2016/12/17 のログ
ご案内:「無名遺跡」にアルさんが現れました。
アル > 「ふぅ…いい仕事したぜ」

いい笑顔で呟きながら、浮かでもいない額の汗を、右腕で拭う仕草をする黒髪の若い冒険者。

まだ新しい遺跡を探索の途中、発見した部屋の一つに休息ポイントを一人で作成していた。
大きな迷宮のようなので、じっくりと時間を掛けて探索する心算。その為の食料などは準備してきた。

然程、広くない、約4メートルほどの正方形の部屋。
出入り口になる扉は一つしかなく、周囲に魔物がいないのも確認済み。
体を休めるのに都合が良いと、部屋の中心近くの天井に、小道具を使いランタンも設置済。

薄明りに照らされた室内。
扉から反対の石畳の床に、降ろしていたバックパックから取り出した大き目の毛布を敷く。
その上に腰を下ろし、壁に背を預けるように座った。

この姿勢なら、真正面の木製の扉が開いても直ぐに確認できる。
後ろ腰に差した武器も外し、脇に置くと革鎧も脱ぐ事にした。

「よいしょ…っと。少しでも体を休めないとな…」

流石に、ぐっすりと休むのは無理だろうが、体力は少しでも蓄えておきたい。
取り出してあった水袋で、喉を潤し、硬い干し肉の欠片をガジガジと齧りだす。

アル > 珍しく、普通の遺跡での真面目な捜索。
その為、予想以上に体力を消耗していた事実。
基本的に真面目な顔は1ページくらいしかできない、悲しい性。

「…これで、お宝が見つかったら最高なんだけどな」

硬い欲し肉を、並びの良い白い歯で齧りきると、口の中に残った強い塩気を洗い流すように、ぬるい水を一口。
手に持っていた水袋を脇に置くと、革の手袋も外す。
少しでも身軽になると、軽く目を閉じて体を休めていく。
少し経つと、ヘニョリと勢いのなかったアホ毛も、少しずつ勢いを取り戻していった。

自分が思っていたよりも体力を消耗していたようだが、遺跡探索には緊張感も付きまとう。
肉体だけでなく、精神的な疲労もあったのだろう。
こうまで疲れると、逆に股間部分が熱くなっているのは、健全な男としての自然現象。

流石に、この場所で自慰行為をする心算はなかったので、自然と体育座りの体勢になってしまった。