2017/05/10 のログ
ご案内:「無名遺跡」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 「やれやれ、妾も舐められたものじゃのぅ…?」
ぱたぱたと広げた扇子を扇ぎ、足元を転がる者達を見る。
相手の目的なんてものは知らないが、前に見える大きな扉を前にした時に現れた冒険者らしき人間達だ。
問答無用で襲ってきたところを見ると、門を守る魔物か何かと勘違いでもしたのだろうか?…困ったものである。
「………とはいえ、ちと時間が掛かったやもしれん…ふむ」
以前の自分ならば、一発で吹っ飛ばしていたところだろう。
しかし、今、そんな力を使ったら後が無くなる。
仕方無しに尻尾だけで相手をしてみたら、思いの他に相手は耐えていた。
まぁ、それでも長期戦とまではいかなかったが。
ご案内:「無名遺跡」にムールムールさんが現れました。
■ムールムール > (遠くに聞こえた争いの音を聞くタコ頭の化け物。餌になるものを探し時折こうして現れてはみたものの、今度の獲物は食えたものではないだろうし、何より残った気配はとても食えたものではない、と化け物は判断した。)
(強い者に喧嘩を売る様な真似はすまい、と微かな衣擦れを残して、タコの頭はその場から離れるべく、呪文を唱えた。向こうから戦おうとするならばともかく、こちらから勝ち目のない勝負や真似事はすまいということなのだろう、労力をかけて得るにはあまりにも御馳走すぎたのだ。次なる獲物と空腹を埋める相手を求め、遺跡からひゅ、と呪文の完成とともに、その姿は消え去っていた)
ご案内:「無名遺跡」からムールムールさんが去りました。
■タマモ > 「ふふんっ、まぁ、目的が妾にあったとしても、その程度では遠い遠い。
もっと力と、そして心を磨くが良いじゃろう。
そんなものでは、まったく認める事も出来ぬぞ?ん?」
倒れて動けなくなった者達へと、偉そうに胸を張って言葉を掛ける。
聞いている者が、いるかどうかも疑問だが。
そして、もう一つ何か気配があった気がしたが…気のせいだったのだろうか、と首を傾げた。
ぱしん、と扇子を閉じると、改めて扉へと向き直る。
扉を開けて先に進むか…そこらに転がっている者達をどうにかするか。
気絶をさせただけだ、目が覚めてから、また襲われても面倒なのだ。
もっとも、実力差は見せ付けてやったのだから、逃げる可能性の方が高いだろうか。
■タマモ > と、ふと何かが気になったのか、視線が天井へと向けられた。
軽く考える仕草をし、視線を戻す。
「もしやとは思うたが…満月が近い、か?
適当に、この辺りで日を潰しておった方が良いやもしれんのぅ」
ぽつりと呟き、腕を組む。
満月、理由は色々とありそうだが説明は省く。
何かあるのかと言えば、普段よりも欲求が抑えられなくなるのだ。
現に、今もじわじわと包み込むような嫌な感覚を感じている。
…当然、普段やっている加減なんて出来やしない。
そんな状態で王都に行こうものなら、広まっている噂を決定付けさせてしまいかねないだろう。
それだけは、さすがに避けたい。
ちなみに、先ほどの選択肢があったのは、それもあるからなのだ。
次に襲われて叩きのめしたとして…放置が出来るかどうか、確信が持てない。
■タマモ > 「………まぁ、先に進んでみるかのぅ?」
閉じた扇子を口元に添えながら、ふむ、と頷く。
扉の前まで近付いて、見上げる。
うん、どう見ても手で押し開くとか無理だろう、と。
そう思えば、ゆらりと揺らぐ数本の尻尾が、一斉に大きく振りかぶられた。
どおおおおぉんっ!と遺跡に響き渡る轟音、そして振動。
音と振動の発生源に、もわもわと立ちこめる砂埃。
それが収まった後には、辺りの壁を少し巻き込み破壊された大きな扉の姿があった。
■タマモ > 「さて、これで良いじゃろう。
こんな物を見て入ってこれる度胸のある者なんぞ、どうせ居やしまい」
こつこつと、壊れた扉の破片を軽く足の先で小突く。
とん、とん、とバランスの悪そうな扉の破片の上を飛び渡り、中へと入っていった。
まぁ、扉が大きいだけに、中もなかなかに広々としていた。
よく分からないが凝ったデザインをした柱や壁、装飾。
ところどころに置いてある、これまたよく分からない道具らしき物とか、装備品みたいな物とか…色々。
魔力を感知出来ない為に、そんな風に見えてしまう。
それが出来る者が居るならば、それらが何らかの魔法が付与されている物だと分かるだろう。
「………よし、分からん。とりあえず、持ち帰るとしよう」
結論は、これである。
ご案内:「無名遺跡」にロザリアさんが現れました。
■タマモ > さっそくと、袖から取り出した風呂敷を地面に広げる。
「ふむふむ…これと、これと、これ…後は、これも良さそうか?」
ひょいひょいと適当に手を伸ばし、掴み、風呂敷の上に置く。
この辺りの勘は相変わらずのもので、的確に上等な効果を持っているだろう物を選んでいた。
そんな事を繰り返し、まだ、半分以上を残してはいるも風呂敷は一杯になってしまう。
「うむ、久々に大漁じゃ。こんなもので………ん?」
これで終わりだと、風呂敷を包んで背負ったところで…壊れた入り口付近で、何かが左右からそれを塞ぐように現れたのが見て取れた。
巨人を模した金属で出来た何か…まぁ、言うまでも無い、二体のゴーレムだ。
それを少女は目にするも、別に大して気にする様子も無い。
■ロザリア > 遺跡の影、金色の魔力の粒を散らしながら光る蝙蝠が舞う
二体のゴーレムとタマモの様子を見るように、
それらを中心に大きく円を描くようにひらひらと飛び回っている
■タマモ > 少女には魔力を感知する術は無い、だが、それに気付かない程に鈍い訳でも無い。
ちらりと視線が上に向けられるも、とりあえず、まずはこれを相手に…そう考えたか、すぐに視線はゴーレムへと向けられた。
「ふぅ…お主等よりも、構うべき相手が居るのじゃ。
すまぬが…さっさと壊れてしまえ」
速攻、ゆっくりとした動きを見せるゴーレムに、勢いよく数本の尻尾が襲い掛かる。
一発当たるごとに部屋中に響き渡る打撃音が、その威力の高さを物語る。
それが立て続けにゴーレムへと叩き込まれるのだが…
「………おや?」
言葉通りに、壊れるまでには至らなかった。
よろめき、倒れはするのだが…すぐに起き上がる。
初めて対峙した時に倒した時は魔力を消失させた。
次に倒した時は弱点を直接力で破壊した。
今回は、どちらも使えない…その結果がこうして現れた。
もっとも、無傷という訳でもない。
打ち付けたところは歪んでいる、数を叩き込めば壊れるのは確かではあるだろう。
■ロザリア >
『遺跡荒らしでもいるのかと思ったが』
ひらひらと、蝙蝠の光が強く大きくなり少女の姿を形作る
「やっていることは遺跡荒らしと変わらんな。
で……手伝ってやろうか?」
荒れた遺跡には似合わない絢爛なドレスを靡かせて吸血姫の少女が現れ
エメラルドのような瞳をそちらに向けて、悠然とその場に立つ
■タマモ > あぁ、面倒そうだ…ちらちらと上を気にしながらも、倒れない相手に軽く溜息。
と、そこに聞き覚えのある声が響き、覚えのある姿が現れる。
どうやら、こちらが気に掛ける前に、こちらが気に掛けられてしまったらしい。
「遺跡荒らしとは酷いのぅ…そんな風に見えるか?
暇潰しの散歩をしつつ、使う相手の居なくなった品々を有効利用しようとしておる…そんな感じじゃ、うむ。
別に誰かの手を借りずとも………と言いたいが、面倒なのは確かじゃな、ありがたく受け取っておこう」
どこをどう見ても、そんな風に見えるのだが…あえて否定。
ゆらゆらと揺れる尻尾が追撃をしようと揺れてはいるが、今の感じだとかなり打ち込まねばならない。
という訳で、その申し出に、ひらりと手を振って答えた。
■ロザリア >
「むしろ遺跡荒らしにしか見えないのだが」
入り口をぶち破り内部のものを風呂敷に詰め込んでいる様子などまさにである
とりあえず、宣言通り手伝ってやろうと
「素直な物言いは嫌いではないな」
細い指先を踊らせて、何かを描けばゴーレム達に魔術印が浮かぶ
対外的に魔力を放出させる、魔法生物にとっては大変ありがたくない魔術だ
ほどなくしてゴーレム達はその動きを止めるだろう
■タマモ > 「むむむ…仕方ない、ならばお主にも分けてやろう。
ほれ、あの辺りにも、まだ良さそうな物があるでのぅ?」
あっさりと否定を引っ込め、相手を巻き込む気満々で残った品のいくつかを指差した。
分けると言うか、持ちきれないから持っていけ、と言った感じの方が強いかもしれない。
…ちなみに、示した品々は、価値的には次いで良い物なのが不思議である。
「それで面倒事がさっさと終わるならば、素直にもなろうて。
ほれ、あれじゃ、妾は面倒事は嫌いじゃからのぅ?」
自慢げに相手へと胸を張る少女、だが…視線は相手の胸に。
そして自分の胸に、また相手の胸に…なにやらちょっと不満気。
頼んでそう経たぬ間に、ゴーレムは動きを止めてしまう。
この感じは自分も見た事がある、原動力の魔力が消えたのだ。
「おぉ、早い早い、良い事じゃ。
それにしても…こんな場所で会うとは思わんかった、城で会った以来か。
えーっと………ラザ…いや、ロザリア?」
面倒事が無くなれば、改めて相手へと視線を向ける。
挨拶代わりにともう一度手を振りながら、言葉の最後は…まぁ、気にするか気にしないかは相手次第だ。
■ロザリア >
「要らぬ。禁呪の一つでも眠っておらぬかと訪れたに過ぎぬ。
……ふむ、どこかで見たとは思ったがそうか、あの場は人間の手前であった故に礼を欠いたな」
動きを止め、崩折れたゴーレムの巻き上げる埃を手で軽く払いながら、僅かに歩み寄り距離を詰める
確かにあの場で見知った顔だった
「ロザリアで間違いはない。
…吾が配下のアンデッド達が言っていた、城に侵入した狐というのも貴様か?」
わずかに眉を顰め鈴のような声で話しかける
■タマモ > 「ふむ…こんな人間が普通に入ってこれるような場所に、そんな大層な物が眠っておるとも思えんが…
………おぉ、てっきり忘れられておるかと思ったが、そうでもなかったようじゃ。
なるほどのぅ…まぁ、人間を嫌う者も少なくはない、分からんでも無いか。
それならば、仕方なかろう」
ちらりと、壊れた扉の向こうへと視線を向け…気にせず戻す。
ふむふむ、と言葉に頷きながら、理由が理由と分かれば納得した様子に。
「うむ、それは良かった。さすがに、あのままではまずかったが。
うぐっ…そ、それは、あれじゃ…侵入というか、挨拶に行ったというか…まぁ、色々じゃ。
ほれ、なぜか妾が行った時にお主は居らんかったしのぅ?」
実に危なかった、式神に調べさせ、目の前の相手の名前をちゃんと調べてなかったら…間違った名前を呼んでいた。
ほっと胸を撫で下ろす、余計な言葉がぽろりと零れたが。
と、次いでの問いに、思いっきり視線が彷徨った。
よく分からないジェスチャーを加え、しどろもどろに答えてはおいて。
■ロザリア > 「そう思うなら遺跡の入り口をふっとばさずに普通に入って来い…」
細めた目線は怪訝な目線に
「謁見の日以外に王座にばかりいても仕方がないからな。
──最近は所用で地下にいる故な。…何か吾に用でもあったのか?」
挨拶、といってもまるで用がなければ挨拶にも来るまいと、
ふわりと身体が受けば先程のような光の蝙蝠が集い椅子を形作り、そこへ腰掛ける