2018/10/14 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」に竜胆さんが現れました。
竜胆 > 此処に来るのは、二度目であろうか、少女はドリアードのいる森の中を抜けて、とあるミレー族の集まる集落にやってきている。
 その場所は……とある縁から繋がりを持ち、その防衛の役割を担うことになっている。
 ミレー族の人々が、遠巻きにこちらを見ているのは、おそらく少女のことを見慣れていないから、であろう。
 ここに主に来るのは妹のラファルであり、そして、母のリスである。
 自分がここに一人で赴いた理由は単に防衛を任されるに当たり、地形などの把握が必要だから、なのであった。
 門番のミレーの戦士の人に、トゥルネソル商会関係者だとわかるように、商会の紋章を差し出して。
 行くなら持っていけ、と言われた今月分の彼らの補給物資を取り出して渡すことにする。

 別に数が少なかったわけではなくて、魔法で空間を広げたカバンの中に全部突っ込んでおいただけである。
 とりあえず、荷物の置き場を聞いて案内してもらい、そこで木箱を取り出す。
 いくつもいくつもいくつもいくつも人よりも大きな木箱が小さなカバンの中から出て積み込まれていく。
 中身を改めて貰う間は、食堂に連れて行かれて待たされる。

 どうやら今はここの守護者はいないらしい。
 狩りに行っているのか、パトロールに行っているらしい。
 伝聞なのは、いま対応している子が、どっちなのかがわかっていなかった模様。
 そうなのね、と椅子に座り、食堂を眺めながら待つことに。

竜胆 > しばらく待っていると、ミレーの少女がやって来て、品物の納品は、大丈夫だということを伝えてくれた。
 これで、商会のお仕事は終わりで、少女は少し、村の中を見て回ることにする。
 軽くミレーの少女に、歩き回ることを伝えてから、食堂を出ることにする。
 巨木を中心に、その周りに作り上げられている家を眺めながら、のんびりと散策をし。
 あ、と小さく呟いた。
 一応母から伝え聞いたこと、緊急避難の魔法陣、あれを確認することにする。
 そこが最終防衛ラインでもあるので、基本少女はそこに配置されるのであろう。
 前衛は妹がいろいろなことをすると聞いている、本来は姉も受け持つ部署があるのだけれど、姉は母とともに天に昇ったし。
 やるせない感情を覚えながら、少女は魔法陣の場所の確認をする。
 ちゃんと起動するか、行き先が間違っていないかも合わせて確認して、直ぐにそこを出ることにする。

「……でも、魔法というものがすごく少ないのよ、ね……。」

 少女は、この村の周囲を覆う壁を眺め、眉根を潜める。
 魔法陣を敷いて強化する方法もあるけれど……自分ではそこまで大したものは作れまい。
 竜の魔力を活かして数を作ることはできるのだろうけれど。
 其の辺は、実際に依頼されてからのほうがいいかと、考える。
 ここは、彼女たちの聖域だし、勝手に手を加えてはいけないだろうと。
 視線を、村を囲む壁から外して、ユグドラシルに向ける。

竜胆 > 高く高くそびえ立つユグドラシルは……これでもまだ、成長の途中なのだろうか。
 少女は見上げて軽く息を吐き出して、すぐに思考を切り替える。
 考えても詮無いことと、思ったからである。
 周囲の地形は把握できたので、どのように動くべきかを思考する。
 基本的には足止めの魔術を使いながらの防衛戦であろう、土の魔術や、精霊魔法、その辺で色々としたほうがいい気がする。
 チラホラと傭兵らしき影も見えるから、前衛に関しての心配はしなくてもいいだろ。
 少女は、とことこ、と村の中を歩き回り、色々と確認を取りながら考えていく。

 「とりあえず、今日のところはもう、帰るね。守護者さんによろしく言っておいて?」

 ミレー族の人に軽く言ってから、少女は歩き始める。
 そして、森の中に入り、そのまま去っていった。

ご案内:「ミレーの隠れ里」から竜胆さんが去りました。