2016/04/14 のログ
ご案内:「無名遺跡」にグリモワールさんが現れました。
グリモワール > 無名遺跡、深く深くの閉じられた部屋。
あんまり広くない部屋に設置された台座の上で、座り込んで水晶球の様な物を少女は見詰めていた。

遠見の水晶球、この場所でない何処かを映し出す水晶球。
暇潰しの序でにと、此処がどんな場所なのかを調べていた。

ご案内:「無名遺跡」にカレリアさんが現れました。
カレリア > 「…妙ですわね」

最初は小さな違和感だった、いつもの様にダンジョンを適当に攻略して素材を持って帰ろうとここまでやってきた
そこまでは良かったが…とても高密度な魔力がダンジョンの深層に溢れ出した
小さな変化であれば気にもしなかったが出現した魔物(?)の質は明らかに異常
ギルドに報告する前に自分で調査しようと魔力の発生源まで潜ろう、そう考えたのが昨日の事

「っ…魔王でも発生したんじゃないですわよね…?」

扉一枚隔てた向こう、そこに何かが居る…この魔力の発生源が
魔力を循環させての肉体活性、ミスリルの鎧をいつでも槍に変えられる準備をしながら…扉を開く

グリモワール > 期待に胸が高まる瞬間、それは思ったよりも早くやってきた。
自分の居るこの遺跡に誰かが入るのはちらほらとあったのだけど、この部屋の前に迄やってきた誰かが居る。

(扉、開いちゃう?開いちゃうの?)

足をパタパタ振って、水晶球から扉へと期待の視線を向けた。
どうやらその誰かさんは魔力を身に宿したみたい、装備にも魔力が篭ってるし、魔法戦士みたいな人かと予想をする。
そんな予想をしているものの、結局の処は誰でも同じ。
扉を開いたのならば、ユラユラと立ち込める魔力が煙の様に足元を流れていくのが見えるだろう。
感知を使わずとも薄く輝くように見える程の、濃厚な魔力だ。

そして、覗いたり入ったりすれば部屋の様子が見えてくる。
大きいとは言い難い部屋の中、奥に設置された台座の上に佇む一人の白い少女。

カレリア > 「うっ…」

可視化されるほどの濃度の魔力に顔をしかめる
この濃度はいったい…思わず周囲の魔力を自身の魔力で散らしてしまう

「…初めまして、カレリアと申しますわ。」

部屋に入りまず目に入るのは白い少女…そうとしか表現できなかった
白い髪に白い肌に白いドレス、蒼の瞳がこちらを見つめている
こんな部屋で楽しそうに足をパタパタしている少女、発生源は確認できたが敵対されるかは不明
なので一先ず挨拶をしてみたが…

グリモワール > 濃度が高いのは仕方が無い事、だって、着いてからずっとこの部屋に居るんだから。
開いた扉の付近で払われる、流れていってしまった魔力。
ちょっと溜まり過ぎちゃったかしら?とか、それを見て思っていた。

姿を現わしたのは、魔力を持つ誰かさん。
人間にしてはちょっと違和感を感じるけれど、それも大して気にする事でもない。
入って威嚇でもされると思ったのに、どうやらその誰かさんは挨拶からしてくれたみたいで。

「いきなり襲っては来ないのね?
うふふっ…初めまして、私はグリモアって言うの♪」

だから、私も挨拶を返そう。
言葉を掛け乍、トンッと床に降り立ってニコッと笑顔を向けた。
でも、油断はしてないみたいかな?
だから、台座の上に置いたままの魔導書を呼んだ。
フワフワと近くへと浮かんでやってくる。

カレリア > 「ふぅ…そこまで血に飢えている訳ではありませんので」

挨拶を返され一安心、会話ができるなら無駄に争う必要もない
警戒を下げ顔をあげる

「グリモア…変わったお名前ですのね?」

魔術書を意味する名前に首をかしげる
ふわふわとこちらに浮かんでくる傍らには魔導書…だろうか?
笑顔を向けられてはいるので気に食わない、殺す…なんてことにはならないと思う、多分

グリモワール > 「あらら、それはある意味残念ね♪」

笑顔のままで、ポンッと両手を合わせる。
問答無用で無いにせよ、襲ってくる気満々なら沢山楽しみ様があったから。
では、何で此処に来たんだろう?勿論、それも聞くつもり。

「変わってるかな?仕方ないよね、グリモワールだと何だか物々しいし。
グリモアだとちょっとは可愛らしく聞こえない?」

何が変わっていて、何が変わってないのか、あんまり分からない。
小首を傾げ乍、どう?って感じに聞いてみる。
浮かぶ魔導書は、ユラユラ揺れながらやっと手元にやって来た。
それを両手で抱き留めて、そこでやっと聞きたい事を聞く。

「それで、此処には何をしに来たの?偶々?それとも何か探しに来たの?」

カレリア > 「残念ですの…?」

血に飢えた方?といった視線を向ける
見た目は可愛らしいが油断すると危険なのは確か

「まぁその二択なら…やっぱりグリモワ―ルが正しい名前なんですのね。」

少し柔らかくなった気がしないでもない…いややっぱりしない
浮かぶ魔導書を抱きしめ首を傾ける少女の問いに少し思案し

「いきなり現れた魔力の発生源を調べておこうと思いましたの、魔王や怪物が発生していたら大事でしたので」

嘘は言わず正直に、変に隠す必要もないしリスクが高い
こちらの心を読む存在もこの世にはいるのだから

グリモワール > 「うん、だってそうじゃないと叩き返せないじゃない?
欲望丸出しの連中を、ボッコボコにして返すのって楽しいよ?」

陰り一つ見せない笑顔のまま、さらっと語る。
純粋に、楽しんでやっているだけだろうと、簡単に予想は出来そう。

「へぇー…来たばっかりなんだけど、此処の人達って詳しいのね?」

言葉の端から、自分の事を知っていそうな、そんな雰囲気が漂っている。
場所に依っては魔法のまの字も出てこない世界もあるから。
魔力を持つ人もこうして目の前に居るし、今度の世界は楽しめそう、そんな気がしてきた。

「あ、そっか…私が来たんだから、此処の人達なら感じ取っちゃいそうね?
それで、こうして発生源は分かりました。で、それでもう良いの?」

小首を傾げたままで、前の人を見詰める。
いつもなら自分を欲して来る人ばかりだけど、そんな感じがこの人には見えない。
だから、もう一度聞いてみる。
これで戻るなら、それはそれで嬉しい。入り口は開いて、私は自由になったのだから。

カレリア > 「それはまぁ…分かりますわね。」


そこについては同意できる
あれは楽しいしストレス発散に大きな貢献をしている

「一応魔術も盛んですからね、魔導書も沢山ありますわよ。」

もういいと聞かれれば用事は終わった
だが…これで帰るだけと言うのも面白くない

「もしよろしければここの話でもして差し上げましょうか?
それとも自分で実際に見て回る方が良いですか?」

グリモワール > 同意の言葉を聞けば、満面の笑みを浮かべる。
意見が合う人が居るというのは、やっぱり嬉しいものだ。

「他の魔導書?ふーん…?」

この世界に魔導書、そう言われれば興味は向くもので。
視線をチラッと上に向けて考えている仕草、色々と考えているのか視線は彷徨って…やっと戻る。

「お話は好きだし、見て回るのも勿論好き♪
やっと出れるんだから、こんな場所からさっさと出て何処かに向かい乍聞いてみたいかな?」

首を右に傾げ、左に傾げ、と揺らす。
その見て回ろうとする世界を、まだ出れないと思って遠見の水晶球を出して見ようとしていた。
だから、その申し出は喜ぶべきもの。

カレリア > 「色々ありますわよ、種類も豊富ですし♪」

興味を引けたようで視線があちらへこちらへ動いているのがよくわかる
考えがまとまったのか視線がこちらを向き…

「それは気が利きませんでしたわね、では…ご案内いたしますわ♪」

扉の外を手で示す
さっさと出たいという事は好きでここに居る訳でもないのだろう
ならば早くここの外を案内しよう
この面白い出会いに小さく感謝しつつ

グリモワール > 「出来れば本物を見たいけど、なかなかそんな機会無いだろうしね?
そんなに沢山魔導書が在るなら、参考程度に見るのも良いかな、なんて♪」

魔導書の存在は知った、なら、後はそれの場所を聞けば良い。
それくらいなら何時でも聞けるだろうし、そう考えて後回しにする。

「うふふっ♪うん、お願いするね?カレリア♪」

扉の外へと伝えるように伸ばされる手。
しっかりと魔導書を両手に抱え乍、パタパタッと扉の外へと駆けていく。
後は案内を受け乍、横を、後ろをと忙しなく歩いて行くのだろう。
手に入れた自由、これからたっぷりと味わおう。

ご案内:「無名遺跡」からカレリアさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からグリモワールさんが去りました。