2016/01/21 のログ
■ルーフェン > 「…上に向けて穴でも開ければ地上に戻れるな」
よくぞ思いついた、とでも言いたげなドヤ顔で言い切ればいつの間にか肩に絡みついていた触手の残骸を払って落とす
ぬるり、とした感触が気持ち悪く掴めば、うわっ…と零して思い切り壁に叩きつけると弾け飛び、残滓が衣服を汚す
「作った者の気が知れぬ…気狂いが作ったシロモノだな…」
大体、罠だとしてもそう効果のあるものではないか、とブツクサと文句を零しながら、衣服に付いた残骸を落とす
帰る目処は付いたので、小鬼どもはどこ消えた?と再び歩き出す…上手く行けば奴らの貯めこんだ
財宝が手に入るかもしれない…等と、夢想しながら薄暗い遺跡の中を目を凝らして進んでいく
ご案内:「無名遺跡」にリーゼロッテさんが現れました。
■リーゼロッテ > この遺跡の奥での探索を終え、一通りの魔導機器を見つければ、それを詰めた小さなカートを引いて帰るところだった。
彼が追いかけてきた小鬼の一団とばったりと遭遇すれば、その後がどうなったかは、おおよその想像がつくかもしれない。
こうして、今はカートを必死に引っ張りながらの戦いになっているわけで。
「最後の最後でなんでこうなるかな…っ」
引っ張りながらとなると、片手しか使えず、拳銃の方で横線せざるを得ない。
薔薇の蔦で絡めとったり、巨大ハエトリグサで挟んで捕まえたりと、小鬼達の動きを封じながら出口を目指す。
彼の視野へ魔法らしき光と、小鬼達の刃の煌めきが映るかもしれない。
併せて妙に甲高い声も響き渡っているけれど。
■ルーフェン > 薄暗い通路の奥。魔法の光と鈍色に輝く刃を見れば、はて子鬼たちがお宝の分配で揉めたかな?と首を傾げる
考えて通路で突っ立っていても仕方なく、気をつけながら奥へと進めば健気に小鬼達の群れと戦う少女の姿が見える
どうやら、彼女も採取したものを持ち帰る途中だったらしくカートを引いているのに気がつき、
命を掛けるような宝があのカートの中にあるのだろうか、と考えた
「お主、助けはいるか?…助けて、と言われても助けるとは限らんが…」
カートを引きながらの戦闘は本来の動きが出来ないように思える
とはいえ、子鬼たちを上手くあしらっている所を見れば手助けは要らぬようにも思える
ハエトリグサが捉えた子鬼が1匹、上からふわり、と自分にぶつかりそうに落ちてくれば、えい、と腕を振りぬき
叩いて見せれば遺跡の壁に見事な小鬼の鬼拓(?)が出来上がった
■リーゼロッテ > 背後から聞こえた声、そちらへと視線を向けると男の姿が見える。
助けがいるかと問われれば、小さく頷き返し。
「ぜ、是非っ! とても困っ――」
安堵の笑みが零れそうになる瞬間、突撃してきた子鬼の体当たりが直撃し、体がくの字によろめいた後、地面を転がる。
カランと手にしていた銃が地面に転がって離れてしまい、鳩尾の衝撃に苦しそうに咽ていた。
そして、壁から響く轟音。
びくりと体がはねた後、瞳を開けば壁に子鬼がめり込んでいるが見える。
人以上の力に目を丸くして驚きながらも、まだ逃げぬ子鬼たちへ視線を戻す。
「うぐ…っ…!」
鳥獣を杖のようにして立ち上がろうとするも、よほど堪えたのかその顔は苦しそうに歪んでいる。
可愛らしい服装に装甲といえようものはなく、衝撃がそのまま体に叩きこまれたのだろう。
小鬼を前にすでにふらふらだった。
■ルーフェン > 「困っとるように見えるようなそうでもないような…」
彼女が収集品を死守するため命を賭けるか、それとも命を第一とし収集品を手放すか…その辺りを眺めていても
全くもって構わないし、人間の価値観に触れるためであればそれを見届けるほうが有意義とも思えたが…
「戦いの最中、笑みを浮かべる半人前だが、必死に戦う姿に免じて手を貸す事にした…
立ち上がらんで良い…伏せて両手で耳を塞ぎ口を開けよ…少しの間で良い」
にぃ、と犬歯を見せて笑えば足元に落ちている小さな石の塊を集団の長らしい立派な体躯の小鬼に投げて注意をひく
彼女に迫らんとしていた子鬼たちが一斉に此方を振り向いた刹那―――
吸い込んだ息を強烈な叫び声と同時に吐き出す
空気が振動しおよそこの世のモノと思えぬ雄叫びが遺跡内部に響き、ぐらり、と数度、遺跡全体が震える
雄叫びをモロに喰らい眼を白黒させた子鬼たちはその場にばたばた、と倒れ気を失っているようだった
「…まあ、小鬼であればこんなもんだろう…無理に殺す必要もあるまい…第一、食っても美味そうではないからの?」
へらへら、とゆるい調子で笑いながら倒れた小鬼たちをひょいひょい、と交わしながら彼女に歩み寄っていけば、
意識はあるか?とその表情を覗き込もうとした
■リーゼロッテ > 戦うすべこそ、学生時代と戦争の頃に学ばされてはいるものの、メンタル的な部分は相変わらず子供なまま。
よく考えれば一度殲滅に集中すればいいものが、こんな中途半端な行動になってしまう。
「ぅ…それは…。えっと…耳を塞いで、口を…?」
半人前と言われると、参謀に叱られていた時の映像が浮かび、図星でも疲れたかのような顔で声が詰まる。
続く言葉に何をするのやらと思いつつも、彼に従うことに。
そのまま伏せれば、耳を閉じて口を開く。
そして…遺跡が崩れてしまうのではないかと思うほどの轟音、叫びに、ビクリと驚き体が跳ねる。
気絶する子鬼たちをみやりながらも、呆然としたまま近づく彼へ視線を向ける。
「…殺したくないっていう人、初めて見たかもです」
彼の笑みに今度こそ柔らかに微笑み返す。
殺しを嫌う自分が、何時も未熟と言われる気がしてたので、少しの共通ながらでも妙に嬉しそうに笑ってしまう。
「助けてくれてありがとうございます、助かりました」
微笑みのままにお礼を告げると、再び起き上がろうとしてふらふらしてしまう。
■ルーフェン > 地響きのような振動が収まれば、己の喉元に手を当てて、何度か軽く咳払いをする
竜の咆哮に竦み倒れた子鬼を見れば最初に払い飛ばした子鬼の事などすっかりと忘れ申し訳ないことをした、等と
考えていたかもしれない
「…こやつらが後日復讐に来るというのなら憂いを断つが…そういう手合ではなかろうよ。食うわけでもないしのう」
彼女がどことなく嬉しげな笑みを浮かべれば、殺されてたかもしれないのに剛毅な娘じゃなあ…と目を丸くする
礼を言われればす、と手をかざして遮ってみせ子鬼の倒れている方へと視線を彷徨わせる
「いや、気紛れじゃ礼には及ばぬ。お主が命とそのカート、どちらにおもきを置くか見届けるつもりであったが…」
あとは戦う姿に免じて、ということなのであるがそれを告げようとすればふらり、と彼女がよろけそうになり
手を貸す事はしなかったが危なっかしい姿を見守るような視線を彼女に向けて
「お主も戦士であったらば、踏ん張ってみせよ。半人前、一人前の差など、心構え1つだというぞ?」
偉そうにそんなふうに言えば、気絶している子鬼を1匹、片手でひょいと持ち上げて懐から金目の物を探しだし
主には過ぎたるものだから俺が使ってやろう、と語りかけつつ傷んだ金貨やら宝石やらを自分の懐へしまう
■リーゼロッテ > 「確かに…あれなら追いかけてこないかもですね」
彼の雄叫びに子鬼との差は、獅子と鼠ぐらいの差を感じさせられた。
くすっと微笑みながらも、食うわけではないと言われると内心では先程の言葉を思い出す。
先程も食べるって話をしたから…こんなに強いのに狩人さんなのかな? と思いながらも、目を丸くする彼へきょとんとした表情をみせる。
「でも助かりましたから…ありがとうございます。命と…それは命の方が大事ですよ? 助けられちゃった後ですと、そう聞こえないかもですけど」
困った様に苦笑いで答えれば、どうにか立ち上がるも相変わらず鳩尾の鈍痛は止まない。
けほっとむせながらも、転がってしまった拳銃の方へと向かう。
それを拾い上げると、表面に施された楽譜のような装飾を優しく撫でていき、傷がないのを確かめると安堵の吐息をこぼした。
「戦士…心構えでそんなに違うものですか?」
もっとこう、経験だの何だの、そういうところが必要なのではと思っていた。
その理由を問いかけ、しっかりと取るものは取っていく彼の様子に再び楽しげな優しい微笑みが浮かんでいく。
■ルーフェン > 彼女が自分の武器を大事そうに扱う一方で、こちらは子鬼をひっくり返し、足首の当たりを掴めば上下に揺さぶる
金目なものが落ちてこない、と判ればそのまま、手放し再び子鬼は地面に伏せるようにして倒れこんだ
「知らん!………知らんが、歴戦の猛者が小鬼に敗れる事もあるし、新米が偶然、巨人を打ち倒す可能性もあるじゃろ…
そう思えば経験ももちろん必要じゃが結局は心構え1つではないか?」
偉そうに語りながら手早く小鬼の懐を漁り、ひっくり返していく
思ったほどの稼ぎはないようであったが、小銭や宝石の類を革袋へと移し彼女に視線を向ける
彼女の青い瞳をじ、と見つめればこの娘は何か愉しいことでもあったろうか、と首を傾げ眼を瞬かせ
「お主はずいぶん、愉しげに見えるが先程まで死んでもおかしくなかったのに随分と肝が太いのだなあ。
それとも、命を拾って喜んでおるのか?俺には判りかねるが、不思議な人間だな…名はなんというのだ?」
興味深げに彼女に歩み寄りながら名を尋ねる
一瞬、彼女が手にした武器にも興味を惹かれたがそれも僅かばかりのこと
直ぐ様、応えを急かすような視線を彼女に向けて
■リーゼロッテ > 「し、知らんて…」
そっちが最初にいったことじゃないですかと、とても言い返したくなるツッコミの声を心の中でぎゅっと抑えこみながら苦笑いを浮かべる。
相変わらず小鬼から金目の物を回収していく様子を眺めていると、こちらと視線が重なる。
首を傾げる様子が見えても、相変わらずに微笑んでいる。
「ぁ、えっと…殺さないですけど、お金とか宝石とかはちゃんと回収するんだなって…しっかりしてる感じがしたものですから」
肝が太いといわれても、あまり実感はなくアワアワとしながらも微笑んでいた理由を答える。
やはり強くても必要な物は必要なんだなと思ったりだと、ただそんな人らしさが楽しかったのだけれど…。
気分を害しただろうかと、不安げに表情が曇っていく。
「それは…助けてもらえてよかった、というのはありますよ?」
なんだか妙に目に輝いて見える。
歩み寄る彼の声に急かされながら、20cm程離れた身長の彼を見上げた。
「リーゼロッテです、えっと…チェーンブレイカーという警備とか、探索とか、色々やってる組合にいます」
一応、と最後に言葉を添えたのは半人前という自覚もあってからか。
■ルーフェン > 彼女の漏らした声音に何とも物言いたげな気配を感じればくつくつと愉しげに喉を鳴らした
産まれながらにしての竜であれば最初から一人前と言えるだけの力があるのだからやはり戦士であるか否か、
これは気の持ちよう、心構え1つであると思うのだがこれは竜の理屈であって人のそれとは違うのだろう、と
それ以上、何を言うでもなく…
「…こやつらが商店に買い物に行くわけではなかろう?人の世界で、人のルールで暮らしていくには
やはり先立つものが必要だからの?有効に使ってやろうと言うわけじゃ…」
ごそごそ、とベルトに括ったポーチに革袋を押しこむ
彼女の表情が不安げになれば、眼をパチクリさせしばらく考えるような仕草
「怒ってるわけではないからそのような顔をするな…主の青い瞳は笑っておるほうが栄えるぞ?」
肝が太いと思えたり、怯える羊のようであったり、印象の変わる娘だな、と此方は愉しげに笑ってみせた
此方を見上げる彼女が名前を告げれば、ふむ、と頷き良き名じゃ、とこくこく、と頷いたかと思えば
その昔、お主と同じ名前の王女がいてたいそう美しかっただの、嫁いだ先で王太后と反りが悪かっただの、と
老人よろしく延々と語り始めたが、突然、ハッとして申し訳なさげな表情を浮かべ
「…すまん、ついつい、お喋りが過ぎた。許せよリーゼ…俺はルーフェンという。竜族である」
むふ、と鼻を鳴らし自信ありげに自己紹介し、にぃ、と口角を釣り上げて笑ってみせれば鋭い犬歯が覗く
■リーゼロッテ > 楽しげに笑う様子が見えると、もしかしてからかわれたのではないかと思うところ。
少しだけ拗ねたようにむすっと頬をふくらませながら、物色の様子を眺めていた。
「……彼らがお店でお野菜買ったりするの、ないでしょうし」
どう見てもこの小鬼共が、金品の有効活用をするようには見えない。
とはいえ、コレクションだったとすれば…ご愁傷様かなと思いつつ、頷いた。
「…そう、ですか。何か気に障っちゃったかなって、思ったもので」
良かったと彼の笑みに安堵の微笑みをこぼす。
お褒めの言葉に、ありがとうございます とお礼を返すも、続く与太話は微妙に引っかかるものがあった。
ここの王族に妾にされたのもあって、その王子と自分でその様相が浮かんでしまう。
少しだけ硬くなった笑顔で頷いていると、不意に話が途切れていき。
「ぁ、いえいえ…その、少しだけ自分にも関係しそうって思っていましたし。 ルーフェンさんですね、よろし…竜族?」
龍族と名乗られれば、きょとんとしながら指先を頬に当てる。
暫し考えるように天井へ視線を向けてから、再び彼に視線を戻していく。
「竜族さんって、こう…こんなおっきい、竜…ですよね」
こんなと山を作るように両腕を大きく動かしてみせる。
しかし、彼は普通に人程度のサイズで…そんなイメージのズレが実感につながらないらしい。
■ルーフェン > 「…そういうことじゃ。商店に列を成すようであればもう少し可愛げもあるが…」
ちらり、と気絶、昏倒している小鬼に視線を向ける
見た目の美醜は脇においたとしても、これらが金貨銀貨を握りしめ商店に並ぶ様を想像すれば
脂に汚れた粗末な刃を手にしているよりは可愛げがあるように思えた
安堵する彼女に心配するな!とやはりどこか偉そうに告げれば出るわ出るわの昔話
話好きな老人が昔を語るようにべらべらと口数多く昔を思い出すように語り、時折、遠い目なんぞも
してみせる語りようであった…。それもようやく終わりを告げ、彼女が己が竜である、というのに
引っ掛かりを覚えたらしく、こんなにおっきな…と両手を動かせば、何だかその仕草が妙に愛らしく見え
向けた視線に老人が孫に向けるような慈愛の気配が乗り
「そうじゃ、そのお山のような竜族だ。…普段はデカいが、その姿で人らが暮らす街に出るわけにも行くまい?」
イメージが付かないらしい彼女の様子に喉を鳴らしながら笑いつつ、そうじゃなあ、と零し…
「では、リーゼよ。愉快な話ではないかも知れぬが、1つ俺の昔話でもしようか?
ここより遺跡の出口まで歩いて聴かせるには丁度都合が良いじゃろう…肉を御馳走してくれるのであらば、
サービスじゃ、お主のカートも俺が引いていってやるぞ?」
1人、遺跡の出口まで歩いて戻るのも退屈するであろう
彼女でなく自分が、であったが…そんな提案をすれば彼女の返事を待たず
話好きなこの嵐竜はぽつりぽつりと歩き始めながら彼女に自分の身の上話を始めるであろう
■リーゼロッテ > 「ふふっ、それはちょっと可愛いかもですね」
子鬼たちが大人しく列を作るのを浮かべると、なかなかに滑稽な映像でクスクスと楽しそうに微笑んでいく。
昔話というには、まだ自分よりちょっとだけ生きているだけにしか見えない彼の姿からすると、若いのにお年寄りっぽいとか思いつつも、嫌な顔はしない。
自分に問いかけに和んだ雰囲気を感じ取ると、子供っぽかったかなと、思いつつ、はにかんだ微笑みをみせる。
「つまり…こう、仮の姿みたいな…感じでしょうか?」
人ならざるものが人に化けて人の世に紛れるなんて話を、学校にいた頃に聞いたようなないような。
そんな記憶をたどりながら、こてりと首を傾けながら問いかける。
「わからないですよ? 思いの外楽しく感じるかもしれないですし。 ありがとうございます。じゃあ…出た後に、おすすめのお店にご案内しますね」
外に契約獣の大きな隼を待たせているので、彼に乗っていけばそこまであっという間。
そもそも…竜だといったし、自分で飛んでしまうかもしれないけれど。
話し始めながら歩き出す彼を追いかけながら、カートの手綱を預けると一緒に出口へと向かっていく。
夜明け前に遺跡を抜ければ、約束通りおすすめの店で肉料理をご馳走する筈。
そこもミレーの娘が首輪無しでウロウロしている、妙な店だったりするけれど。
■ルーフェン > 仮の姿と彼女が口にすればまあそんな所であろうなと頷いた
見た目は自分の住んでいた地方の人間をモデルにしている、なんてことを昔話を語る合間に説明するはずである
「とりあえず、退屈させることはなかろう。肉が腹いっぱい食えれば良い…」
カートを事も無げに曳きながら饒舌に昔語りをしながら出口まで向かって歩いて行く
―――出口に立ち彼女が契約獣の隼を呼び出せば、これは食えぬのか?と困らせたり、
ミレーの娘がウロウロしている店に案内されれば、時折、あのような娘を見かけたが獣と人の子なのか?
と熱心に尋ね、じとり、と働くミレーの娘に視線を送ったりし彼女を困らせたり…助けた以上に
彼女を困らせることになるのだが、それはまた別の話である
ご案内:「無名遺跡」からルーフェンさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からリーゼロッテさんが去りました。