2015/12/20 のログ
ご案内:「無名遺跡」にムールムールさんが現れました。
ムールムール > (遺跡に棲みついてからというもの、魔物を、人を襲い、喰らってその脳みそを啜る。その精神をはぎ取って己の糧とする。死人の思念の残滓を味わい、生きたものからはその欲望を餌として、遺跡の中の脅威として次第に知られるようになってしまった魔物。もっとも、化け物からすれば餌が増えるのだからありがたい。
ただ、餌としては男はその「残ったもの」の扱いに困るし、魔物や人、古代の機械ともなれば最悪で、餌になるものが殆どない。
遺跡の中で食事の価値を学びつつある化け物は、今もまた遺跡の中を徘徊している。決まった道を決まったように進んでいるのだが、その感知能力の高さゆえか、罠の類を避け、遺跡に入り込んだ者を気配で感じとり、今もまた哀れな犠牲者の頭を啜りおえ、残り滓をその場に打ち捨ててから、再び徘徊を始めた)

ムールムール > 『―――』
(遺跡の中の罠に時折かかった時にその罠を理解した化け物は、その罠の仕組みが淫靡なものが多いことに気づく。それを利用することで、餌や自分の欲望を満たす事が出来る者をより多く増やせるかも知れない。徘徊する度にしかけられた罠を探るように時折留まり、触腕を振るう。名状しがたき文字を組み合わせたその呪印は己の頭の中を映し出すように、周囲へと劣情を呼び起こすような荒淫を引き起こし、より覗き込むように吸引し、それを見れば過去にあった遺跡の魔物との交わり、それを組み替えて己の幻影と見た女の交尾を描くもの。仕上げとばかり己の精で壁の呪印を仕上げると、遺跡のあちらこちらへと印を仕込んでいく)

ムールムール > 『―……――』
(仕込んだ罠が作動すればまた獲物を捕らえることも容易くなるだろう、それよりももっと得難い餌を探るのも良いかも知れない。こちらが隠れ続ける必要もないだろうが、まだ結果を求めるのは早計かも知れない。そう思いながら、再び遺跡の中を彷徨う化け物。通り過ぎた後には頭が妙に小さくなった魔物の死骸だけが点々としていた)

ご案内:「無名遺跡」からムールムールさんが去りました。