2017/03/08 のログ
ご案内:「無名遺跡」にカナムさんが現れました。
カナム > 遺跡、罠や危険な生き物が溢れる危険地帯
そこに住む魔物は相対するだけで危険な者が多く

とても美味しい

「うん、ここに来て正解だった」

魔族や人間の戦士相手よりも上物の味に一満足
それに他に誰も居ないから落ち着ける
居るのは僕と餌だけ

美味しいね
まだ有るね
もっと食べたいね

「もっともっと…もっともっともっと…」

炭化した死骸を踏み砕いて更に奥へ
奥に行けばもっと大きな獲物が居る

食べたばかりなのにお腹が空いた

カナム > お腹が減った
もっと食べたい
沢山食べて

「うん、食べる…沢山食べるから
食べて、食べて食べて…」

食べて……どうする?
何でこんなに食べる?
お腹が空いてるから?
何で…

「何で僕、強く?」

思い出せない
何か目的があった筈
強い衝動…強くないと果たせない渇望が

「何だろ…大事な事忘れてる気がする
とっても大事な…」

考えても思い浮かばない
何で?どうして…

足が止まりうずくまる
幾ら思いだそうとしても出てこない
何かが近付く気配にも気付かないまま自分の頭の中を必死に探る

カナム > 食べればいいよ
考えなくていいよ

お腹が空いたよね?

「…そっか、そうだよね」

頭の中に声が響く
空っぽな自分を導いてくれる声
その声に従って顔を上げる

「おっきご飯もあるしね…」

今までよりも大きな存在
牙を剥いてこちらを見る目は完全に獲物を狙う瞳
それは勿論自分も同じ

「美味しそう」

ご案内:「無名遺跡」からカナムさんが去りました。