2016/06/05 のログ
ご案内:「無名遺跡」にタマモさんが現れました。
タマモ > 気分を晴らすにはこういった場所が一番だ。
どさりと足元に倒れた魔物を眺め、ふふんっと胸を張る。
どうも最近は調子がよろしくない、色々と。
そんな感じで溜まった鬱憤を晴らす為、この遺跡へと足を踏み入れた。
…まぁ、お宝探しをするまでもなく、住処に置きっ放しのお宝は山となったままではあるが。
何はともあれ、目的は気晴らしであり、お宝は二の次だ。

「うむ、なかなかに良かったぞ?」

倒れて動かない魔物へと、ひらりと手を振る。
これといった致命傷はないように見える、気を失っているようだ?

タマモ > 倒れた魔物を後に、再び歩みを始める少女。
ちなみに今日の目標は、殺さずに叩きのめすという方針だ。
そして、人型に近い存在であれば、別の方法で嬲っていく。
このある程度に奥まで進んできた中、数匹の魔物は別の意味で意識を失い倒れているはずである。

「ふふ…いやいや、やはり魔物とはいえ生き物じゃな。
楽しい楽しい、たまにはこういった遊びも良いじゃろうて」

広げた扇子を左手に、ひらりひらりと扇いでいく。
狐火だけの灯りという中、ただ突き当たるまで進むという目標目指して突き進む。

タマモ > …そういえば、途中で冒険者らしい者達にも会った気がする。
程よく偶数人数だったので、お互いに絡んで貰った。
若者達の集っていた連中だったから、きっとどこぞの部屋の中で色々と発散し切っている事だろう。
…性別の比率的に、男性の方が多かったから一組は男性同士ではあったが、それも面白味のあるものだ。
思い出しながら、くすくすと笑う。
ある意味、偶数で良かった。
もし奇数であったなら、1人は自分が相手をしてやるところだったから。
そうなった時、その相手は堪らないだろう、と。

「さて、今日の場所はそれなりに深いようじゃな?
…持ってきた食料で往復出来るじゃろうか…」

出来る事ならば、行って戻るのに転移は使わないようにしたい。
確か、そんな事をやって以前に少しあったはずだが…それを気にする少女ではなかった。

タマモ > 何はともあれ、今日、自分に出会った相手はある意味で良くも悪くもなるだろう。
それは、出会った相手が何であれ、鬱憤晴らしの相手になって貰うと決めているからだ。
まぁ…さすがにゴーレムやガーゴイルやらといった相手の場合、容赦なく叩き壊させて貰うが。
それ以外の相手ならば歓迎するが、感情の欠片も無い相手はご免である。

「………おや、また分かれ道か…多いのぅ」

目の前に現れたのは二つの扉、なにやら文字が書かれているが…
うん、読めない。あれだ、魔法やらを使う者達が読めるやたら難しく面倒そうなものだろう。
こういう時は…あれである。
ぽんっ、と手元に唐傘を出せば、それを地面に縦にして立てる。

「さぁ…運命を切り開くのじゃ!」

ぱっと手を離すと、唐傘はゆらゆらと揺れて…ぱたり、少し右に傾いて倒れた。
大層な事を言っているが、ただの棒倒しである。
よし、右だ、と行き先を決めれば倒れた唐傘を右手に取った。

ご案内:「無名遺跡」にアマンダさんが現れました。
アマンダ > 相も変わらずの貧困生活を打破すべく、遺跡へと足を踏み入れた少女。
ギルドで得た情報で多数の魔物の目撃情報、そして財宝があるらしい噂を聞きつけた少女は
取りも直さず遺跡へと向かった。

途中、倒れ伏しているが何故か事切れているわけではない魔物達、男女仲良く絡み合っている先に到着した冒険者。
明らかにこの先に言い知れぬ何かがあるのは明白であった。

だが、少女は臆することなく先へと進んでいく。
何せ今の少女は金がない。

金が無ければ少女の好きな自由も何もあったものではないから。

少女はいつでも交戦できるよう腰の剣に手を添えた状態で遺跡の奥へと進んでいく。
ここまで、一度も戦いになることなく進めた。

だいぶ奥へと進んだところで少女の視界に見知った後姿が目につく。

「タマモさん…?」
剣から手を離しつつ、少女は声をかけ、警戒させぬように少しずつ近づいていく。

タマモ > ぴくん、と耳が揺れる。
足音、それも先ほどの冒険者のような複数のものではなく、一つだけだった。
自分と同じように気晴らし…な訳もないか。
となれば、余程自信があってお宝でも求めてやってきているか。
…まぁ、足音から人の形はしている存在だろう、都合が良い。

後ろから声がかけられたのは、そんな事を考えながら扉に手をかけたところだった。
さて、誰であれ妾を前にした犠牲者は…?と、そんな考えが、その声を聞いた時に途切れた。
聞き覚えのある声だったからだ。

「おや、誰かと思えば………えーっと…アマンダ?」

くるりと振り返れば、ひらりと手を振った。
手を振りはするも、名前が出るまでになぜか間があった、しかも疑問形。
まぁ、それは余り深くは気にしない方が良いかもしれない。

アマンダ > 「そうだよ、アマンダだよ。 思い出してくれてありがとう。」
少女も笑みを浮かべて手を振りかえす。
間があろうとなかろうと知った顔とまた会えるのは嬉しいことで。

「タマモさんこそ、こんな所に何しに来たの? ここは結構な魔物が居るらしくて危ないそうだよ。
さっきも魔物が倒れてる横で冒険者がヤリあってたね。 多分ここの魔物か何かに魔法でもかけられたのだろうけど。」
顎に手を当てながら溜息をつく。
どうみても冒険者達の状態は異常だったから。
少女はこの遺跡に居る魔物か悪魔の仕業だろうと考えていた。
まさか目の前の相手の仕業だとは露知らず、相手の心配までし始める始末。

タマモ > 「もちろんじゃ、妾は一度見た顔と声と匂いは忘れぬからのぅ」

ふふんっ、と偉そうに胸を張って見せるが…忘れない部分に、名前が抜けているようだ。
突っ込まれれば、気にするな、の一言で終わるだろう。

「うん…?こういった場所に来るとしたら、やる事はそう多くはないじゃろう?
もちろん、妾はただの気晴らしじゃ。
魔物…冒険者…あぁ、あれか?あれもただの気晴らしじゃ」

確かにやれる事は少ないが、気晴らしはどうなんだ?と言われそうだが気にしない。
うん、どうも今日は気にしない流れが多いみたいだ。
別に隠す理由もない、少女の問いに、自分を心配する相手にさらりとばらす。
もちろん、この言葉を受けた少女の反応が見たいだけ。
ぽんっと唐傘を消し、扇子を袖にしまい、ゆっくりと歩み寄る。

アマンダ > 「それはやっぱり狐だから? 今度は名前も忘れないでくれると嬉しいかな。」
狐=犬の認識であるため、相手もそうなのだろうかと納得する。
少女はふんわりと笑みを浮かべつつ相手の話を聞いている。
仮に名前を忘れられたとしても都度言い直せば良いと思っている。

「僕はお宝探しだけど、タマモさんは気晴らしなのかい?
…あれ、じゃああれをしたのはタマモさんなのかい?」
相手の飄々とした様子に、底知れぬ強さを感じる。
が、少女にとってそれはさほど問題ではなく。
問題はその後。
魔物はともかく冒険者まで手にかけたと聴くと流石に見過ごせず。

「あの人たち、何かタマモさんにしたの?」
次第に距離の近づいている相手の顔をみやりつつ問いかける。
とりたてて理由がなければ多少なりとも咎めるつもりだろう。

タマモ > 「はて、何が狐だからなのじゃ?
…い、いやいや、ちゃんと名前も思い出したじゃろう!?」

何を指して狐なのかが理解出来ず、かくん?と首を傾げた。
そして次の言葉には、笑顔の相手と対照的に、むすっとした表情でびしっと指差した。
思い出した、つまり、それまでは覚えてなかったって事かもしれない。

「そう、気晴らしじゃぞ?
まぁ、お宝もあるじゃろうが…それはあったらあったで、といった感じじゃのぅ」

うむ、と少女の問いに頷く。
なるほど、この少女はお宝探しを一番に来たのか、と考えながら。
と、続けてかけられた問いに、再び首を傾げた。

「ふむ…理由を作るとしたら、あの連中もお宝狙いだったからじゃろうか?」

何かをしたのか、とあるならば、まだ何もしてないが正解だ。
ゆえに、理由を作るとしたら、なのだが…うん、今理由を作ったっぽい。
とはいえ、ここの目的の一つとなる理由では一応はある。
…まぁ、そう考えてしまうと、目の前の少女も同じ事になる訳だが。

特に何もしないならば、すぐ目の前まで歩み寄り、足を止めるだろう。

アマンダ > 「狐も匂いで覚えるって聞いたからね、九尾もそうなのかなって。
別に怒ってるわけじゃないよ? そんなにムキにならなくても。」
首を傾げる相手に対し、少女は思うがまま口にする。
ひょっとしたら怒らしてしまうかもしれないとは思わずに。
むすっとした顔で指差されると少女は口元に手をやりながら笑ってしまう。
タマモさんと話すのは楽しい。

「気晴らしでこんなとこ来るんだ。 タマモさん強いね。」
少女は相手の言葉に感心している。
こんな所に遊びで来る人を少女は他に知らない。

「あれ、でもタマモさんの言い方だと宝はそれほど欲しくなさそうに聞こえるんだけど…。」
今度は少女が首を傾げる。
宝狙いでもなければ競合する冒険者に手を下す必要は果たしてあるのだろうかと。
考えているうちに互いにぶつかりそうな距離まで詰まっていた。

根拠はないが不穏なものを感じた少女は目の前の相手になんとなしに尋ねる。
「えっと、タマモさんの言い方だと僕も邪魔な冒険者のうちに入っちゃうのかな?」
見知った顔と鉢合わせした場合少女は宝を分け合うことが多いのだが。
果たして目の前の相手にそれが通用するだろうか。

タマモ > 「………違う、違うぞ、アマンダ?
確かに匂いでも分からんでもないが、本当にその匂いではないからな!?
こう、その、なんじゃ…漂う雰囲気というか、気配というか…まぁ、色々なのじゃ。
お、おのれ…違うと言ったら違うのじゃっ!」

それは違う、だが、それをいざ説明しようとすると難しい。
そもそも、説明は苦手だ。身振り手振りを絡め、必死に伝えてみたが…うん、伝わってるかは疑問だ。
そして、笑われたのを馬鹿にされたと思ったのか、だむだむっと地団太を踏んで必死に否定。
…だから笑われると言うのに、分かっていない。

「もちろん、妾は強いぞ?」

そこは素直に感心しているんだろう。
気付けば、ふふんっ、と偉そうに言葉を返す。

「いやいや、お宝とかはあって損はないじゃろう?
いつ何時に必要となるか分からぬのじゃ…のぅ?
…まぁ、貯まりっ放しにはなっておるが…」

言いながらも、ふっと思い出すのは住処にある洞窟だ。
中に放置されたお宝は結構なものだった。
なにせ、普段は自然で生活し、大きな買い物もそうしないのだから。

さて、すぐ側まで寄れば、少女の尋ねる言葉に、軽く考える。
確かにそうだ、少女もお宝を目的で来ていた。
それならば…

「ふむ…お宝を狙っておるならば、そうなるじゃろうか…?
………そうじゃな、どうしても必要ならば、分けてやっても良いぞ?
ただし…相応に何かして貰うがのぅ?」

くすっと笑う。
細かくは言わないが、まぁ、なんとなく言いたい事は分かるだろう。

アマンダ > 「…ええっと、よく分かったよ。
物理的な匂いとは違うんだね。 なるほど、気配で察するんだね。 なら鍛えたら僕も出来るようになるのかな?
まあまあ、そんなに怒らないでよ。 可愛い顔が台無しだよ?」
必死さは伝わるが、説明事態は少しわかりにくかった。
だが、相手が魔力に長けていることを知っている為言わんとすることはだいたい察しがついた。
地団太を踏み始めると、両手を伸ばしドウドウと宥めている。

「そうだよね、タマモさんはとても強いもんね。」
うんうんと頷いている。 実際に相手はとてつもなく強いのだ。 
少女もそれは重々理解している。

「そんなに溜め込んでるの? 凄いね、僕なんてその日暮らす路銀にも困る位なのに。」
空の財布を思い出し少女は首を横に振る。
相手とは異なり少女は無駄な買い物がチラホラあるからであったが。

「山分けしてくれるんだ、タマモさんは優しいね。」
どうやら入口の冒険者たちと同じ目に合うことはないようだ。
少女はほっと息をなでおろそうとするが、次いで出てきた言葉に少女の笑顔が凍りつく。

「えっと、僕は何をすればいいのかな?」
先日のことを思い出し、少女の視線が泳ぐ。
だが、体は少女の意思とは裏腹に下腹部に熱が籠り始めていくのを感じる。

タマモ > 「むむむ…そうか、分かったならば良い。
さて、どうじゃろう…鍛えるだの何だの、した事もないからのぅ?
………うぐっ…まぁ、可愛いかどうかはさておき、分かったのじゃ」

とりあえず、なんとなくでも納得すれば良い。
少し違うが、もう面倒なのでそれで良しとしておいた。
宥められれば、少しは落ち着きを取り戻したか、地団太を止める。
はふ、と溜息をついて一休憩。

褒められて伸びる子、という訳でもないが、褒められて嫌な訳がない。
少女の言葉に大きく頷いた。

「貯め込むつもりもないんじゃが、使う当てもそう無いからのぅ?
それでこうして色々と巡っておるんじゃ、勝手に貯まってもいくじゃろう」

思い出すような仕草。
洞窟にある宝の数々を思い出そうとするが…途中で諦めた。
それほど、色々と放置されているのだ。

「まぁ、山分けといっても何があるかにもよるんじゃぞ?
大層な物がなければ、分けるも何もないしのぅ…?」

いくつか前のダンジョンの事、手に入れたのは宝石が一つのみ。
それと同じような状況になれば、少し分けるにしても面倒だ。
と、そう考えている途中に、続く少女の言葉と、仕草。
笑みを浮かべたまま、ずいっと顔を近付ける。

「さて、何をすれば良いじゃろうな?
ふふ…アマンダの場合、こんな場所でするなんて勿体無い事はせんぞ?」

耳元に唇を寄せ、吐息がかかるように囁きながら…その手が、下腹部にそっと触れる。
愛撫をするような動きではない、その場所に起こっている変化をより強く意識させるように、ただ触れるだけだ。
それは刺激の一つも与える事なく、ゆっくりと離れる。