2016/08/13 のログ
ご案内:「無名遺跡」にアルさんが現れました。
アル > 「ここって……遺跡の中だよな?」

目の前に広がる光景に、不思議そうな顔になると頭の上のアホ毛も?マークになってしまった。
地下に向かって通路を進んでいたが、今、眼下に広がるのは横幅だけで数メートルはありそうな石の橋。
先は霧で霞んで見えないが、数キロは続いていそうだった。
橋の下は砂の海。砂が動いているのか、ザザザ…と流れるような音が小さく聞こえる。
後ろ振り向くと、橋を囲うような不自然な門。その先は薄暗く、ジメジメとした地下通路に繋がっていそうなで帰りの心配はしなくてもよさそうだった。
なら、先に進み確認するしかないと歩き出し――

「うん……帰ろうか?」

――暫し進んだ先には、不自然な橋の崩落跡。その下では渦巻くような流砂の動き。
飛び越えれそうな幅だが見るからに何かあると思い、撤退を提案した。

一緒に来ていた冒険者の漢。赤い装備にハンマーが武器なちょび髭のおっさん戦士は、何を思ったか走り出し、その幅をジャンプ。

「たたったったん、たんたた……たたんた、たたんた、たったったん」

落ちるおっさん。それに合わせて何かを口ずさむ少年。
そして、流砂から出てきた巨大な食虫植物。止める間もなく、おっさんはその葉に捕食されていった。

「ぱっくんされ…たかぁ…おやぁ?」

止める間のなく食べられたおっさんのあと、器用に動く巨大な植物は、こちらに顔らしき部分を向けているのに気が付いた。