2016/06/03 のログ
ご案内:「無名遺跡」にフォレスさんが現れました。
フォレス > (遺跡内部。少し奥へ進むと、地底湖のような場所にたどり着く。
遺跡地下の洞窟になっているはずだが、ぼんやりと青白い光があたりを照らし、視界には困らない。
粘着性の強いその水は、時折泡が中央に立つ以外に動きはない。
その傍らに、一人の男が佇んでいた。くつくつと喉を鳴らしながら笑っている)

果てさて……。此れは困りましたねぇ。
近頃はこの遺跡にやってくるお方も多い多い……。
くっくっく……いつか、この場所にたどり着かれてしまうかもしれませんねぇ……。

(口では困っている、などといいながらとても楽しそうな笑みを浮かべていた。
礼服のポケットに手を入れて、泡が立つ水面をじっと見つめている。
なにか行動を起こしているようには見えない。ただ、とても楽しそうに笑っていた。
くつくつ、くっくっくと喉を鳴らすように、困りましたねぇと何度も呟きながら)

とてもいい場所なんですけどねぇ、この地底湖は…。
私だけの秘密の場所だというのに、ここにたどり着かれては秘密ではなくなってしまいます。
くっくっく、いやはや……困りました、困りました…。

(男は、その場にどかりと胡坐をかいて座る。
まるで、誰かがここに来るのを待っているかのように。とても、楽しそうに。)

フォレス > (今日はとても静かな遺跡の中であった。そもそも、表の遺跡に足を入り込んだとしても、ここまで足音が響くことは珍しい。
冒険者か、はたまた夢を見る誰かがこの地底湖にやってくるまで、足跡どころか話し声も聞こえない。
くっくっく、と男はいまだに笑っている)

嗚呼、そういえば……この間誰かがここにやってきていましたっけね?
くっくっく…いやはや、惜しいことをしました。私はそのときはここにはいませんでしたからねぇ…。
いやはや、いやはや……とても、とても惜しいことをいたしました…。

(笑いながら、何度も惜しいことをしたと繰り返す。
退屈しのぎになっただろうに、と呟きながら、泡の立つ水面を見つめ続けていた。

突如として立ち上がり、あたりを見渡す。)

おや……?

(男の表情が少し変わった。さっきまでの笑みが消えて、聞き耳を立てているように見える。
ふむ、と軽く顎を触り何かを考え込んでいるようにも見える)

フォレス > ………気のせいでしたか…。

(少しだけ残念そうに、男は呟いた。立ち上がった次いでとばかりに、地底ことは別の方向へと歩き出す。
その邦楽は、ちょうど地上の遺跡に出る道になっている。そこまで複雑な道ではなかった。)

くっくっく……途中で、誰かとすれ違わないですかねぇ?
こんな場所に足を踏み入れようとしているお方です。ぜひともお話がしてみたい…くっくっく…。

(少し俯きながら、肩を震わせて男は笑う。その足音は、まるで何か水溶生物が歩いているようだった。
濡れた服でそのまま歩いているかのような足音を立てながら、男は遺跡のほうへと歩き去っていった。)

ご案内:「無名遺跡」からフォレスさんが去りました。