2016/11/26 のログ
ご案内:「無名遺跡」にソル・グラディウスさんが現れました。
ソル・グラディウス > まだ明るく、太陽は真上に差し掛かった頃。
木々の木漏れ日が差し込んだ遺跡の入り口は荘厳な雰囲気を醸し出し、その場に独特の空間を構築していた。
その入り口の前に一人の黒づくめの大柄な男性が立ち尽くし、入り口を眺めていた。

「…ふぅむ」

遺跡の入り口から聞こえる独特な空洞音。
それを聞いて少しばかり心が昂り、いざ遺跡内へと足を踏み入れる。

今回ここへ来た理由。それは魔剣の捜索だ。
この遺跡の最深部。膨大な力を宿した魔剣が眠っているという情報を聞き、ここへと赴いたのである。
他に情報を聞きつけた人々、或いは情報を聞き、冒険者に回収依頼を出した人物がいるかもしれない。
それらに先を越されないためにさっさと攻略してしまうと先を急ぐ。

ソル・グラディウス > 太陽の光を背に受けながら、遺跡の奥へと進んでいく。
しばらく奥へ奥へと進んでいくと光が消え失せ、暗闇と静寂が辺りを支配した。
遺跡全体が光を通しにくい構造となっているのか、陽が無ければ当然気温も変わり、周囲は肌寒い温度へと変化した。

「……」

周囲を見渡すがまだ目が慣れていないためよく確認が出来ない。
仕方なく背中の剣を抜けば、目が金色に煌めき、辺りが見えるようになった。

さらに奥へと進んでいけば、壁一面にうねうねと蠢く触手や肉が敷き詰められていた。
暗い構造を生かしたトラップだったのだろう。
触手も掴まれば引き剝がしにくい種類で顎に手を添えてその光景を見据える。

ソル・グラディウス > 「…全く」

悪態をつきながら剣を振るう。
剣から放たれた炎は壁を燃やし、瞬く間に肉を焦がし灰にした。

こういう罠が後いくつあるのだろうか。
めんどくさい表情をしつつも先へ進んだ――――

ご案内:「無名遺跡」からソル・グラディウスさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にフローディアさんが現れました。
フローディア > (とある、名のない遺跡・・・そこに異国の服を纏った一人の少女が足を踏み入れる。普段は狩人、として過ごしている少女であるが・・・時々こうして冒険者のようにふらりと冒険をしてみることもある。ここに多く住むという魔物を狩り、毛皮やら爪やらを手に入れて当面の資金とする。ついでに、この遺跡に眠るという宝物を手に入れられれば儲けものだ。そう考えて、警戒心を張り巡らせながら、ミレーの少女は、遺跡を進む。そうしていれば、一つの部屋に行き当たり・・・)警戒を解かず、ゆっくりと・・・ぎぃ、と少しだけ扉を開き、中の様子を探る。 ――中には宝箱がぽつん、と置いてあるだけだただ。しかし・・・どうにも怪しい。 こういうのは大抵罠が仕掛けられていて・・・というのがよくあるパターン、だと聞く。ただ、それを警戒して踵を返すのも悔しい。警戒心を張り巡らせて歩いていると・・・突然、部屋ごと床が抜けた。)

んなっ・・・!?

(古典的な、落とし穴のトラップである。どこか一部の床が落とし穴・・・というのは警戒していたが、部屋ごと抜けるのは予想外であった。部屋の中央付近まで進んでいた少女は当然、為す術もなく落下し――その下の部屋にくるり、と身体を回転させながら すたっ、と着地する。 ちなみになぜか宝箱は特に変わらず台座ごと浮いていた。なんなのあれ。)

ここ、どこ・・・?

(そう呟いて、あたりを見渡す。上の石の壁とは様子が異なり、床や壁がまるで肉のように柔らかい。おまけにあちこちから変な気体・・・ガスのようなものまで噴き出している。――気持ち悪い。そんな感想を抱きつつ、少女はとりあえずここから早く出よう、と歩きだす。長居はどう考えてもよくない、と。いかにも触手型モンスターでも出そうな雰囲気ではあったがため、急ぎつつも、あたりを警戒しつつゆっくりと出口に向かったが・・・魔物が飛び出してくるとか、特にそんな様子もなく、がちゃり、と音を立ててその肉の部屋から白狼は何事もなく脱出し、上の階と同じような、石造りの廊下へと脱出する。 ――その身体に、甘い香りを漂わせながら。少女は知らない。その匂いの元がなんであるかなど。その匂いの元は魔物を、雄を引き寄せる甘い匂い。媚薬なんかによく使われる淫魔の愛液――そう呼ばれる生き物を発情させ、呼び寄せる・・・そういう薬品が気化したものである、と。その薬品の匂いをどっぷりと浴び、染み付かせた今の状態は非常に危険な状態であるかもしれないが、本人は気づいた様子は欠片もなく。ただ、なんか変な匂いする、それからなんか頭くらくらする・・・そんなコトだけ考えていて。)