2017/02/27 のログ
ご案内:「無名遺跡」にエルティさんが現れました。
■エルティ > 九頭龍山脈の一つにある遺跡の一つの中ほど。
薄く光を放つランタンを片手に石煉瓦で作られた通路を歩く。
時折に足を止めては周囲の音に耳を澄まし、何も聞こえなければ足を勧め。
角があれば同じような行動を繰り返し奥へと進む。
どれだけの道を歩いたか部屋のようなものを見つければ様子を伺い中へと入り込む。
「何かあれば良いけど…」
遺跡を潜るに不似合いな弓と長銃を入り口付近に立て掛け用心深く室内の物色を始める。
ご案内:「無名遺跡」にアランさんが現れました。
■アラン > 無名遺跡の奥深く。
遺跡内に設けられた部屋にて白いコートを着た青年が何かを相手に戦闘していた。
鳴り響く金属音と暗闇の中で火花を散らしながら、恐らく、剣での戦いを繰り広げている。
「よっと…!」
敵の攻撃を剣で弾き、肩でタックルを決める。
高身長にガタイの良い彼の体当たりを受けて、敵も怯む。
その隙にすかさず相手の首を斬り落とし、一回転して体を切断する。
「…ここら辺はやけに多いな。…アンデット、しかも骸骨か」
剣を地面に刺して、倒れた敵を見据える。
血が落ちる水音はせず、代わりに軽い物体が地面に当たった軽い音がする。
アンデット、骸骨。この類は剣や斧、槍や盾、弓を使うタイプが居ると聞く。
その一体との戦闘を終え、掌を上に向ければ発光する球体を魔力で作り、周囲を照らす。
■エルティ > 「――っ!」
部屋を探索し少々の宝石やよく判らない小物を見つけポーチにとねじ込み。
次の部屋に行こうと部屋の入口へと戻れば僅かに奥から聞こえる戦闘の音。
慌て武器を回収して耳を澄ませば聞こえる戦闘音も小さくなっていく。
「先客…?それとも罠…?」
どちらかは判断は付かないがこんな場所で味方に会うなどほぼあり得ない。
警戒をして当然だと通路を窺うように見れば奥に僅かに見える灯り。
敵か味方か判らない間は警戒を解くこともできず。
かといって部屋から出ては見つかるかもしれない…そう考えればやむを得ずト部屋の奥へと入り物陰にと隠れランタンのシャッターを閉めて灯りを消せば息をひそめる。
■アラン > 「……」
手元の球体を頼りに部屋を探索する。
あからさまな宝箱を開け、中にある宝石類を回収していく。
ふと、後ろに誰かが居る気配を感じ取れば、そちらを振り向いて暗闇に目を向ける。
「…誰だ?」
静寂と暗闇に包まれた部屋に声を響かせる。
敵か。アンデットか迷い込んだ野盗か…
それとも突入してきた冒険者だろうか?
問いかけても出てくる可能性は低いが、ここは敢えて
自分の場所と存在を明らかにしながら更に声を出す。
「姿を現せ」
■エルティ > どうも迂闊に動いたお陰でかえって感づかれてしまった様子に内心で舌を打ち。
相手は声からすれば男性、先ほど聞こえた音から剣を持っているはずと考えればうかつに姿を見せることもできず。
「……」
息をひそめるように小さな体を物陰に押し込むように下がり、隠れた場所では弓を使う事が出来ない。
ならばと長銃を手に耳を澄ませて相手の動向に気を配る。
もし襲ってくるようならいつでも撃てるようにと準備を終えて。
出来れば見つからない事を祈って。
■アラン > 「…当然の如く、そんなことする訳ないか」
溜息交じりにそう呟けば、手元の球体を消し去る。
再び部屋中が暗闇に包まれれば石の音と金属が擦れる音を鳴らしながら地面に刺した剣を抜く。
そして、消えそうな程小さな声で何かを呟けば、彼女の方を向いて歩き出す。
まるで位置が分かっているかのように真っすぐと剣を持って近づいていく。
(便利だな。視覚魔法…千里眼の応用だが、暗闇だと使えるなぁ~)
先ほどの呟きはどうやら魔法を使っていた様子で
視覚魔法。熱を探知してその温度や場所が分かるように魔法を掛けた。
今の彼からはサーモグラフィーカメラのように彼女を探知できるだろう。
しかし、相手が長銃を持っていることは知らず、無警戒で近づいていく。
■エルティ > 「………?」
相手の声が聞こえ灯りを消したのか真っ暗になった室内の様子に何をする気だと身を固くし。
室内に響く相手の歩く音、鎧と思われる金属音に剣を抜く音。
それだけでも不安になるがその足音が真っ直ぐに近づいてくれば偶然だと願い僅かに物陰から銃身を相手にと向ける。
武器を使った音がしていたので魔法まで使うとは考えもせず。
もう少し…近づいてきたら引き金を引くために指を添え、大体の角度で狙いをつける。
■アラン > 「…ん?」
目を凝らし、相手の様子を伺う。
赤い人型の影しか見えないものの何やら普通にしゃがんでいる訳ではないことに気付けば
足を止めてじーっと観察をする。
ふと、相手が何を持っているのか。
そしてその狙いが自分という事に気付けば顔を青ざめさせる。
「ま、待て待て待て。それってその、銃か?
銃は勘弁してくれ、その、マジで!」
掌を前に向けて少し怯えた様子でそう告げる。
以前、銃を持っている人物と戦ったことがありロクなことにならなかった。
そのことを思い出して、割と本気で銃の使用を止めてもらおうとする。
■エルティ > 部屋が暗闇に包まれても少しすれば目も慣れてくる。
僅かに見える人影、その頭に銃口を向けて確実に一撃で仕留めようと狙いを澄ませる。
いざ引き金に引くために力を籠めれば急に慌て大きな声を出す相手の様子に慌てて引き金から指を離して。
その言葉で相手はこちらをはっきりと見えていると悟ったために。
「武器を置いて背中を向いて。変な真似をすれば撃つ」
見えているなら隠れても無意味と物陰から立ち上がり。
銃口を向けたままに相手に命令するように告げて僅かに後ずさり。
■アラン > 「は、はい!」
持っている剣を地面に置けば、両手を挙げて背中を向ける。
見られていることを悟られたかと思えば、視覚魔法を解いて暗闇を見据える。
僅かに聞こえる銃の音に不安になりつつじっと指示通り動かないようにする。
「えっと…その、可愛らしい声ですけど…冒険者の方ですか?」
先ほどの彼女の指示、その声を褒めつつそう問いかける。
彼女に背中を見せているし、変な行動は取ってない。
撃たれるはずはない…と思いつつ、返答を待つ。
■エルティ > 「……そう、それでいい」
床に剣が置かれる音と動く音でいう通りにしたと見れば撃鉄に指をかけて静かに下ろす、これで暴発の危険はなくなり直ぐに撃てなくなった訳で。
動かない相手の様子を耳を頼りに感じ取ればランタンのシャッターを開けて僅かな灯りを燈して。
「それであってる。少なくとも犯罪者の類じゃない。そっちは盗掘屋?」
声を褒められたことを全くに気にせずにその問いかけに答えては聞き返し。
万が一の為にいつでも逃げれる体制だけは維持をする。
■アラン > 「冒険者か…」
相手の回答を聞けば、安心したように息を吐く。
少なくともアンデットや盗賊の類で無ければ襲われて面倒なことになることは無いと
背中にランタンの灯りを受けながら、相手の質問に返答する。
「盗掘って…誰の所有権も無いでしょ。遺跡(ここ)は…
一応言っておくが盗掘屋じゃないよ。傭兵だ。
…でもまぁ、やってることは盗掘屋とほとんど変わらないから、強く否定できないが…」
手を挙げながら、背中を向けながら、相手にそう告げる。
傭兵としてこの遺跡にある宝石類の回収を依頼されたというのがここに来た理由。
傭兵という身分から盗掘屋ともあまり変わりないと自覚すれば少し落ち込む。
■エルティ > 「そう……冒険者」
後ろから見てもわかる安堵する様子に大丈夫そうと銃口を下ろせば銃を背に回す。
少なくとも話の分かる相手ならば魔物やアンデットの相手をするよりはいいと。
灯りで照らせば自分よりも大きな身体つきの男だと判り警戒心は解かずに。
「所有権はないけど……ギルドには未探索の遺跡で報告はされてる。
傭兵?傭兵が遺跡で何をやってるの。……変わらない?」
告げられたことに一つ一つ丁寧に答えて。
傭兵で遺跡に居る事になぜと不思議そうにするのだが…ふと依頼か何かだろうと考えれば息を吐き。
一言、楽にしていいと口にする。
■アラン > 「ん…そこはあんまり気にしないでくれ」
一つ一つ丁寧に答える彼女にそう告げる。
傭兵である自分の事情など気にする必要は無いと
楽にしていいという言葉を聞けば手を下げて彼女の方をゆっくりと振り向く。
「むっ…エルフ?」
可愛らしい声だったからそう驚きはしなかったが
その背丈の小ささや幼い顔立ちを見て、興味深そうに腕を組む。
こんな少女に脅されていたのかと思えば情けなくなってきて
頭を抱えて苦い表情をする。
いや、エルフなのだから少女かどうかはわからないのだが。
■エルティ > 「大丈夫、仕事の内容を明かせまでは言わない」
冒険者も傭兵も信頼が第一、依頼人や仕事内容を問い詰めたりはせずに。
再起ほどまでの様子に脛に傷のある身ではないだろうと予測を立て。
振り返る相手を見上げるように見て。
「エルフで問題があるのか、小僧」
興味深そうな目で見られていうと感じれば目じりを僅かに釣り上げて睨むように見上げて。
頭を抱える姿に子供に脅されたとでも思っているのだろうと経験上判れば静かに近づき…思い切り脛を蹴り上げようとする。
■アラン > 彼女の言葉に「そうしてくれ」と短く返す。
相手も冒険者、似たような職業なので自分の事情を察してくれると
少し気が楽になり、肩の力が抜ける。
「いや、問題はないが…その、エルフにしてはちッ!?」
睨むように見上げる彼女に言葉を紡いでいれば
静かに近づいた彼女の蹴りを脛に受ける。
紡いでいた言葉を止まり、一瞬固まった後に蹴られた箇所を抑えてしゃがみ込む。
「いったっ!!何するんですか全く!」
涙目になりながら、脛を抑えながら彼女を見上げる。
心を読まれた?自分の考えが読めるのだろうかと
困惑しながら、彼女を見据えて軽くパニックに陥る。
■エルティ > 「エルフにしてはなんだという?」
蹴り上げた脛を抑えてしゃがみ込む相手を見下ろして凄むように見下ろして。
涙目になる相手の文句など全く気にせずにどこか冷たい目で見て。
「小さいとか若いとか言いたかったのだろう?そのぐらい見ていれば判る」
何度も経験したことゆえにある程度想像は付くと笑みを浮かべて見下ろし。
パニックに陥った相手に 小童 と告げればその額を軽く叩いてやる。
「しかし、ここに人が来た以上私は退散しないとな。
小僧は大方ここの探索でも依頼されたのだろう。
私はギルドでここの情報を買った訳だが面倒ごとになりそうだからな」
ここでの宝は譲るというような偉そうな言葉で相手にここは譲ると告げて。
■アラン > 「…確かにそう思ったが…いきなり暴力は反則でしょ」
笑みを浮かべて見下ろす彼女にそう告げる。
目を擦って涙を吹けば、額を軽く叩かれたのちに立ち上がる。
脛はまだ少し痛むが、あまり本気で蹴った様子ではないのを見るに手加減してくれのだろうか。
「いや、大丈夫だ。
確かにここの探索を依頼されたが…この部屋でノルマは達成した。
それと…」
腕を組んで、部屋を見渡しながらそう告げる。
彼女の少し偉そうな言葉と気遣いにムッとしつつも小僧という自分に対する呼称が気になり
口を開いて修正を促した。
「俺の名前はアラン。アラン・アークライトだ。
『小僧』って名前じゃないぞ。『お嬢ちゃん』」
まだ懲りて無いのか、最後に子供扱いするような言葉を紡げば
自己紹介をする。
何故だろうか、何処となくドヤ顔である。
■エルティ > 「年上を敬わん鼓動にはいい薬になるとは思わないか?」
そう告げられても全く気にもせずに笑ったままで。
全力で蹴りはしたのだがやはり種族と体格、性別の壁は大きい様子で立ち上がる姿にあまり効いていなかったと舌を打つ。
「私もそれなりには探索も終わらせている。
このマップをギルドに届ければ情報量の元は取れるという訳だ、だから遠慮はするな。
……どうかしたか?」
どうやら最後にするつもりの部屋が相手の探索範囲とかぶったことに運がない吐息を吐き。
ここは年長者として譲ろうと偉そうにしていたのだが。
「アランか、小僧にしてはいい名前だ。
だ、誰がお嬢ちゃんだ!私はこれでも100年以上生きているぞ。
まったく……呼ぶならエルティと呼ぶといい」
子供扱いをするような言葉にはさすがに過剰に反応をしてしまい。
そのドヤ顔が何となく腹が立ち、もう一度脛目がけて蹴りを放てば背を向ける。
■アラン > 「遠慮は…いや、しているつもりはないけど…
エルティか。ギルドに所属しているエルフね…覚えっ!?」
彼女の言葉にそう告げつつ、自己紹介を聞く。
エルティという名の、ギルドに所属しているエルフ。
特徴的な見た目と言動ですぐ覚えれば、彼女の蹴りがまたも炸裂する。
「いってぇえ!唐突に蹴るのやめてくれ本当に!」
脛に当たった蹴り。
先ほどのようにしゃがんで抑えれば、涙目になり背を向けた彼女を見据える。
■エルティ > 「つもりがないのならこの遺跡を調べきればボーナスも付くのではないか?
別に覚えなくてもいい」
つい名前を名乗ってしまった事にうっかりとしたという顔をするがまあいいかと。
恐らくは覚えたと言おうとした相手の脛をもう一度蹴る事が出来て満足そうで。
「ならば不穏な事は感がない事だ。顔にも出ている」
振り返る直前に見えた脛を抑える姿に舌を出して笑い。
その抗議を気にもかけずに またな、小僧 と声をかけ一足先にと遺跡を後にとする。
ご案内:「無名遺跡」からエルティさんが去りました。
■アラン > 「わかった。それじゃ、お言葉に甘えて一切合切頂いていくよ」
涙目になりつつ、脛の痛みを感じながらもそう返す。
ボーナスが付けばそれはそれで嬉しいし、つかなければ宝石は持って帰ればいい。
対外的、即ち冒険者等による邪魔が無ければ、だが…
「…くっ、悪魔だな」
舌を出して笑う彼女。
遺跡から彼女が去れば小さくそう呟いて、探索を続行する。
脛は少し痛むも問題なく遺跡の踏破は完了できるだろう――――
ご案内:「無名遺跡」からアランさんが去りました。