2018/09/20 のログ
ご案内:「ミレーの隠れ里」に光流さんが現れました。
光流 > 里の者が寝静まった時刻。
今宵もランタンの明かりが幾つか、揺らめく。
それは里を護る男達が見回りをしている証。
里に張られた結界は、夜に効果が薄まることが最近わかってきた。
故に、こうして夜は警護を強化しているのだが。

「くぁ……」

あろうことか、守護団の旗頭は率先してあくびをしていた。
彼―――実のところ、彼女と呼称されるべき鬼は、
血気盛んな日が有れば、どうにもやる気が起きず、覇気の無い日も有る。
それがどうやらこの体が女だということに関係しているらしく、
女性ホルモンに左右されているのだと、この里で初めて知った。

「チッ……気に入らねぇの」

どんなに鍛えても、自分は女では無いと言い聞かせても、女の特徴が消えない体。
おおらかな鬼が、めずらしくイライラしながら、里の入り口へと歩んでいく。

この苛立ちもホルモンのせいだ。
そろそろ月の障りが訪れる時期。
これがまた面倒で、外出を控えねばならない日も多く、本当に鬱陶しかった。

光流 > 気力湧かずとも、警護に手は抜けない。
交代の時間になるまで、ランタンの明かりは揺らめき続ける。

ご案内:「ミレーの隠れ里」から光流さんが去りました。