2015/12/08 のログ
ご案内:「無名遺跡」にムールムールさんが現れました。
■ムールムール > 『―……―――』
(遺跡の中を一応の拠点としているのか、棲みついた先が肌に合うのか徘徊し続けるタコ頭の化け物。遺跡内を闊歩しながら、罠を知り、矮小な魔物の脳を吸い、一部分を残して簡単な命令を果たすための自分の手足とする。しかし、やはり同じ魔物よりも、人のそれの方が口には合うらしい。歩いた先で死屍累々となっているものや、人でなかろうと核となる部分を吸われて動かなくなった魔物や、亡霊の残骸が打ち捨てられている。彼が欲しているのは目、迷宮内でいち早く獲物を見つけるための材料として、傀儡として扱うことを学び始めているようだ。尤も、その思索のあまり、壁に頭をぶつけたりと、脳を吸い続けた結果、人間らしい仕草までも意図せず学んでしまったようである。不可解そうに壁を見てから、また迷宮内を音もなく闊歩しはじめた)
■ムールムール > 『――――』
(遺跡の中を歩いていた化け物ではあるが、その動きを止める。頭の中身を吸い、その補填に自らの一部を植え付けた魔物の目を通して、周囲を見渡しているのだ。他者の視界を通して理解することにも然程時間はかからない。相手の視界を乗っ取り、その情報を自身へと送る。詳細なものはわからないが、姿かたちが女であるとわかれば十分である。遺跡の中、小部屋の一つに入ると、植え付けた魔物達の視界をどれだけ並行して把握することが出来るか、それを確かめはじめた)
『――――』
(以前誤って踏んだ罠によって罠の意味を知った化け物は、小部屋の戸に罠をしかけている。魔物達にもやってきた探索者に対しても効果を発するであろうと、かつて吸った者の知識からそれを理解している。餌が釣れればそれでよし、そうでなくとも、視界を共有することの意義を知ることが出来ると、待ち構えること自身に抵抗を持っていないようであった)
■ムールムール > 『――――』
(いかに補填したとはいえ、頭の中身がなくなってしまった者の活動時間は短い。次第に共有できなくなった視界から自身の目に戻し、罠の魔法を解除する。次の獲物を探すべく、また徘徊し―)
ご案内:「無名遺跡」からムールムールさんが去りました。