奥は続いてるし、お宝があったということは、此処は手付かずかもしれない
■シャルティア > 「…よし、いってみよう!」
と、立ち上がって、地面の大検を拾うと、それをぶーんぶーんと威勢よく回す。そして元気な足取りで遺跡の奥へと消えていった。
少年がお宝を手にしたかどうかは、後日談である
ご案内:「無名遺跡」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にアインズさんが現れました。
■アインズ > 無名遺跡には数多の魔物が巣食っているという。
そのどれもが侵入者をエサとして繁殖相手として捕らえて貪る性質の悪い者達だ。
その中でも比較的穏やかな魔物がいる。
見た目こそグロテスクな巨大な金色の眼球に触手を無数に生やして遺跡の中を浮遊する魔物、その名はアインズ。
冒険者や侵入者を見かけても積極的に襲うことはなく、巨大な竜の片目を思わせる容姿は弱点を露骨に表わしており、撃退する事も容易であろう。
しかし、それはあくまでも一般的な状況下である。
空腹時ではなく、繁殖相手に事欠いていない場合の事であり、ちょうど今の時期は残念ながら繁殖期であり、例に漏れず一番アインズが凶暴な時期であった。
無数の柱と木々が立ち並ぶ無名遺跡の出入り口がある上層階。
アインズが今宵彷徨い獲物を探すのはそんな浅い場所。
冒険者所か一般人のニンゲンが薬草や諸々を採取に来る様な場所であり、アインズが冒険者のみならずそんな抗う術のない、普段であれば力が無いと排除するようなニンゲンですら苗床にしようとウロウロとしているのだった。
■アインズ > ――竜の眼球に良く似た縦長い瞳孔、金色の眼。
右に左に木々の陰に柱の影にと視線を舐めるように這わせて、辺りを見渡しながら、少しでも動くものがあれば小動物であろが鳥であろうが、体の半分を占めるその眼球で睨みつけ、強力な催眠術を使い眠らせる。
ニンゲンくらいの大きな生物であればこうはいかないが、繁殖期の力が増している状態であれば小動物や鳥程度であれば一睨みで眠りに落とす事ができる。
ぼた、ぼた……ぼた………
堕ちる鳥や木々をわたる予定だった小動物の落下音。
それが本当に繁殖が可能な生物かどうか木々を掻き分けて眼球で視認して確認するアインズ。
その背面は非常に隙だらけであろう
木々を掻き分ける為に器用に触手を使うから余計に守るものはない。
だが、気配とも言うべきか餓えた魔物が発するそれは見るものを恐慌状態にするくらいには露骨な殺気に似た何かを放っているのであった……。
■アインズ > 肉食ではない、喰らうのは魔力や精気の類であるので堕ちた鳥や小動物を視認したらそれだけ、興味無さそうに背を向けると、再び人の肌のような色合いの触手で木々雑踏を掻き分けて、他の落下物のほうへとふよふよと空中を浮遊したまま進んでいく。
――暫くはそれの繰り返しである。
今宵はどうも冒険者や何やらは此処の遺跡には脚を踏み入れる様子はないのだろう、幾ら人影を探しても見つかる事がない現状にさてどうしたものかと遺跡の出入り口のほうに浮遊していく……。
深い場所に潜れば冒険者も来るだろうが、それだけ危険が増すのと同時に他に獲物を競う相手が出来る事を良しとしない。
元々脆弱なのである、他者に勝つのも難しく、今しばらくは入り口周辺を彷徨う事にしたようだ。
■アインズ > 今宵も獲物は見つからずアインズは意気消沈のまま遺跡の中へと消えていく……。
ご案内:「無名遺跡」からアインズさんが去りました。