2019/05/27 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」にクロさんが現れました。
クロ > 「よっこらせっ、と!ふぅ、思ったより数が多くて大変だったけど一丁あがりっと。あんまり君らは食べても美味しくなさそうだし、殺す気も起きないからこれに懲りたら悪さしないこと!いーい?約束だからね?破ったら怒るからねっ。あ、でも証拠がないとみんなが不安だろうし、コレだけもらうね、っと!――あ、ちょっとこら!あんたらのボス置いてかないでよ!?薄情だなー。」

数ある迫害され奴隷とされる扱いから逃れたミレー族が集いひっそりと住まう隠れ里の一つ。

そこにふらりと里の外からやって来て、素性こそ知れたものでないが外見上ミレー族であることと本人の害意の無さ、悪意の無さ、そして人懐っこさから里に迎え入れて貰う事に。

黒髪の犬科の特徴を持った女は従来の陽気さから人々の懐にあっさりと潜り込み、困っていることはないか、手伝うことはないかと尋ねて回る。

すると、どうやら此処のミレー族は自衛出来る程戦いに秀でた者がいないこと。
そして最近、近辺で魔物の群れが別の地から流れ着いて住みついたせいで、食材等の調達に出かける事も難しくなってしまったという事情を聞いた。

ぴこりと犬耳を跳ね、なら私(クロ)が追い払ってやる、と止める声に耳を貸さず弾丸の如く里を飛び出し、足跡や排泄痕等から魔物の巣を探り当てるまで行動は迅速であった。

獣の剛毅と人の柔軟性、獣の本能的狩猟と人の戦闘技術を併せ持ち、舞踊の如く軽やかに、けれども一撃一撃は反撃の余地すら与えない程鋭く重い獲物を仕留める牙にも似たそれを次々と魔物達に浴びせ一匹一匹地に沈め。ついには魔物の群れ長をも顎から脳天にかけ衝撃が突き抜けるような下方から掬いあげ的確に顎を撃ち抜く拳撃を見舞い。
ぐるん、と白目を剥き、顎が罅割れ、己に食いつこうとした牙が折れて崩れ落ちる様子に周りの魔物も戦意喪失。
額の汗を手の甲で拭ってから周りを見渡し、言葉が通じているか怪しいが大声で脅し文句。
それから群れの長の証たる発達した額の一本角を、ここまで育つのに年月を経たであろうが命よりはマシでしょ、と気絶していることをいいことに力任せにばきり、と根元から外見に反した膂力でへし折って。
軽いノリで容赦ない、魔物にとって命より重要な誇りを奪い去る光景に戦慄した魔物達が長を残して散り散りに逃げ去れば待つよう呼びかけるが当然待つ訳がなく。

呆れがちに肩を竦めれば、長ではなくなった気絶した魔物の頬をぺちぺち叩き、聞こえていないであろうが目が醒めたらちゃんと皆と一緒にどっか行くんだよと声掛けして里に戻る帰路について。

クロ > 「はい、これ魔物の長の角!脅しておいたから暫くはもう来ないんじゃないかな、多分。あ、御礼はお肉がいいな、お肉っ。あと、この娘と一緒に寝たい!」

里に戻ってきた時には、ミレー族の一同から大丈夫だったかだのなんだのと心配されて擽ったい思いをしながらも、満面の笑顔で戦利品たる魔物の折れた角を里の長に差し出して魔物達を追い払った証拠として。

金銭には執着がなく、泊めるだけでなく御礼をと申し出があれば、尻尾を振り乱して瞳を輝かせて欲求に忠実に空腹を訴えて。

ついでに、ミレーの里の中でも綺麗だなと目をつけていた雌へと近づきむぎゅりと抱き着きながら要望を付け足してみる。

これが泊まる場所という意味でなく、交尾的な意味合いだというのに誰も、使命された本人も分かっていないらしく快諾して貰えればよろしくねーと頬擦りしつつ豊かな双丘を押し付け過度なスキンシップ。

夕方、望み通り肉の馳走を振る舞って貰った後――夜、宿泊場所に指定されたミレー族の女性の家から同性同士しかいないにも関わらず、二匹の雌の艶を帯びた嬌声が響き渡り続ける事に。

ご案内:「ミレーの隠れ里」からクロさんが去りました。