2017/02/21 のログ
ご案内:「無名遺跡」にタマモさんが現れました。
タマモ > たまには、目的も無く探索というのも良いものだ。
別に何か欲しい物がある訳でもない。
別に何か探し物がある訳でもない。
別に何か依頼を受けて来ている訳でもない。
暇潰しに空中散歩と洒落込んでいたら、遺跡が目に付いた。
だから、入ってみた。…本当にそれだけである。

「ふむ…」

のんびりと歩みを進める少女、それなりに奥には居る…と思う。
入ってみた感想は…刺激が少ない、というものだった。
危険そうな魔物も居なければ、罠も無い。
…代わりに大層なお宝も見付からない、そんな感じ。

軽く考えながら進むも、ぴたりとその足が止まった。
見詰める視線の先、そこにあるのは…分かれ道。
さて、どうするか…?
いつもならば、ここで唐傘を取り出し、立てて倒すところである。
だが、毎度毎度それでは芸が無い。…別に芸が必要である訳でもないが。

タマモ > 道は三本、正面と左右。
直感で頼って…いや、自分の直感は結構鋭いと自覚がある、却下。
先程の唐傘も、同じような理由で却下。
考えれば、己で決める方法では結構上手くいってしまう…それではつまらない。
人というものは、たまには無駄な刺激を求めるものである。
…人ではないが、気にするな。

それならば、どうするのか?
自分以外に頼る方法だろう…が、ここまで来て誰も見ていない。
こういう時に限って、鬱陶しい魔物さえも出ていない。

「む…むむむ…誰か来るのを待つ…か?
いや、こんな場所に誰か来るなんて限ったものではないしのぅ…?
はてさて…」

こつこつと、足の爪先で何度か地面を小突く。
先の分かれ道を見詰め、ちらりと来た道を見詰め、また先を見る。
また何かを考えて…ぽむ、手を打った。

「よし、まずは食事とするのじゃ」

…思い付いたのは良い案とか、そんなものではなかった。

タマモ > ごそごそと袖の中を漁り、取り出したのは包みに入った何か。
まぁ、何かというか…パンなのだが。
気が付けば不思議と富裕地区に居たので、気紛れに売っていたものを幾つか買い込んだのだ。
パンも馬鹿には出来ない、なかなかに美味しいもの。…白米には劣るが。
時間も経ち、さすがに冷めてはしまっているが、良い香りは失われていない。
軽く香りを堪能してから、あーんっ、と口を開いて一口ぱくり。
もぐもぐもぐ…うん、美味いものである。

辺りを照らす狐火の灯りの中、そんな感じでパンを食べていく。

タマモ > 一つ、二つと食べてはいくが…

「………うむ、十分じゃろう」

まだ半分近くの数が残っているパン、それを包み直す。
言うまでもないが、少女は小食なのだ。
とはいえ、考えようによっては何回かに分けて食べれるので、良いと言えば良い。
欠点があるとすれば…時間が経ち過ぎて駄目にする時がある、といったところである。

「ともあれ、適当にでも決めねば先に進めぬか…」

包みを袖に戻せば、ぐーっと伸び。
と、ふと何かを思い出したように、また手が袖の中に。
またごそごそと漁れば、今度はまた違う物を取り出した。
手の中に収まっているものは、以前手に入れたサイコロだ。

「まぁ、大して変わりはせんが…ほいっ」

ぽいっ、とサイコロを地面に放る。
かつん、こつん、と地面を転がり…
[1d6→2=2]
タマモ > …サイコロの目は2を示した。

「ふむふむ、では正面じゃな…よし、行くとしよう」

身を屈めてサイコロを手にすれば、袖へと戻しながら歩み出す。
言葉の通り、三つあった内の正面の通路に。
果たして、この先には何があるのか………次回をお楽しみに!…え、無い?

ご案内:「無名遺跡」からタマモさんが去りました。