2017/05/13 のログ
ご案内:「無名遺跡」にグレヌアンギュさんが現れました。
■グレヌアンギュ > 複雑怪奇な迷宮と化した無名遺跡の下層に地底湖を有する階層がある。
其処は他の階層と違い淫猥な仕掛けの罠やそれを目的とした発情した獣や人型のモンスターなどが存在しない酷く穏やかな場所である。
石畳で出来た床の大半は白く綺麗な砂に埋もれ、岩肌がむき出しの天井は太陽の日差しの代わりに光苔が輝いて湖面を照らし幻想的な姿さえ見せている。
――が、無名遺跡には例外など無い。
確かに一見して地底湖の周辺を見れば真っ白な砂に混じる無数の硬貨、よく見れば宝石等も混じり、いとも容易く富を得る事が出来るように見えるだろう。
だがしかし、それは例外を許さない無名遺跡のしく罠である。
地底湖に近づけば近づくほどに数を増す宝石や硬貨、浅瀬に至っては貴金属や特殊なアイテムさえ沈んでいるだろう。
だがその輝きに眼を奪われると末路は一つとなる。
グレヌアンギュ、その姿は海蛇かウナギか卑猥な頭部と性質を持った雄しか居ない他種族の雌の胎に卵を植えつけて増える脆弱ながら厄介な生物が砂の中や仄かに暖かい水温の地底湖の中を悠々と泳いでいる。
だがその姿を視認するのは大変困難だろう
彼らの表皮は硝子細工のように無色透明である。
唯一姿を捉えられるチャンスは彼らが獲物の身体に絡みつき衣服やその身体に潜りこむ時か彼らの表皮から滲む粘液により砂や水が重たくなっている時くらいだろう。
――そんな危険な生物が潜む無名遺跡の地底湖。
今宵は其処に足を踏み入れる者はいるだろうか。