2017/02/23 のログ
ご案内:「無名遺跡」にタマモさんが現れました。
タマモ > どうやら続きはあったらしい。
果たして、それが良かったのか悪かったのか…何とも言えないところである。

さて、サイコロの目によって正面の通路と決まった。
残った左右がどうなっているのか、それも気になるところだが、まずはこの通路の先だ。
小腹も満たされている、意気揚々と歩みを再開する。

「まぁ、ここまで何も無いとあんまり期待をすr…」

歩きながら呟きを洩らす…その途端、ぱかりと足元が開いた。
すとーんっ、と言葉を途切れさせた少女の姿は綺麗に開いた穴へと落ちていく。

…まぁ、落ちたから危ないとか、そういう訳でもない。
ゆっくりと閉じる穴、その光景を落ちながらのんびりと眺める少女。
落ちている、とは言っても重力に従って落ちてはいない。
ふわふわと緩やかな速度で、続く穴の底へと下っていた。

タマモ > 「いやはや…完璧に油断しておったのぅ?
普通ならば、このまま落ちてお陀仏と言うところじゃろうか…?」

穴を下り続けながら、ふむ、と軽く考える。
結構深い、ゆっくりと降りているとはいえ、まだまだ底は見えない。
もしかしたら、下は落ちても大丈夫という可能性もあるが、それは行ってみなければ分からないもので。

この地域一帯は、色々と遺跡やら何やら入り組んでいる。
もしかしたら、別の場所に通じているかもしれない…それくらいに穴は深かった。

タマモ > 別の場所、その考えは正しかったかもしれない。
側を漂う狐火が照らす周りの壁が、石造りの物から自然に手を加えたような物へと変わっている。
そして、やっと足元に何かが見えた。

「あー………なるほどのぅ…」

足元に広がっていたのは、広々とした水面。
見た感じ、それなりに深い感じか。
少女の姿がふわりと水面に降り立てば、ゆらりと波紋が立つ。
…と、不意に水の底から大きな影が一気に広がる。
正確には、こちらへと向かって浮かび上がってきたっぽい感じだろう。
その水の底から浮かび上がってきた何かが、水面に佇む少女を食らわんと大きな口を開け広げ襲い掛かってきた。

「おぉ…怖い怖い。
しかし、この大きさでは妾の腹では収まり切らんでのぅ…」

余裕の表情を浮かべたまま、袖から扇子を取り出し広げる。
大きな口は、そのまま少女を包み込み…水の中へと戻っていく。
どうやら、この地下の湖の主か何かだろうか?
それに食われた…と思われた少女は、その湖の畔に立っていた。

タマモ > 「ふむ…」

扇子で煽ぎながら、辺りを改めて見渡す。
結構な広さがあるも、澄んでいる綺麗な水を湛える湖。
辺りに多種多様な植物やらが生えていたりもする。
遠目に奥へと続く通路があるところを見ると、他の入り口から入った洞窟か何かの奥なのだろう、ここは。

「…とりあえず…これは食べれるものじゃったな」

軽く考える仕草をした少女が取った行動は、植物の一つに手を伸ばし、その実を摘んだ。
…食べれる物は、あって損はないのだ。

タマモ > 何はともあれ、今度は出口を探さねばならないか。
指に摘んだ実を弄び、ぱくり。
もぐもぐと食べながら、次から次へと摘んでいく。
実際にはただ食べれるだけの物ではないが、少女にとっては食べれる植物の実である。
効能だの何だの、そんなものは二の次だ。

耳を澄ませ、辺りの物音に意識を傾ける。
さっきの遺跡と違い、いくつかの微かな物音が聞こえてきた。
なるほど、湖に注意さえすれば飲食が出来る場所だ、自然と他の生物も寄って来るのだろう。
…どんな生物か、までは分からないが。

まぁ、帰り道は、少しは刺激がある感じだろうか?
くすりと笑み、実をもう一つぱくり。

タマモ > 面倒が無い程度に、飽きが来ない程度に、何かが起こってくれるのが一番である。
…なんて、そう簡単にいくとは思わないが。
少なくとも、何事も起きずに終わるという事は無いだろう。
肩透かし、という可能性もあるが、色々考えていても埒があかない。
何事も、進めてみれば分かる、という事だ。

すっかりと摘み終えた実を、袖から取り出した風呂敷に包み込む。
そうそう腐る事も無い、重量もそうは無い、なかなかに良い物だ。
持ち帰ればいい値で売れるのもあるが、それはまた後の話である。
では、さっそくと、少女は奥にある通路へと向かう。

タマモ > 果たして、次なる場所では何が起こるのか?
何も起こらずに終わる、それだけは無いと願いたい。
少なくとも、何かしらの存在が感じられる時点で、多分それはないとは思うのだが…?

通路の奥へと消えていく少女。
ここから出る頃には、どんな風になっているのか…期待して待つべし。

ご案内:「無名遺跡」からタマモさんが去りました。