2019/03/14 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」に焔さんが現れました。
■焔 > 「~~♪」
森の中を鼻歌交じりで歩くのは、胸元を強調するように開いた服の上にレザーベストを身に纏い、同じく革製のズボンを履いた女であった。
金髪の上には、キトンヘルメットを被り、バックパックに若草色のローブを身につけていた。
軽装の冒険者は、身軽を売りにしているようで、重たい装備は見当たらない、武器にしても腰に穿いている東洋の短刀ぐらいな物であった。
さく、さく、と道なき道を進み、到着するのはひとつの集落であった。
「こんにちはぁ~?」
入口の辺りで、女は軽く声をかけることにする。
この村に用事があってきたのだが、聞いた話によるとミレー族は、特にこういうふうに隠れ里に隠れるようなのは警戒心が強いとのこと。
迂闊に入らないほうがいいと、伝え聞いていたので、声をかけてみたのだ。
そして、少しの間、反応を待つ事にする。
ご案内:「ミレーの隠れ里」にマリアン・ブラックバーンさんが現れました。
■焔 > 暫く待っていると、一人のミレー族がやって来る。彼がどんな存在なのか、はよくわからない。
青年みたいで、その手に槍を持っているのが見える。
とはいえ、街で売っている奴というよりも、手製で作られたものでありそうだ。
それを眺めて女は、視線を動かす。
彼を見ても、全く驚異に感じない。
おそらく彼は戦闘に慣れていないのであろう、そして。それでも村を守るために持っているのだということが分かる。
「んふ、すみませぇん?村長さんにぃ、お届け物、なんですけれど~?」
情感たっぷりに、女はウインクをして見せながら、用件を伝えて。
開いた胸元から、取り出すのは一枚の手紙である。
これを届けるのが、今回の仕事であり、役割なのである。
顔つなぎ、とも言える役割であった。
■マリアン・ブラックバーン > ミレーの青年はちらりと覗かせる胸元にドギマギしつつも
手紙を受け取る。手紙に残る温もりもまた彼を興奮させるには十分すぎる程の刺激で。
彼は真っ直ぐに村長の家らしき大きな建物に向かう。
暫くして出てきたのは手紙を手にしている黒いフード姿の人物。
目深に被ったフードは頭をすっぽり隠しているのでミレーかどうかもわからない。
「すまんが、村長は身体を壊していてね。
代わりに私が対応させて頂こう。
見た所冒険者のようだが、この手紙を後で村長に読ませればいいのかね。
それとも、今すぐ返事をしなければいけないような内容だろうか。」
フードの人物は声色からすると女性。
落ち着いた様子の口ぶりではあるが、来訪者である女性を警戒しているのか僅かに距離を取っている。
それもそのはず、この集落は本来おおっぴらに存在を明かしていない場所である。
予定外の来訪者となればそれだけで警戒しなければならない。
■焔 > 「………あらぁ?あら、あら?」
やって来た、人物。その人物の話は、依頼を受けた時には聞いてはいない。
じぃ、と女は彼女のことを見る。
発展をしている村のことだ、知らぬ人物も居ることもあろう、しかし、村長につなぎを取れるとなると、一廉の人物のはずであり。
そして、そんな人物の名前を、団長は落とすものだろうか。
「すみませんがぁ、村長さんのお名前、お聞きしても?」
にこやかに、女は問いかけるのだ。
こちらとて、子供の使いではないのだから。
■マリアン・ブラックバーン > フードの女は女性の表情に笑みを浮かべた。
なるほど、こちらのことは聴いていないようだ。
そして、不審者に見えるフードの女は疑われているようで。
「…村長の名はカール君と聴いているが。」
フードの女は村長自身から聴かされた名を伝える。
さてさて、どうなることやら。
万が一偽名でも教えられているのなら大変なことになるだろう。
フードの下で唇を引き締めていた。
■焔 > 「あらぁ………。」
参った、なんというか、やらかしてしまったようだ。
この年にもなって、間違えてしまった模様だ、この村では、ない。
彼らも生きるのに必死なのであろう、まあ、そういうこともあるのであろう。
「すみませんねぇ、間違えましたぁ。この村では、ありませんわぁ。」
取り出していた手紙、それを、元の胸元へとしまいこんでいく。
目的のでなければ用事はなく。此処にいる意味もない。
くるり、と背を向けて女は歩き始める。
「それではぁ、しつれいしましたぁ。」
ひらり、と軽く手を振って女は歩き始めて。
そのまま、森の中へと去っていくのだった。
ご案内:「ミレーの隠れ里」から焔さんが去りました。
ご案内:「ミレーの隠れ里」からマリアン・ブラックバーンさんが去りました。