2016/02/12 のログ
■イーヴィア > ――――俺? 俺か、俺はナァ…王都で鍛冶屋なんて物をやってる男さ。
ま、多分知らんと思うが…ヴァルケス武器防具店って、聞いた事在るか?
(王都で在れば多少名が通っている自負は在るのだが。
相手が王都周辺在住かは判らぬし、そも、何と無くでは在るが
武器とか防具とか、そう言うのとは縁が無さそうにも見える
然程期待はせずに、自己紹介と身分の開示兼ねて問いかけては
――此処で漸く、相手の隣、何か、恐ろしく盛大にぶっ壊れている扉…だった様な気がする大穴に気付き
ひょい、と、其処から穴の先を覗き込んでみようとしつつ。)
おう、此れでホントに迷子とか言われたら、其れは其れで困ったしナァ。
……アレか、今正にお宝目指して進撃するぜっつートコな訳か。
いや、心配スンナ、俺ァ人が先に見つけた物を分捕るような真似はしないさ、多分な。
(――いや、実際其処までして競争する気はないのだが
戯言めいて、一抹の可能性は残して置こう、言葉の上では)。
■タマモ > 「ふむふむ、鍛冶屋とな?…うむ、さっぱり分からん」
なるほど、といった感じに頷いておきながら、この言葉である。
男性の考えている通り、少女には武器や防具といった類はほぼ無縁だった。
一応は無い事もないが…扇子や唐傘が武器の類に入るとは考え難い。
扱える武器、といえば薙刀だが…それがあるとも思えない。
隣まで来て穴を覗き込もうとする男性、別にそれと止めるつもりもない。
そうしようとすれば、少女もどれどれ?といった感じに覗き込もうとするからだ。
「まぁ、それはそうじゃな。本当にそうであれば、ある意味でなかなかのものとは思うがのぅ?
で、まさにそんな感じなのじゃ。
その点は安心するのじゃ、そんな事があれば容赦なく襲わせて貰うからのぅ」
自分がそんな相手に出会っても、そんな相手が居ればそう思うだろう。
相手の言葉にうむ、と一つ頷く。
そして、後の言葉は…安心しろとか言いつつ、本当にそうなら安心出来ないような台詞だった。
■イーヴィア > あー、うん、だろうなぁ…ま、王都に来る用が在れば、暇潰しにでも来ると良いさ
一寸した金物なんかも置いてるから、物珍しさは在るだろうしなァ。
(うむ、予想はしていた、と納得して頷いては、ちゃっかりと宣伝。
あくまで本業は武器刀剣防具などの類であるが、包丁や金物と言った日用品も扱っている
さて、料理やらにもし興味が在れば、と言った所だが、其処までは相手の事を知らず
――ともあれ、興味は早々に、大穴の向こう側へと移るか。
ひょこ、と少女もまた同じ様に穴の向こうを覗き見るならば
少なくとも二人して同じ光景を見る事には成るだろうか。)
――クク、そうだな…取りあえず親御さん探しから始まって
もし見付からなけりゃ、王都の警邏隊に無事預かって貰うまでは同行してやるさ。
……さて、襲われるのは簡便だが…其れよりもだ。 ……お前さん、アレは何だと思う?
(――よし、怒らせない様にしないと…なんて、軽口めいて呟きつつも
穴の向こう、覗き込んだ先に見つけた、在る物に一寸片眉を跳ね上げた。
大きな広間の其の向こう、矢鱈と巨大な像の足元に鎮座している、何かの台座
其の上、光る赤い物が、暗闇の中、仄かに光を帯びて居り)
■タマモ > 「ほほぅ…そういう事ならば、1度見に行ってみる価値はあるやもしれぬかのぅ」
金物と聞いて?な表情を浮かべるが、物珍しさがある…そう聞けば、ぴくりと耳が揺れた。
よく分からないが、珍しい物があると受け取ったらしい。
まぁ、機会あって行った時に、そこでやっと気付くのだろう。
ちなみに少女が暮らしている穴場には、そういった類の物さえまだ揃っていない状態だったりした。
「親御探し、そして預けるか…迷子と言うものは、関わると本当に面倒そうでいかん。
…妾がそうであったとしても、それは不要じゃからな?
はてさて…よく分からぬが、近くで見ればよく分かるじゃろう」
まぁ、冗談を冗談と受け止めている、余程怒りはしないだろう。
と、その言葉と、その言葉が示す方向に目を向けた。
うん、像にはまったく目がいってない、見ているのは台座の上にある物だけだ。
さらっとそれだけを言うと、あっさりと空けた穴を潜り抜け向かいだした。
無警戒にも程があるが、それは言わないお約束だ。
■イーヴィア > 価値が在るか如何かは来てから判断すれば良いさ、ま、女っ気は殆ど無いがなァ?
(間違った事は何も言っていない…筈だ。
いずれにしても、刃物の一つも無いので在れば、ある程度店で揃える事は出来るだろう
問題は、少女の側の所謂懐事情と言う奴次第な所だが、其処までは矢張り知らぬ
以前の客との交流にて、東洋の刀剣や武器類も、数こそ少ないとは言え並んで居る故に
そう言う意味では、彼女にとって懐かしい品と出会えるやも知れぬ、が。)
確かに面倒だ、面倒だが、子供は風の子と言うからなァ…放って置く訳にも行かないだろうさ。
……まぁ、何と言うか…判りやすく、いかにも『お宝です』って感じに成っちゃ居るが…流石に幾らなんでも露骨過ぎ…
―――って、おい、マジか。
(――怪しい。 如何考えてもあの配置は怪し過ぎる。
如何にも此処に宝があるから取りにおいでと言う構図に、訝しげな表情浮かべたのだが
そんな事はお構い無しとでも言うかに、あっさり部屋の中へと進んでいく少女に
思わず呆気に取られながら、暫し見送り――
――それから、少々距離を置いて、此方も後を追いかけるだろう
追いかける、と言うよりは寧ろ、少女の行く末を見物に行く様な
因みに台座の上、光帯びるのは如何やら赤い、掌大の宝石の様子か
台座へと近づくまでは特に罠らしき気配も無いのだが
もし、其の宝石を台座から持ち上げよう物なら――かちりと、嫌な音が響くだろうか)。
■タマモ > 「珍しい品々に女っ気も何も無いじゃろう?
妾が満足出来る物があれば良い、それだけじゃ」
それは当然の事だ、と言わんばかりに胸を張って答える。
まぁ、実際に物珍しい品々というのは様々だ。そういうのは期待しない。
行く事があり、そういった物が目に付けば、少女は懐具合なんてものは惜しまずに手に入れようとするだろう。
「むむむ…まぁ、そういうものじゃろうがのぅ…?
うん?いかにも持っていってください、と言わんばかりの間違いじゃろう?
大丈夫じゃ、変に疑っても仕方があるま…ん?」
そう、少女とてそんな子供を見かけたら…手を差し伸べるかもしれない。
…その手を差し伸べる意味が、時折、違う方向に向いているかもしれないが。
露骨だという男性の言葉なんて気にしやしない。
ずんずんと台座へと歩み寄り、1度振り向き、ぽんぽんとその宝石らしきものを軽く触れる。
それだけでは何も起こらない。
男性に見えるように宝石を掴むと、ひょいっと持ち上げた。
そして、聞こえる音。かくん?と首を傾げた。
■イーヴィア > 子供っつーのはそう言うモノさ、やんちゃして、元気に育つのが健康的だしなァ
大人は確り見守っててやりゃ良いのさ、目くじら立てても致し方なし――…って
―――……お前、在る意味で凄いな。
(フラグが在れば踏み抜きに掛かる様な、そんな豪腕を見た様な気分。
宝石持ち上げる様を見れば、思わず一寸額の辺りを掌で押さえ、天を仰ぐジェスチャーとかを
響いた、あからさまな何かのスイッチ音、暫くは何も起こらずに静寂が包むだろう、が
――次の瞬間、がこん、と巨大な像の口が開き、其の中から
おぞましく蠢く大量の『触手』が
少女の頭上めがけて、滝の様に落っこちてくる――のが
少なくとも、此方からは見えた、ので。)
――――……おう、ご愁傷様。
(思わず、相手へと向けて、合掌…仏教的なヤツではなく、女神辺りに祈る様な感じで。
何を、と教えなかったのは、意地悪と言うよりも寧ろ、声にした所で多分間に合わないなとの判断から
ともあれ、一寸、此方が被害被らないよう数歩下がった辺りで
何もしなければ、少女の身体が触手の滝に埋まるやも知れず…さて、結果は如何に)。
■タマモ > 「なるほどのぅ…?なんだか、まるで経験があるような物言いじゃな?
ふふんっ、何事も前に進まねば何も始まらんのじゃ」
えっへんと胸を張る少女、男性の仕草の意味は、理解してなかった。
と、聞こえた音と、別の音が上から聞こえた。
運が良かったのはその罠が触手であった事、少女が感知出来ないのは生物を使わぬ無機質な罠である。
大量のなんとなく危険を感じるような気配、そんなものが何であるかの種類は限りなく限られてしまう。
上へと顔を向ける事もなく、その手に宝石を持ったままくるりと踵を返し、男性の方へと歩き出した。
さて、滝の様に流れ出てきた触手はというと…
少女へと辿り着く前に、何かに遮られるように左右へと飛び散っていく。
去っていく少女の左右と後ろに、びちびちと蠢く触手が小さな山となっていた。
「ほれ、どうやらあったのはこれのようじゃぞ?
まぁ…価値とかはさっぱりじゃが、そう悪くはなさそうじゃろう?」
そちらへと視線を向けない、どうなっているのかが分かっているのだろう。
男性の側へと戻ってきた少女は、自慢気にそれを見せるのであった。
■イーヴィア > クク、誰にだって経験は在るだろうさ、俺にもガキの頃は在った訳だしなァ?
御前さんだって子供の頃は在ったろ、今よりも、もっとちっこくてヤンチャな時期がよ。
(――決して付き合いは長くない、と言うかつい先刻出くわしたばかりの相手では在るが
多少なりと、やんちゃな幼少時代的な様子を想像出来てしまったので…偏見。
何はともあれ、何もなければこのまま職種の海へダイブイン、と言う所だった状況
何事もなく、至極平然と戻って来る様子と、其の頭上で、まるで透明な傘でも差しているかに
触手がびちびち跳ね除けられて行く光景を眼にしては、思わず、感嘆の声二度目
弾かれた触手は出鼻を挫かれた時点でお役御免、其れ以上自力で近寄って来る事も出来ずに跳ね回るだけであり
無事、お宝を頂いて戻って来た相手の様子を見れば、小さく拍手を送ろうか。)
―――おう、俺は8割くらい、子供に見せられん事に成ると思ったぜ。
どれ…何が置いてあったのやら…と…、……ふむ、成る程な。
割と当たりっぽいぜ、詳しくはもう少しちゃんと調べたいトコだが
何かしらのマジックアイテムか、魔力を帯びてるのは間違いなさそうだ。
(どうだ、と言わんばかりに掲げられる赤い宝石は、幸いにも其の煌きを失う事は無く。
少なくとも、普通の宝石とはまた別物だと評価しては、小さく笑い
其れを、ちゃんと懐へ仕舞って置く様に促すだろうか。)
ちゃんと知りたきゃ、王都辺りの鑑定士に頼んでみれば良いさ
探査系の魔術は、あいつ等が専売特許だからナァ。
■タマモ > 「うっ…い、いや、確かに妾も幼少の時代はあったのは確かじゃぞ?
じゃがな、こう、妾はやんちゃとかそういうのは…多分無い、と思うのじゃ」
その言葉に一瞬唸るも、言葉ではなんとか否定をしようと…だが明らかに視線は泳いでいる。
いやはや、まさか罠があるとは思わなかった。
宝石を動かし音が鳴った瞬間は少々焦りもあったが、それが何か分かればこんなものである。
最後に一度だけ、と触手を一瞥する。なんとも自慢気な表情であった。
「………あんなものに埋もれたら、8割どころでは無いじゃろう?
おぉ…お主、そういう事が分かるのか?妾には、魔力やら何やらはさっぱりなのじゃ」
かけられる言葉に、本日二度目のじと目。
間違いなく10割で子供には見せれない代物だろう?と。
そして、手にした宝石に魔力があるのを聞けば、改めてその手にした宝石を見詰めてみる。
………うん、やっぱり何も感じれない。
仕舞うように言われれば、もそもそとその宝石は懐の中に入れられるだろう。
「さて…妾はこれ一つあれば今回は十分じゃ。他に何もなさそうかのぅ…?
何かありそうならば、勝手に持っていくが良いのじゃ。
まぁ、ついでに少しは手伝ったりもしてやるぞ?ん?」
ふむふむ、なるほど、と男性の助言を聞きながら頷く。
…本当に分かっているかは謎である。
そして、男性の横に立てば、見上げるようにして気紛れの台詞を紡ぐ、今日は気分が良い。
その後、どうするのかは分からない。
更に探索をするのか、戻るのか…男性の答え次第で少女は付いていくなり、この場所を後にするなりするだろう。
■イーヴィア > ―――ホントかァ? 遺跡のこんな奥地まで、罠潰しながら踏破してくる様な豪胆な奴が
子供の頃は控えめ静かな性格でした、て言う方が驚きだしなァ。
(目が泳いでいるのを、見逃す筈も無い。
思わず噴出しそうになるのを堪えながら、笑って相手へと、自白する様迫ってみようか
いずれにしても、少なくとも今目の前に居るこの少女は、如何考えたってやんちゃ其の物であるからして。
さて、触手の罠以外は目ぼしい罠と言う物も無い様子、とりあえずは一安心と肩を竦めては
まだ、奥へと続いている遺跡の通路を一瞥して。)
其れは其れ、細かい事は気にしないのが鉄則ってヤツさ。
――嗚呼、そうだな…流石に俺も手ぶらで帰るのは寂し過ぎるし
もう少し歩き回ってみる事にするさ。
もしその気が在るんなら、付いて来ても構わないぜ?
(少なくとも、直ぐに帰れと忠告するほど、弱い相手ではない
ならば然程心配も無いだろうと、同行については、少なくとも己は拒絶せず
もし、其の気紛れによってもう少しだけ、遺跡探索が続くのなら
帰る頃には今よりも多少、光物の類がお互いに増えているやも知れない
生物トラップを彼女が得意とするならば、無機物トラップは此方の領分
お互いに罠を潰しながら、きっと、割と満足しつつ、帰路に就けるのではない、か――)。
ご案内:「無名遺跡」からタマモさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からイーヴィアさんが去りました。