2016/03/04 のログ
■タマモ > 踏み付けていない方の人形だった物へと視線を向ける。
同じように、頭と胴体の部分だけ残しもぞもぞしていた。
「このまま放置でも良いが、残して何者かに回収される…というのも癪じゃな。
悪いが…そういう事じゃ」
蠢く人形へと右手を差し出し、手の平を広げる。
その手をゆっくりと握っていき…
ごしゃっ…!
手が完全に握られれば、それに合わせ、目の前の人形だった物は、ただの鉄の塊になった。
同時に、この人形にも流れていただろう魔力を消失させておいた。
さて、こんなものでどうじゃろうか?
そんな考えと共に、がんっ!と何かに吹っ飛ばされたかのように、踏み付けられていた方の人形であった物のが弾け飛ぶ。
歩いて来た方向、結構な飛距離を取り…がんっ、がつっ、ごろごろごろ…落ちて、転がっていく。
それを見れば、ふむ、と頷きそこまで歩いていく。
また、その人形であったものが吹っ飛び、またそこまで歩いて…それの繰り返しである。
持ち帰るのではなく、転がし帰る方向で決定したらしい。
■タマモ > こうして、人形だった物を転がして帰る事に決めた少女。
満足とはいかないが、それなりに収集品が増えて少しは機嫌が直っていた。
…かにみえた。
その後、吹っ飛ばしていた人形が壊した落とし穴に嵌ってしまい、回収不可能になるのを、今はまだ少女は知らない。
少女の不機嫌はまだまだ続きそうだ。
ご案内:「無名遺跡」からタマモさんが去りました。