2015/11/08 のログ
ご案内:「無名遺跡」にイーリスさんが現れました。
イーリス > (穏やかな陽光照らす午後。王都から港湾都市ダイラスへと戻る道中。普段なら早馬にて戻るところだが、天気もいいし、時間もある。ピクニック気分、とは言わないが、少々出来心と物欲とに突き動かされて、山脈のふもとまで足を向けていた。鬱蒼と茂る木々の中を進むと、開けた場所にその遺跡はあった。神殿かなにか、儀式に使ったのであろう巨大な大理石でできた支柱は、いたるところが崩れ落ち、ずいぶんと長い年月、そこにあることを示している)…これは、また。(予想以上の荒廃ぶりを目にし、小さくため息が零れる。天井も抜け落ちているから、見る限り廃墟と化した神殿跡のここにはお宝が眠る気配はない)となると、地下か…。(街で耳にした話では魔導機械の類もあるという。となれば、有益な武器の一つも手に入れたいところ。ゆっくりと足を踏み出し、大理石の床とも、すでに草木が生い茂る大地ともつかぬそこを歩み、暫し探索の態)
イーリス > (静寂が包む中、己が歩む靴音と服の布擦れの音、あとは廃墟を渡る風の音以外、人の気配というものがまるでない。とはいえ、腰のサッシュに装備しているダガーの柄に手が伸びているのは、無意識の警戒から。人の気配がないからといって安全とは言えないのは、このテの場所でなら容易に想像がつく)………さて。(暫し遺跡内を歩んだところで、地下へと続く階段が見えた。特にそこを隠すわけでもなく、地面にぽっかりと空いた空間は途中までは陽光が照らしているが、何処まで続くのかは見えない。中は迷路のようだというのだから、碌な装備も持たずに中に入るかどうか、思案のしどころ)まぁ…どうにかなるか。(海と陸とで相違はあれど、それなりの場数は踏んできた自負もある。多少のことであれば何とかなるだろうという希望的観測のもと、地下へと続く階段を下りていき)
イーリス > (とりあえず階段が続く限り、地下へと降り。カビ臭さと共に、死臭とも獣臭ともつかぬ不快な空気が満たす地下。明かりは皆無ではあったが、長い年月を経て、苔の類が淡い光を放っていたから、探索することに支障はなさそうではある。しかしながら、階段を下りた先、さっそく3方向に通路が分かれているのだから、頭が痛い)…さて、効率よくお宝までたどり着く道は………まぁ、あるわけないか。(容易に踏破できるなら、この遺跡に冒険者たちが集うわけもなし。やや自嘲気味に笑ったのち、適当に、というのが正しいだろう、まっすぐに続く通路へと歩み出し。革靴の、かつ、かつ、という音を通路に反響させながら進んでいく。めぼしいお宝を見つけて戻ってくるのか、それとも何ら成果がないのか、そもそも無事にここから脱出できるのかどうか…地下の探索は始まったばかりで………)
ご案内:「無名遺跡」からイーリスさんが去りました。