2017/02/05 のログ
ご案内:「無名遺跡」にシャニスさんが現れました。
シャニス > 「確かこの辺りですわよね…?」

とある遺跡の中、小さなランタンを手にこんな場所に似つかわしくないドレス姿で歩く。
もう何度か先客が入ったのか目ぼしいものなど何もなく、探索されつくされたと思う遺跡の中を進む。

「こんな場所に生えるものって変な植物ですわね」

こんな場所に入り込んだ理由、ギルドで受けた変わった薬草の採取をお思い出しては首を傾げ。
何でも暗く湿った場所にしか生えないと聞いたことを思い出して。
通路や部屋、横穴を覗きながら足を進め…目的ものが生えていないかと探して歩く。

ご案内:「無名遺跡」にリューゼさんが現れました。
リューゼ > 同様にギルドで依頼を受けた青年も遺跡へと潜っていた。
青年が受けた依頼は採取ではなく、浅い階層での見取り図の作成。
何でも、新しい道が発見されたとか何とか。
首尾よく依頼に関する地形の作成を終え、深部への興味がないわけではなかったが、
そこまで重装備で来たわけでもなく、時間を見ればかなりいい時間。
今日はこれで引き返すか、と入り口の方へと歩みを進めていく。


コツ、コツ、と遺跡の奥から響く足音。
それは確実に少女の方へと向かってくる。
ゆらりと揺らめくのは灯り。誰かが向かってくるというのはわかりやすいだろう。

さて、警戒をするか。それとも……?

シャニス > 「ありませんわね…もっと奥かしら」

聞いた話で遺跡の比較的浅い場所に生えると聞いていた。
しかし薬草は影の形も見つから時に仕方ないとあまり行くつもりのない奥へと足を進める。

これ以上奥へと進めば深部への道が見えてくるかもしれず。
そろそろ引き返しておこうと足を止め、ふと奥からの自分以外の足音、そして灯に気が付く。
灯の大きさや足音から一人から少数だと目安を付け。
ここで引き返せばこちらの灯が離れることが相手にも見え、不自然になると思い。
その場で足を止めてどんな人が来るのかと待ってみる。

リューゼ > こつん、こつん、と歩きながらふと気づく。
通路の先に灯りが一つ。
入ってきた時には誰かいたような様子はなかったけれど…?
そんな風に疑問に思い、若干の警戒をしつつも歩みを進める。

特に障害もなく、灯りに照らされたドレス姿まで辿り着けば少々驚いた様子で小さく目を開く。

「…驚いたな。こんな場所にそんな衣服で。
迷い込んだのならここは危ないですよ、お嬢さん。」

ひょっとしたら警戒されるかもしれないな。
そんな風に思いながらも、青年としてはそう声をかけざるを得なかった。
努めて、穏やかに笑顔を浮かべて見せるがどこまで信用してもらえるだろうか?

少なくとも野盗には見えないかもしれないが、武装しているしなぁ…とも思う。

シャニス > 灯は近づいてくるのを静かに佇んで待っていれば足音の響きや灯りの動きで一人と判りホッとする。
少なくとも一人で行動をしているなら夜盗などではないはず、もしそうだとしても制圧は簡単にできると考えて。

そして灯りに照らされる相手の姿が見えるようになれば武装した男性だと判り。
驚きか目を開く姿に小さく笑って。

「迷い込んではいませんですわ。
私もお仕事でここに来ていますの」

心配をして声をかけてくれる男性に微笑みを浮かべて答え。
ランタンを足元に置けばスカートをつまんで軽く頭を下げて。

「御同業だとおもいますのでお聞きしたいのですが、変な形の薬草を見ていませんかしら?」

奥から来た男性ならもしかすれば見ているかもしれない。
そう考えればどんな色形かと説明をしてみていないかと問いかけて。
その姿は武装している男性を前にしては無防備にも見えて。

リューゼ > 心配を向ければなんと仕事だという。
この姿で冒険者とは、少々変わってるか、それとも本物の実力持ちか。
…護衛や同行者がいないという事は確率的には後者かもしれないな、とも思い。
お嬢様然とした礼を受ければ、こちらはあまり気取らず小さく頭を下げるだけ。

「変な形の薬草…?」

説明を受ければ、ふむと少し顎に手を当てる。
見たかもしれない。
ポケットからガサガサと羊皮紙を取り出す。
そこにはこの階層で見つかった深部行きの場所。
そして周辺の地形が細かく書かれており、それを手持ちのランタンで照らす。

「…見たかもしれない。この地点と、この地点。
少し水が流れ込んでて、苔や植物が生えてるからね。……よかったら案内するよ。」

尋ねる女性はいかにも無防備だ。
どうにも、青年としては放っておく気にはなれなかった。
どうせこの時間なら外で野宿だしな…という点もあって、そう申し出てみる。

シャニス > 襲われでもしない限りは自分からもめ事を起こすつもりはなく。
この男性も一人で行動しているからには実力者なのだろうと微笑みを浮かべたまま見て。
男性の頭を下げるのを見ればランタンを拾い上げる。

「そうですのよ、変な形ですわ」

考え込むような姿にもしかして?と期待を持ち。
男性が羊皮紙を取り出して灯りで照らすのを眺め。

「本当ですの?もっと奥でしたのね。
そういう場所でしたら生えていそうですわ。よろしいですの?
それではお願いいたしますわ」

男性に近寄り羊皮紙を覗き込めば甘い香りが微かに周囲に漂い。
その説明と案内と聞けば、折角の親切に甘えようとお願いしますと頭を下げて。

リューゼ > 羊皮紙を覗き込もうと女性が近くに寄れば、漂う甘い香り。
元々警戒心はそこまででもなかったが、
それ以上に女性の匂いを感じてしまったという事で若干顔が赤くなる。
溜まってんのかな、と軽い自己嫌悪に陥って眉を若干ひそめながらも、

「あぁ、それじゃあ行こう。
…俺はリューゼ。リューゼでもリューでも、好きに呼んでくれ。」

頭を下げる女性に「気にしないで。」と笑い、
女性の前に立って案内を始める。

一箇所目はそう遠くない。
通路を二つほど曲がれば、小さな水音が聞こえてくるだろう。

足元の石畳が割れ、その間から水がちょろちょろと湧き出ている。
その隙間には幾許かの苔や草が生えていた。

シャニス > 羊皮紙を覗き込んでいれば男性の気配が僅かに変わり、視線を移せば眉をひそめているのが見えて。
何かあったのかと首をかしげてしまい。

「えぇ、よろしくお願いしますわ。
リューゼ様ですね。私はシャニスと申しますわ」

笑って案内をしてくれる男性に名乗り返して微笑み。
その後ろを静かについて歩く。

一つ目の場所は近いのか少し先の通路を曲がれば聞こえる音。
石畳が時間と共に割れたのは湧き出す水と隙間から生える苔や草を見れば早速目的の薬草がないか探そうと駆け寄り探し始める。

リューゼ > 首を傾げる様子にはなんでもないよと短く答えておいた。
正直に喋るのが恥ずかしかったというのもある。
しかし様付けとはこう、くすぐったいなと思った。

「よろしく、シャニス。」

こちらは呼び捨てである。
敬称如何というよりは冒険者の流儀に応じて、と言った様子。

さて、最初の目的地に到着すれば早速薬草を探し始める女性。
その様子を見つつ、周囲の気配をゆっくりと探るように見回している。
浅い階層とは言え、数体のモンスターと遭遇した事もあって警戒している様子だ。

シャニス > 気にはなったが何でもないと男性が言えば追及するのも悪く思いそれ以上は問わず。

様をつけて呼ぶのはある意味の癖。
それと誰にでも丁寧にしないとと決めた誓いでもあって。
呼び捨てで呼ばれても微笑みを浮かべたままで。

男性はどうやらモンスターを警戒してくれている様子。
それならばと早く探さないとと考えて、膝に手をついて前屈で薬草を探す。
時折に無意識にお尻を揺らすようにしながらも薬草はないかと見て回り。

「ここにはないようですわ…」

一折見終えても見当たらず、見つからなかったことを男性に告げる。

リューゼ > 周辺を警戒していれば、女性はせかせかと急いで探している様子。
早く探したいのだろうか?と内心では思うものの、

「…今日中に王都に戻るには遅い時間だし、ゆっくりでも…。

…う。」

ゆっくり探せばいい、と言おうとして、
揺られるお尻につい視線を惹かれて言葉に詰まる。
いやいかんいかんと軽く頭を振って、立ち上がった女性を再度見る。

「そうか。じゃあ、次の場所へ行こう。」

羊皮紙の記録からすれば少し歩かねばならないだろう。
先立って青年が歩き、周囲や通路の奥を警戒していく。

角を何度も曲がり、入り口からすればかなり奥まった場所に歩いていくだろう。

シャニス > 「ここから王都に変えるのは少し遅いですわね。
でも早く見つければ野営にいい場所も見つけれるかもしれないですわよ?
どうかしました?」

急いでいるのは帰る事ではなく、男性が休むに少しでもいい場所を探したいから。
そう告げようとしたが何やら呻きのようなものが聞こえて首をまた傾げ。

「そうですわね。お願いしますわ」

次の場所は先ほど羊皮紙を見た感じでは遠い?という場所。
やはり先立って歩いてくれる男性の後ろを歩き、警戒をしている姿にこの辺りは魔物が残っていると感じれば気を配り、僅かに吸血鬼としての気配を滲ませてしまう。

帰り道は男性がいなければさっぱりという場所を後ろを、ドレスが引っ掛からないようにと気を付けて追いかける。

リューゼ > 「…まぁ、それはそうだね。君が正しい。」

と若干の苦笑を持って女性の言葉を肯定する。
とは言え、外は夜で暗がりだ。
青年にとっては活動時間ではないので、自然と遺跡の入り口付近にはなるだろう。
ただ、女性の気遣いを無駄にはしたくなかった。

「こっちだ。足元には気をつけてね。」

なるだけゆっくりと、女性の歩調に合わせるようにして歩いていく。
時折後ろを見て、ドレスを気にして歩く姿にやはり女性は女性なんだな、という感想を抱く。

…ふと、何か別の気配がしたような気がして。
わずかながら鋭くなった視線を周囲へと向けた。
異種族への察知能力はこの程度。

さて、そんな道のりとは裏腹に。
奥まった場所へと到達すれば先ほどより大きめの水音が聞こえてくるだろう。
ランタンを掲げれば、流れ込んだ水が池のように溜まっているのが照らされる。
その周囲には当然のように苔や草が生えており、周囲の湿度もそれなりに高い。

シャニス > 「戻れないのでしたら少しでも快適な場所で眠りたいものでしょう?
私はともかくリューゼ様は風邪を引いては大変ですもの」

自分にとっては行動時間な日の落ちた世界。
でも男性にはその逆のはず、だからこそ早めに見つけて良い場所を探せればと考えて。

「この辺りに来れば足場はあまりよくありませんのね。
ありがとうございます」

歩幅を合わせてくれる男性の後ろを歩き。
街中で買った愛用のドレスと似たデザインのドレスを傷つけないように気を付けて。

歩く途中に視線を鋭く周囲を見る姿に失敗と少しだけ困った笑みを浮かべて。

何時付くのかと考えていれば聞こえる先ほどよりも大きな水音。
男性が灯りを掲げれば水が溜まった池のようなものやその周囲に生える草や苔。

「ここならばありそうですわ。早速見てきますわね」

男性に微笑んでそう告げれば先ほどと同じように膝に手をついて探していく。